「言葉でない言葉」で聞く(聴く)ことが大切である。子どもたちはできると信じるこ とが大事である。 3.ピア・サポートプログラムについて (1)ピア・サポートプログラムの構造 ・学校での計画 ・プログラムの実践 ・プログラムの評価 など 中学生の絵本の読み聞かせの例 → 幼児に対して、お年寄りに対して (2)ピア・サポートプログラムのトレーニングの内容と構造 ・自己理解 ・コミュニケーションスキル ・メディエーション など これらを組み合わせて一つのトレーニングをつくっていく。 4.ピア・サポートプログラムトレーニング (1)図形の描写① 2 人組で背中合わせになり、1 人が指示書の図形を見ながら相手に図形の大きさや並び 方を説明する。お互いに質問などは一切しない。もう 1 人は説明を聞きながらワークシ ートに図形を書いていく。(書き終えたら)各組でそれぞれ図形の描写で間違った箇所を 数える。……→参加者全員合わせて間違いが 25 個 (2)図形の描写② (1)と同様のことを(別の図形で)向かい合わせで行う。説明する人は描いている人 の図形を見て指示をしても良い。終了後は同様に各組でそれぞれ図形の描写で間違った 箇所を数える。……→参加者全員合わせて間違いがわずか 3 個 間違い箇所の数を対比することで、向かい合って相手の様子を見ながらコミュニケー ションをとることが大切であることが参加者内で共有された。ピア・サポートでは、考 えて行動することを大切にする。指導者は、あわてない、あせらない、あきらめない態 度で生徒を信じることで生徒のピア・サポートトレーニングが効果的になる。 5.グループで行うピア・サポートプログラムトレーニング 4-5 人で4つのグループをつくる。(配られたトランプの数字が同じ人たちのグルー プ) (1)安野光雅の「もりのえほん」の1ページのプリント を用いて、森に隠れた動物を 10 匹見つける。見つけた 動物にクレヨンで色を塗っていく。個人で 3 分間探し、 その後グループで協力して 3 分間探す。 (2)イソップ物語の文を迷路にした絵本をプリントにし たものを使い、スタートからゴールまで文をつないでい く。不登校の生徒にも好評。迷路で間違った道に進んだほうがおもしろい文章に出会え ることがある。 (3)「カラスのパン屋さん」を参考に、各自が自由に創作したパンを画用紙に書いて切 り取りグループで絵を見せ合う。発想力、推理力、相手を思いやる力のトレーニング。 (4)「ブッタとシッタカブッタ」(抜粋)を参考に、自己のリフレーミングをする。隣 の人に見せても良い自分の自己像を書いて隣の人に送る。隣の人は紙に書かれた相手の 自己像をリフレーミングして返す。戻ってきた自分を見て喜びを味わう。 25 第37回大会役員 大会委員長 山岡弘高 (京都府立清明高等学校長) 大会副委員長 池田利勝 (京都市立松ヶ崎小学校長) 須﨑 貫 (京都市立洛風中学校長) 燧土勝徳 (龍谷大学付属平安中学・高等学校校長) 大会事務局 西村宣幸 (京都府立東稜高等学校教諭) 川崎泰雄 (京都府立城陽高等学校教諭) 竹山哲治 (京都府立北稜高等学校教諭) 大石敏朗 (京都府立丹波支援学校教諭) 本多淳一 (京都府立清明高等学校教諭) 山下大輔 (京都府立清明高等学校教諭) 大会役員 伊藤眞美 (久御山町立佐山小学校附属幼稚園副園長) 芦田登志夫(京都市立待賢幼稚園長) 樹山静雄 (南丹市立八木東小学校長) 中村忠孝 (京丹波町立和知中学校長) 林まゆみ (京都市立淳風小学校校長) 芦田昌文 (京都市立桂小学校教諭) 山口美香 (京都市立鏡山小学校教諭) 伊藤幸範 (京都市立松尾小学校教諭) 中井哲郎 (京都市立勧修中学校教諭) 三溝佐和子(京都市立洛風中学校教諭) 岩本弘美 (京都市立北総合支援学校教諭) 山口広美 (京都市立西陵中学校教諭) 松永眞美 (京都市立白河総合支援学校教諭) 吉岡幸司 (龍谷大学付属平安中学高等学校教諭) 岩瀬 薫 (花園中学高等学校教諭) 小林 繁 (洛南中学高等学校教諭) 岡田良子 (京都産業大学附属中学高等学校養護教諭) 鶴田佳代 (花園中学・高等学校教諭) 大西朱実 (京都西山高等学校教諭・カウンセラー) 26
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