も の 教授 生涯学習 講座 教 育地域 科学部 、 人 間健康科 学系 教授) 利 光 血 、 ② 朝 食 抜 き [低 血 糖 症 ]、 ③ 起 立 性 調 節 障 害 、 ④ 睡 眠 不 子 ど も が 朝 礼 な ど の集 会 で 頻 繁 に 倒 れ る 原 因 と し て、 ① 貧 ◎ 貧 血 で倒 れ る子 ど も達 貧 血 と そ の原 因 (教 育 学 博 士 ・ 医学博士 ) 教授 戎 福井大 学 教 育地域 科 学部 生涯学 習 講座 人 間健 康科 学 系 の健 康 科 学 講 座 (え び す と し み つ ) 先 生 プ ロ フ ィ ー ル ど ◆戎 利光 福井 大学 い こ と が わ か り ま す 。 ま た 、 十 ∼ 二 十 歳 の成 長 期 に は 体 重 が 鉄 の 摂 取 量 や 吸 収 量 が 不 足 す る と 、 貧 血 に な って し ま いま す 。 多 量 に 必 要 に な る と いわ れ て いま す 。 し か し こ の成 長 期 に 、 か な り 増 え 、 そ れ に 伴 って循 環 血 液 量 も 増 加 し 、 体 内 の鉄 も 足 な ど が 挙 げ ら れ 、 貧 血 が 原 因 で朝 礼 中 に倒 れ る 子 ど も の多 健康 科学 ・健康生. 理学 ・公衆衛 生学 種 印刷物 への依頼 原稿を 含め ると 三 〇〇編 ほど にな る。 そ の他、数 さ ら に 女 性 は 、 月 経 によ って 毎 月 約 十 五 ∼ 五 十 ㎎の鉄 を 失 う と いう こ と で す の で 、 や は り 女 子 に 貧 血 が 多 く み ら れ ま す 。 多 く の著 書、 翻 訳など があり 、国際 教育 医学 会議 を始 め、 目本教育 学術論 文 や専 門誌 の依 頼原稿 など 約 二〇 〇編 を出版 し 、新聞 や各 専攻 分 野 の講義を担 当 。 ﹁ 健康 生理学 ﹂ ﹁ 公衆 衛生 学﹂ ﹁ 人 間健 康科学 研究 ﹂ ﹁ 生涯 学習 文献演 ( 教育 地域 科学部 (11) 習 ﹂ ﹁ライ フス タイ ルと健 康﹂ ﹁学校 保健 学﹂ ﹁ 健 康科 学特 論﹂ など 現在 関 する公衆 衛 生学的 研究 で、愛知 医科 大学 より医 学博 士号を 取得 . 、 教育 学博 士号を 取得 。 そ の後 、血液 脂質 ・動脈 硬化 指数 ・体 力等 に に、血液 脂質 :身体組成 ・呼 吸循環機 能 の運動 生 理学的 研究 により 、 く ア メリカ合 衆国 プリガ ムヤ ング大 学大 学院博 士 課程を 修了 と同時 リ カ合衆 国 カリ フォル ニア州立 大学大 学院 を経 て 、昭和 54年 、同じ 昭和 25年 生 まれ。 昭和 50年、東 京学 芸大 学大 学院修 了 の後、 ア メ 子 医 学会第 28回 大会な ど、 国際会議 や学会 の通訳 なども 務 める. 、 食 63 幽了1 r 七-﹂り﹂ 、 に よ り 表 1 の よう に 分 類 さ れ ま す 。 食 事 中 の鉄 分 が 不 足 し て と こ ろ で、 こ の貧 血 は す べ て 同 じ も の で は な く 、 そ の原 因 い つも 貧 血 の 場 合 と は 限 り ま せ ん 。 低 血 圧 や起 立 性 調 節 障 害 先 月 号 ま で の ﹁骨 折 ﹂ で、 適 度 な 運 動 は 骨 折 の 予 防 に な る いる 場 合 や 、 妊 娠 時 や著 し い成 長 期 で鉄 分 を 多 量 に 使 う 場 合 、 そ の上 、 無 理 な ダ イ エ ット で 必 要 な鉄 分 が 十 分 摂 取 で き て い 一方 で 、 激 し い スポ ー ツが 骨 折 の原 因 に な る と いう 説 明 を し 或 い は 、 多 量 に 出 血 し て いる 場 合 な ど で は 、 こ の不 足 し て い な ど の 場 合 でも こ のよ う な 症 状 が あ り ま す 。 