↓--- 文書入力ここからスタート 高校生がしておきたい 30 のこと №2 その8 正解のない問題を、放っておかない 学校では、勉強ばかりの毎日です。問題には、必ず答えがあります。正しければ丸がもらえ、間 違っていればぺけです。ところがある程度、学生生活を送っていると、異質の問題もあることに気 づきます。正解のない問題です。世の中には、正解のない問題もあります。たとえば「人が死ぬの は悪いことか」という問題です。難しい問題です。一見すると「死ぬのはよくない」と思います。 長生きができれば、人生でたくさんの経験ができますし、楽しいと思うでしょう。子供の顔や孫の 顔も、見られることでしょう。死の恐怖もありません。しかし、その一方で、問題もあります。も し人が死ななくなれば、地球の人口は増える一方になります。人でいっぱいあふれると、住む土地 も食料も足りなくなり、大変なことになります。奪い合いになり、戦争になるでしょう。そんな劣 悪な環境では「死んだほうがましだ」という人も出てくるはずです。「人が死ぬのは悪いことか」 という問題に、はっきりした答えはありません。大人でも、答えるのが難しい問題です。大切なこ とは、ここからです。正解がない問題に触れたとき、どうするかです。多くの人が「正解がないの だから放っておけばいい」と思ってしまいます。腫れ物に触るかのように、答えを出そうとしない のです。そう思ってしまうから、よくないのです。問題に取りかかっていないからです。問題から 逃げています。難しい問題から逃げると、考えることができない人間になってしまいます。では、 どうすればいいのかというと、自分なりの答えを持つのです。あくまで、自分の考えでかまいませ ん。 「死にたい意志のある人には、死ぬ権利もあると思う」 「医療が発達して人が死ななくなったと き、寿命に上限を設けるといい」さまざまな意見があるでしょう。 「私はこう思います」と言える ようになることです。自分でそう思うのなら、正解です。自分の考えを持つことで、思考力が養わ れるのです。 「正解のない問題は、自分なりの答えを出す」 その9 あらゆる学校行事は、すべて出席する 高校時代のあらゆる学校行事は、すべて出席です。始業式、修学旅行、運動会、学園祭、終業式、 卒業式は、もちろんです。芸術鑑賞会、音楽演奏会、講演会、創立記念式典、防災訓練なども含め ます。行事の規模も関係ありません。出席できる学校行事は、すべて出席が理想です。そのときは 「面倒だな。サボりたいな」と思うでしょう。つまらない学校行事より、学業やスポーツを優先さ せたほうが、有意義に感じるものです。しかし、欠席してしまうと、大人になってから「あのとき 出席しておくんだった」と後悔します。学校行事は、無駄にあるわけではありません。生徒のため にあるのです。きちんと参加しておけば、面倒や大変なこともありますが、必ず自分のためになり ます。なにより、いい思い出になります。学校行事の欠席は、貴重な高校生活の思い出を捨ててい るのと同じです。面倒や大変である分、印象に深く残り、いい思い出になります。参加しなければ、 思い出もできません。学校行事も、貴重な高校生活の一部なのです。 「あらゆる学校行事は、すべて出席する」 その10 学校行事は、本気になるから、いい思い出になる 運動会は、どのような姿勢ですか。 「自分はどうせ最下位だから、手を抜いてしまえ」と思うの はよくありません。一生懸命でビリになっても、本気になったのですから、いい結果です。運動会 では、参加する種目はすべて、本気になって取り組みましょう。学園祭は、どのような姿勢ですか。 「ほかの人が準備しているから、自分一人くらいサボっても大丈夫」と思うのは、よくありません。 学園祭は、多くの人が参加するから、盛り上がります。できれば、実行委員に立候補しましょう。 自分ができることをやり、本気になって参加することが大切です。修学旅行は、どのような姿勢で すか。「適当に準備すれば、後は先生がなんとかしてくれるだろう」と思うのはよくありません。 見て回りたいところはしっかり見て回り、存分に楽しみます。高校時代の学校行事は、すべて出席 です。いい思い出をつくるには、どうすればいいのか。本気になることです。運動会も学園祭も修 学旅行も、手を抜いていると、記憶に残りません。思い切り楽しむこともなければ、思い切り落ち 込むこともありません。手を抜いていると、後から「あのときもっと頑張ればよかった」という後 悔ができ、将来あなたを苦しめます。だからこそ、本気になるのです。本気になるから、深く楽し んだり落ち込んだりできます。