実践①インターネットと著作権【情報社会の倫理】

主題「安全なインターネット」
副題~情報の検索と見極め~
さいたま市立西原小学校
1 ねらい
自分が必要な情報を正しく検索する力を養う。また、インターネット上の情報はすべてが正しいわけではないことを
理解した上で利用し、著作権にも留意した情報活用能力を身につける。
2 指導計画(5年)
○ インターネットと著作権【情報社会の倫理】国語「豊かな言葉の使い手になるために」
(実践①)
○ 検索エンジンを使い、正しい情報を見つけよう【安全への知恵】国語「豊かな言葉の使い手になるために」
(実践②)
○ ルールを守って使おう【法の理解と遵守】国語「ゆるやかにつながるインターネット」
○ みんなでつながるインターネット【公共的なネットワーク社会の構築】国語「ゆるやかにつながるインターネット」
○ インターネットと個人情報【情報セキュリティ】社会「情報と社会」
3 授業実践
実践①インターネットと著作権【情報社会の倫理】
インターネットを利用
した経験について話し
合う
・検索サイトを見る
・動画サイトを使う
インターネット上で起
こる様々な問題につい
て話し合う
・偽の情報
・著作権
調べて分かったことを
どのように提示するか
まとめる
・情報はだれがいつ発信したも
ので、信用できるか確かでは
ない。
・情報にはもち主の権利があ
る。
実践②検索エンジンを使い、正しい情報を見つけよう
【安全への知恵】
検索の仕方を話し合う
・検索ワードの入れ方
・スペースの活用
検索サイトで目的にあった事
柄を調べる
・スペースを使って情報を絞る
駅員 話し方 上手
・引用文の出典
・正しいかの見極め
検索例
・詳しい検索方法をパワー
ポイントで確認
調べた内容をまとめるる
4 成果と今後の課題
近年、小学生による携帯電話やスマートフォン、家庭用コンピューターでのインターネット利用が定着してきている。
本年度、携帯電話の所有率を調査したところ、高学年では56%の児童が所有していることが分かった。このように、児
童を取り巻く生活の情報化は格段に進んでおり、大人が思っているよりも情報ネットワークは児童にとって身近なものと
なっている。
このことから、インターネットにおいて必要な情報を正しく検索する力や、著作権にも留意した情報活用能力を身につ
けることが、今の本校の高学年児童に必要なことだと考えている。
本実践を通して、児童は詳しい調べ方についてよく学ぶことができた。自分の目的に合わせたウェブサイトを見つけ、
調べることもできるようになった。また、調べ学習でわかったことをまとめる際には引用したホームページの出典が必要
になることなど、著作権に関わる内容についても理解することができた。
特に、本年度「ベネッセコーポレーション ICT サポーター」が月2回程度来校している。本実践では ICT サポーター
との連携をとり、パワーポイントの作成や操作、実際の調べ学習を行ったため、より効果的にねらいにせまることができ
た。
本実践で取り扱ったように、現在の情報社会では「誰もが受信と発信が可能」という特色がある。ウェブ上に存在する
情報が正しいかは限らないということはもちろんであるが、自分自身が間違った発信者にならないようにする指導が今後
の課題となる。昨年度、本校では動画投稿サイトに関わるトラブル事案があり、児童には身近に感じる情報社会であるか
らこそ自分たち一人ひとりがその一員として責任と規範意識をもって利用できるよう指導をしたい。