リニアモードとマルチターンモードの使い分け

infiTOF Technical Information
リニアモードとマルチターンモードの使い分け
A Kanomax company
マルチターン方式飛行時間型 質量分析装置 infiTOFの分析部では、イオンが周回軌道を任意の回数 周回します。周回部の前には
イオンゲート(ディフレクター)が設けられており、測定するm/z範囲に対応したイオンを自動的に選択して周回軌道に通します。
このinfiTOFの特長を利用して、未知試料の分析は 下記の流れで行うと効率的です。
1. リニアモード
2. マルチターンモード
周回電極
周回電極
イオン源
イオン源
入射電極
出射電極
イオンゲート
入射電極
検出器
0.5周で全m/zをスキャンします。低分解能測定となりま
すが、主要ピークを見つけることができます。
出射電極
検出器
主要ピークに注目し、その近辺のm/z範囲に絞って高分
解能測定を行い、精密質量を求めます。
1. リニアモード
全m/zをスキャンし、
主要ピークを見つける
分解能
(m/z 44測定時)
0.5 Cycle
2. マルチターンモード
主要ピークに注目して
高分解能測定
10.5 Cycle
20.5 Cycle
300
・
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・
・
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5,000
・
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・
・
・
11,000
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・
主要ピークに注目してマルチターンモードで測定することでm/zの範囲が絞られ、解析の効率が上がります。また、パソ
コンへ保管する際のデータ容量を大幅に削減できます。
必要に応じ、全m/z域を高分解能で測定するモード(Extended mode)も選択可能です。
日本カノマックス株式会社
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