ま し た が 、 貧 血 に つ いて も 類 似 点 が あ り ま す 。 從 って 少 し 複 な け れ ば 、 そ の分 貧 血 を 起 こ し やす く な り ま す 。 雑 な 貧 血 を 、 今 月 号 で は ﹁貧 血 と そ の 原 因 ﹂ に つ いて 、 来 月 る 鉄 分 を 補 給 で き な く な り 、 体 内 で鉄 分 の需 要 と 供 給 の バ ラ 身 体 の成 長 が 著 し い乳 幼 児 期 や思 春 期 に鉄 欠 乏 性 貧 血 が 多 2 . 貧 血 の原 因 そう でな け れ ば 、 鉄 を 十 分 摂 取 す る 必 要 が あ り ま す 。 続 的 に 出 血 し て い る の であ れ ば 先 に 治 療 が 必 要 で し ょう が 、 す 。 こ の 鉄 欠 乏 性 貧 血 で は 、 胃 潰 瘍 や 十 二指 腸 潰 瘍 な ど で継 ン スが 崩 れ て しま いま す 。 こ の よう な 状 態 が 鉄 欠 乏 性 貧 血 で 号 で は ﹁貧 血 の予 防 ﹂ に つ いて と 二 回 にわ た り 解 説 し ま す 。 1. 貧血 とは 貧 血 と は 、血 液 中 の赤 血 球 数 が 足 り な い場 合 、或 いは 、 赤 血 球 数 は 十 分 あ っても ヘモ グ ロビ ン ( 血 色 素 の こ と で、 恥 と 省 略 ) が 足 り な い場 合 を い いま す 。 こ の赤 血 球 は 、 主 に 長 骨 の が 酸 素 を 捕 ら え 、 酸 素 を 全 身 の細 胞 や組 織 に 運 ん で いま す 。 く 、 特 に思 春 期 の女 子 は 、 成 長 の み で な く 月 経 に よ る 出 血 や 骨 髄 で作 ら れ て いま す 。 こ の 恥 の 中 にあ る ヘム と いう 化 合 物 ( 心 臓 の鼓 ど う き 動 が激 し く な る ) が み ら れ 、 フ ラ フ ラ ッと 立 ち く ら みを 起 こ 無 理 な ダ イ エ ット が 原 因 で 、 さ ら に鉄 欠 乏 性 貧 血 が多 いと い と こ ろ が 貧 血 に な ると 、 顔 色 が 蒼 く な り 、 動 悸 し た り し ま す 。 酸 素 を 運 ぶ 恥が 著 し く 減 少 す ると 、 十 分 な 酸 ニ ング を し て い る 中 学 生 や高 校 生 ・大 学 生 にも 、 貧 血 が みら わ れ て いま す 。 ま た 、 部 活 動 に 、 疲 労 し や す い、 息 切 れ や 動 悸 、 顔 面 蒼 白 にな り ま す 。 細 身 体 各 部 位 が酸 素 不 足 の状 態 に 陥 り ま す 。 そ の酸 素 不 足 の為 足 や激 し いス ポ ー ツが 考 え ら れま す 。 ラ ー 食事 く 我 々は 平 均 十 五 ∼ 二 十 ㎎/ 日 の鉄 を 食 べ物 か ら 摂 取 し て い れ ま す 。 つま り 、 最 近 の貧 血 の原 因 と し て は 、 鉄 分 の 摂 取 不 ( 運 動 部 ) な ど で 激 し いト レ ー 素 を 細 胞 や 組 織 に 運 搬 で き な い為 に 、 身 体 の臓 器 を は じ め 、 て補 給 す る 必 要 が あ り 、 呼 吸 数 や 心 拍 数 も 増 え ま す 。 