歩行中の姿勢安定化を目的としたウォーキング杖 R9

歩行中の姿勢安定化を目的としたウォーキング杖 R9-STICK® の効果
加速度センサ
C7
小型加速度センサを使用し R9-STICK 歩行
と Nordic walk pole 歩行の姿勢安定化作
用について検討した。姿勢安定化作用の
指標には,体幹における加速度の減衰率
(CoA, Coefficient of attenuation of acceleration)
を用いた。CoA 値が大きいほど姿勢安定
化作用が強いことを示す。
C7
L3
L3
10m
結果
前後方向の CoA 値の比較 (R9:R9-STICK, NW:Nordic walk pole)
普通の歩行
速歩
40
20
**
35
CoA
30
15
25
20
10
15
10
5
5
0
杖なし
R9
坂道の上り
20
NW
0
杖なし
坂道の下り
*
R9
NW
*
6
**
CoA
4
2
15
0
-2
10
-4
-6
5
-8
-10
0
杖なし
R9
NW
-12
杖なし
まとめ
R9
NW
*p<0.05, **:p<0.01
R9-STICK 歩行は普通歩行を除く 3 条件(速歩,坂道の上り , 坂道の下り)において体幹
の前後方向の姿勢安定化作用が高まっていた。このことから,R9-STICK は歩行様式や環
境が変化しても,一定の安定化作用を提供する杖であると考えられる。
研究協力:神戸学院大学総合リハビリテーション学部 助教 浅井剛