『初歩からの化学(’ 1 2) 』 (第1刷) 正誤表 (’ 12/12) 頁 行等 誤 正 4 8 上1 2 最外殻の電子(価電子) 価電子(閉殻となっていない最外殻の電 子) 下4 価電子 最外殻電子 下2 各価電子 各原子の最外殻電子 5 7 図4‐7 2s O 6 9 2p 図4‐8 O2 2s O O (a) (a) (b) (b) 2p 2p C 上1 4 ‐ 1 8 7 0 下1 (脚注追加) 7 1 2p 2s エネルギー 6 8 2p エネルギー 2p CO O2 O 2p O 周期表上でより右側に位置してい る酸素の原子核のほうが電子を引 き付ける力が強い。したがって,結 合に関与する電子は炭素と酸素の 中間の位置にあるのではなく,酸素 側に偏って存在する。その結果,酸 素が若干の負の電荷を,炭素が若干 の正の電荷を帯びる。 2s 2p C CO O 酸素原子と炭素原子の電子を引き付ける 力が異なるために,結合に関わる電子は 二つの原子の中央に居ることができな い。そのために,一酸化炭素はわずかに 電気的な偏りを持った分子となる※)。 ※)一酸化炭素では,酸素原子と炭素原子が異なる数の電子を出し合って結 合ができるために,電気的な偏りは複雑な挙動を示す。 上2 δ+ COδ− δ+ HFδ− 下3 炭素 水素 下2 2. 5 2. 1 下2 2箇所 酸素 フッ素 3. 5 4. 0 一酸化炭素 フッ化水素(HF) 下2 ―1― 頁 行等 8 3 上1 4 1 4 7 表9‐1 1 5 3 上7 誤 正 できあがった化合物を合金と呼ぶ。 (化合物に,以下の脚注を追加) ※)ここでは簡単のために合金を「化合 物」と述べたが,現実の合金は非常に 複雑な物質である。全体を化合物とみ なすことができる場合もあるが,共融 混合物である場合も多い。前者では成 分元素の比率が限定される。一方後者 は,二種類以上の結晶(それぞれは成 分元素の比率が一定の化合物)からな る混合物なので,全体としては成分元 素が任意の割合で混じっているように 見える。しかしその場合でも,それぞ れの結晶部分のみを見れば「化合物」 と言える。 上1 2 ‐ 1 4 1 6 0 塩化ビニル ポリ塩化ビニル 3 5 0 0 0 3 5 0 0 0 0 第4章5節に述べたように,一酸化 炭素〔図1 0 ‐5(a) 〕は炭素がわずか にプラス,酸素がわずかにマイナス を帯びた極性分子である。 フッ化水素〔図1 0 ‐5(a) 〕は,水素より もフッ素が強く電子を引き付けるので, 水素がわずかにプラス,フッ素がわずか にマイナスを帯びた極性分子である。 δ δ δ δ 図1 0 ‐5(a) (a) 一酸化炭素 1 8 0 下3 (a) フッ化水素 平均の速さ ― v の二乗 ― v2 速さ v の二乗の平均値 v2 1 8 1 上2・3・5・6・7 ―v2 1 8 2 下3 (数式1 1 ‐7中) 1 8 3 上6 ― (数式1 1 ‐8中) v v2 !v2 (b) 2 0 5 図1 3 ‐3(b) 2 5 3 上7 (b) 3 1 6 9. 4kJ/mol 3 2 6 7. 4kJ/mol ―2―
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