海外出張報告書 - 保健医療福祉情報システム工業会

海外出張報告書
所属
氏名
国際標準化委員会
岡田
真一
出張期間(西暦) 2015 年 4 月 19 日~4 月 26 日
出張先
出張目的
報告事項
会議名、開催日時、
場所、主な出席者、
実施内容、所感 等
U.S.A サンフランシスコ
IEC62304 プロジェクト会議、ISO/TC215 JWG7 会議出席
・IEC62304 PJ 会議に参加(4/20,21)開催場所:Marrines’MemorialClub
・ISO/TC215 JWG7 会議に参加(4/21-24) 開催場所:Marrines’MemorialClub
・参加目的:患者安全に関係する国際標準規格の協議・検討、情報共有
1.IEC 62304(Software Life cycle processes) 2ndEdition
・62304ed1-2006-05+Amedment1 をベースに、Medical Device Software=>Health
Software にスコープを広げて検討中。"Health Software Life cycle processes"
・以前ベルリンで議論されていた、開発・設計とその他の 2 つに分割する案
(62304-1、62304-2)はなくなった。
・全体として、クラス C の厳しさを無くさないことが基本要件。
・ソフトウエアのクラス分け、クラス分けの input、セキュリティ要件等の議論を
行った。
・今後の活動予定
8 つのアクションアイテムを整理し、それぞれ担当がアサインされた。
9/14 週にヨーロッパで Face to Face meeting.(その前に T-Con)
2015 年 10 末までにコメント用 CD を策定し、スイス Bern 会議に臨む。
2.IEC 82304-1(Product Safety)CD COMMITTEE DRAFT for VOTE WD5.1
今回議論がなかった。2015 年 2 月までに CDV/DIS 投票が、2015 年 2 月から 5 月に
延期されたとの報告があったのみ。
「2015 年秋の IS」の言及はなかった。
3.JWG7(Patient Safety)
(1)IEC80001 Systematic Review
医療機器をネットワーク環境で使う時の製造者と利用者のなすべきことの規定。
SR が開始された。
(2)IEC80001‐2‐9 security assurance cases
安全性をケースごとに議論し、security capabilities、脅威、制御、確証の視点
から安全性保障のガイダンスを行うもの。
表記方法が日本では一般的ではないので UML 等での表記を要求した。UML も表記
方法の一つとして検討するとの回答。CD 作業中。
(3)IEC80001-2-8 Establishing standards for establishing security capabilities
既存標準規格と既存 security capabilities(80001-2-2)とのマッピング。
今回議論はなく、resolution として発表があったのみ。
DTR 投票が 2015 年 6 月 7 日頃から開始されるが、ISO27799 の改版が完了するま
で TR は発行しない
(4)Health Software Ad Hoc
安全なヘルスソフトウエア、ヘルスソフトウエア IT システムを分類して適用され
るべき規格の全体構造を示す提案書。SC62A,SC62D からのコメント解決結果を反
映して改版した。
ハウス型の概念図の主な変更点は、3 つに分割していたライフサイクルをインプ
リメンテーションと活用をひとつにして①開発・設計(開発者責任)②インプリ
メンテーション・臨床用途(ヘルスサービス組織の責任)の 2 つに分けたこと。
マッピングの例として、82304 シリーズと 62304ed.2 は①側、80001 シリーズは②
側としていた。
以下 2 点が承認された。
1)今後 TC215 でヘルスソフトやヘルスソフト IT の安全性に関係する NP は、この
ハウス図のどの部分に該当するかを記載すること。
2)ハウス図の基盤部分にあたるコンセプトや用語についての検討を行い、draftNP
をスイス Bern 会議に準備すること。
また、IEC/62A にも TC/215 からこの報告書を伝えてほしいとの要求を出した。
4.【WG4】Framework of Event Data & Reporting Definitions for the Safety of Health
Software インシデントレポートのフレームワークの標準化。
プロジェクトメンバとして岡田が参画。
今回は資料の更新も議論もなく、スケジュールのアナウンスのみであった。
WD1 2015 年秋、WD2 2016 春の plenary、 CD 2016 年秋の WG、
発行 2017 年春の spring plenary
5.IMDRF 関係
製造者向けに既存の QMS を SaMD(Software as Medical Device)にどう適用してい
くかというガイダンスを作成中。
提案書が 2015 年の 5 月中、6/1 までコメント募集、10 月には最終稿とする予定。
“IMDRF Presentation – WG update – Software as a Medical Device (SaMD) Rev 12
Marc.pdf”
6.その他
ISO 事務局から、7 回連続で投票しない国は P メンバーから O メンバーに降格され
るというルール変更があったことがアナウンスされた。
7.次回
2015 年 11 月 2 日~6 日 TC215 スイス Bern で開催予定
JAHIS として
のメリット
添付資料
JAHIS としてのメリット
医薬品・医療機器等法の施行や、医薬品・医療機器等法適用外品への GHS 標準適用
など、日本国内の動きは、国際標準を強く意識している。国際標準の最新動向を把
握し、JAHIS としての立場・方針を決定していくために本会議への参画は有意義で
ある。
無し
国際標準化
委員長
予算管理者