た だ 、 、 な くなって起 こる い る為 に 起 こ る 胞 や組 織 が 酸 素 不 足 に な って いま す の で、 余 分 に酸 素 を 送 っ る と いわ れ ま す 。 そ し て、 通 常 胃 に入 った 鉄 は 胃 酸 で 吸 収 し 容 内 (ス と に よ って 起 き ま す が 、 特 に 運 動 中 に 足 底 部 を 何 度 も 打 ち つ 溶 血 性 貧 血 は 、 表 1 の よう に 、 赤 血 球 を 次 々 に破 壊 す る こ a. 溶 血 性 貧 血 血 がありま す。 血 性 貧 血 や 、 発 汗 に よ って鉄 分 が 多 量 に 損 失 す る 鉄 欠 乏 性 貧 性 貧 血 に は 、 強 い衝 撃 力 が 足 底 部 な ど の赤 血 球 を 破 壊 す る 溶 ポ ー ツ性 貧 血 、 或 いは 、 運 動 性 貧 血 と いう )。 そ の ス ポ ー ツ 運 動 が 激 し く な る と 、 貧 血 の原 因 に な る こと が あ り ま す 適度 な有酸 素 運動 は鉄欠 乏性 貧 血を 予防 しま す。 と こ ろが 、 血 中 恥 量 が 有 意 に 多 いと いう 研 究 ( 戎 ら, 一九 九 〇 ) が あ り 、 果 鉄 の吸 収 を 抑 制 す ると いう こ と で す 。 ラ 2 激 し い スポ ー ツ く 継 続 的 に 運 動 を 実 施 す る 人 は 、 日 頃 運 動 し な い人 に 比 べ て、 繁 に飲 む と 、 胃 の中 が 酸 性 で は な い状 態 が 長 く 続 き 、 そ の結 傾 け る と いわ れ て いま す 。 つま り 、 炭 酸 飲 料 な ど を あ ま り 頻 酸 性 で あ る必 要 が あ る のに 、 炭 酸 類 は胃 の中 を ア ル カ リ 性 に いよ う で す が 、 こ の食 習 慣 も 貧 血 を 招 い て いま す 。 胃 の中 は し て いる よ う で す 。 ま た 、 炭 酸 飲 料 水 を よ く 飲 む 子 ど も が 多 な ダ イ エ ッ ト に 励 ん で いる 子 ど も が 増 え 、 鉄 の摂 取 量 も 不 足 鉄 が 必 要 であ る こ と が わ か り ま す 。 し か し 最 近 、 偏 食 や無 理 も 九 ∼ 十 二 ㎎で あ り 頓 の所 要 量 と 同 様 に 、 成 長 期 に は 多 量 の 頭 が ポ ー ッと し た り 、 フ ラ フ ラ ツと 立 ち く ら み が す る の は 、 やす い形 にな り 、 十 二指 腸 で吸 収 し ます 。しか し、鉄 は 吸・ 収 し にく く 、 十 二 指 腸 で の吸 収 率 にも限界 があ る 為 、体内 で吸収す る の は 一 ㎎程 度 で す 。 こ の 一 ㎎ほ ど の鉄 を 血 液 の成 分 とし て利用 し、 フ エリ チ ン ( 蛋白質 ) と 結 合 し て貯 蔵 鉄 称 名 血機 能 の あ る組 織)で 赤 血 球 を っ く る機 能 が低 下 し て 再 生 不 良 性 貧血 → 骨 髄(造 と な って、 肝 臓 や 脾臓 で貯蔵 します 。 そ れ以外 は、○ ・ 五 ∼ 一 ㎎の体 内 の 鉄 を 、 皮 膚 の表 皮 や 腸 の粘 膜 か ら 垢 と し て排 泄 し ま す 。 (赤血 球 を つ く る栄 養 分)の 吸 収 に 必 要 な 物 質 を十 分 に分 泌 し け 、 足 底 部 に 強 い衝 撃 が 反復 し て加 わ る よ う な 剣 道 ・長 距 離 る(特 定 の ス ポ ー ツ遡 手 に もみ られ る} よう な 鉄 の需 要 と 供 給 の バ ラ ン ス が 崩 れ 、 体 内 の鉄 が 不 足 す 不 足 して 起 こ る(貧 血 の 中 で最 も 多 い) 走 ・バ レ ー ボ ー ル ・バ ス ケ ット ボ ー ルな ど の選 手 に多 く 見 ら と ころが、 こ の 胃 の 酵 素 作 用 等 が うま く機 能 しな い 為 に 、 葉 酸 や ピ タ ミ ンBlz → 悪性 貧 血 何 ら か の原 因 で 赤 血 球 が 次 々 に破 壊 され る こ と に よ っ て 起 こ → 漕血 性貧血 る と 貧 血 に な り ま す 。 子 ど も の鉄 所 要 量 を 調 べ る と 、 男 女 と 鉄 欠 乏 性 貧 血 → 吸 収 す る 鉄 分 の 量 よ りも排 出 す る 方 が 多 く な り、体 内 の 鉄 分 が 64 65 血 の主 な 種 類 表1.貧 ■■調 畠 旺h 聾 包 円UII - i口 れ る そう です 。 足 底 部 へ反 復 し て 衝 撃 が 加 わ る と 、 足 底 部 の 血管 内 の赤 血 球 を 破 壊 し 、 そ の ま ま 骨 髄 で の造 血 が 充 進 し な た だ 、 一般 人 に み ら れ る 溶 血 性 貧 血 と 違 って 、 スポ ー ツ選 け れ ば 貧 血 に な って し ま いま す 。 手 の溶 血 性 貧 血 は 、 ス ポ ー ツ の ト レ ー ニ ング ( 特 に、足底 部 を 連 続 し て 強 く 打 ち つけ る 衝 撃 ) が 原 因 で す 。 足 底 部 に 反 復 し て衝 撃 が 加 わ る よ う な 空 手 道 ・フ ェン シ ン グ ・卓 球 な ど で スト レ ス と な って アド レ ナ リ ン 分 泌 を 増 加 し 、 脾 臓 か ら 溶 血 も 注 意 が 必 要 で す 。 ま た 、 激 し いト レ ー ニ ン グ の 繰 り 返 し は 、 性 因 子 を 血 中 に放 出 し て 、 こ れ が 赤 血 球 膜 の抵 抗 を 弱 め て赤 血 球 の破 壊 を 促 進 す る と いう 専 門 家 の指 摘 も あ り ま す 。 劣 悪 な 栄 養 摂 取 、 発 汗 に よ る鉄 損 失 量 の増 加 、 糞 中 へ の 恥 b.鉄 欠乏性 貧血 量 の増 加 も 、 ス ポ ー ツ性 貧 血 の 原 因 です 。 つま り 、 十 分 栄 養 を 摂 取 し な い で激 し いト レ ー ニン グ を し た り 、 或 いは 、 食 事 等 に よ り 鉄 分 を 補 給 し な い で激 し いト レ ー ニ ン グ を す る こと ツな ど で多 量 に汗 を か け ば 、 鉄 分 の排 泡 量 も 増 え 、 鉄 欠 乏 性 は 、 貧 血 を 引 き 起 こ す こと に な り ま す 。 夏 季 の激 し いス ポ ー 貧 血 を 誘 発 し て し ま いま す 。 恥 ( 酸 素を 運搬す る)が少 な い 状 態 です の で 、 持 久 能 力 が 低 下 し疲 れ やす く な り 、 ス タ ミ ナ が な く な り ま す 。 女 子 運 動 選 手 に は か な り の高 率 で 鉄 欠 乏 性 貧 血 が み ら れ る と いう こと で す が 、 女 性 は 月 経 に よ って鉄 分 、 を 失 う こと か ら 女 子 選 手 に多 いζ と は 十 分 考 え ら れ ま す 。 、 帽 66
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