忘れられない青春の思い出になるのです。誰より一生懸命になる人 になりましょう。そのくらい本気になれば、必ずいい思い出になります。いい思い出は、自然にで きるものではなく、自分で作るものなのです。 「学校行事は、本気になって、参加する」 その11 ささいなことほど、先生に質問しに行ったほうがいい まったく分からない問題は、先生のところへ聞きに行きやすいです。難しい問題は「まったく分 からない」という理由があるため、堂々と聞きに行けます。まったく分からなければ、ほうってお くわけにもいかず、先生のところへ聞きに行くしかありません。先生も生徒のためを思い、本腰を 入れて答えてくれることでしょう。迷いが生じるのは、ささいなことです。 「ある程度は分かるが、 はっきりは分からない」 「理解できないところが、一部ある」 「解説文の中で、引っかかるところが ある」こうした微妙な状態です。わざわざ先生のところへ、聞きに行きにくいです。 「先生は忙し いから、ささいなことで質問すると、迷惑になるのではないか」と思うからです。そう思うあなた は、優しすぎます。たしかに先生も忙しいですが、困っている生徒を助けたいと思っています。さ さいなことで質問してくれるから、喜んでくれます。勉強に対する熱意が、先生によく伝わるから です。勉強でつまずくのは、引っかかる問題を放っておいたところからです。勉強ですっきりしな いところは、放置しないことです。気になったところは、ささいなことでも聞きに行きましょう。 気になるところが複数あれば、まとめてから聞きに行くと、先生も助かります。 「ささいなことでも、気になれば、先生に質問しに行く」 その12 ため息をついた後の暗い雰囲気を、なんとかしたい 「はあ(ため息) 」ため息は、うっかり出てしまうものです。元気がなかったり、つらいことを思 い出したりすると、自然とため息が出てしまいますね。1 日に何回ため息をついているか、数えて みてください。ため息を 3 回以上ついているのなら、赤信号です。かなり疲れがたまっている証拠 です。ため息は、後味が悪い。ため息が出た後、どんよりした暗い雰囲気が、しばらく続きます。 これが地味につらいのです。「あなたの人生は、これからもっと暗くなります」と、誰かに言われ ているような気がしてきます。落ち込みが、後からじわりじわりとやってくるのです。そこで、い い方法があります。ため息が出れば、褒められたことを思い出しましょう。なんでもいいです。過 去に褒められたことを、何か 1 つ、鮮明に思い出します。すると、ため息が出た後の暗い雰囲気が、 ぱっと明るくなります。悪い後味を引きずらなくて、済みます。 「自分はまだ捨てたものではない」 というやる気が出てくるのです。 「ため息が出れば、褒められたことを思い出す」と覚えましょう。 「ため息の後は、なにか褒められたことを思い出す」 その13 夏休みに名前をつけると、集中しやすくなる 高校生は、夏休みの過ごし方が重要です。およそ 1 カ月間ある、1 年で最も大きな休暇です。何を するのも自由です。だからこそ、いろいろな過ごし方ができます。人それぞれ、過ごし方の差がは っきり分かれやすいのです。夏休みは、一番大切なことに使いましょう。大学に進学するのなら、 夏休みは徹底的に勉強すれば、一気に進めることができます。部活動で大切な体育大会を控えてい るのなら、徹底して練習に励むのもいいでしょう。友人関係を優先させたければ、旅行をしたり海 に泳ぎに行ったりして思い出を作るのも、いいアイデアです。夏休みは、集中しやすく、何かを一 気に進められる期間です。何に集中するかは、あなたしだいです。どういう過ごし方でも自由です が、何かに集中することです。貴重な夏休みを、目的もなくぼうっと過ごすのは、もったいないで す。1 つ、アドバイスがあります。ぜひ、夏休みに、何か名前をつけましょう。 「勉強に集中する夏 休み」 「スポーツに励む夏休み」 「遊びに明け暮れる夏休み」などです。名前をつけると、夏休みが かっこよくなります。すべきことがはっきりして、集中しやすくなるのです。高校は、3 年間です。 つまり、高校時代の夏休みは、3 カ月しかないということです。この 3 カ月間をどう使うかで、あ なたの高校生活が決まります。夏休みに名前をつけて、何かに徹底集中しましょう。 「夏休みに名前をつけて、何かに集中する」 ↑--- 文書入力ここまで (文字数 約 3700)
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