「てらかつニュース」第８号平成２７年４月能美東西連絡道路修景検討ミーティング現地視察 in 千代尼通り商店街能美東西連絡道路の具体的な整備イメージを持っていただくため、平成２７年３月２３日（月）に、無電柱化で道路を整備した白山市松任地区にある千代尼通り商店街を視察し、地元の方と意見交換を行いました。千代尼通り商店街の概要・千代尼通りの歩道の幅は、能美東西連絡道路（寺井まちなか区間）の標準的な歩道の幅（2.5ｍ）に比べて、１ｍ広い 3.5ｍですが、その他の道路幅や無電柱化などの条件は同じです。・平成 11 年から大町・中町・安田町・茶屋町の４つの商店街が一体となって「千代尼通り商店街協議会」を設立し、中心市街地活性化に向けたまちづくりに取り組んでいます。・地元商店街の取り組みを後押しするため、石川県では、千代尼通りのアーケードの撤去、電柱や電線の地中化、歩道のバリアフリー化などの整備を平成 13 年から 10 年ほど掛けて行ってきました。整備前現在の千代尼通りの標準的な断面松任駅整備後至国道８号至国道８号４つの商店街がひとつになった通り（約１km）歩車道境界にボラードとフットライトを設置ボラード間に植栽（プランター）を配置無電柱化に伴って設置された地上機器東西連絡道路（寺井まちなか区間）の標準的な歩道幅は千代尼通りより１ｍ狭い裏面に続きます。視察結果《説明》・郊外化やアーケードの老朽化、空き店舗の増加などによる活力低下に対応するため、活性化を検討し始めました。・４つの商店街が一丸となってイベント開催などの活性化に取り組んだからこそ、県が地元の要望通りに道路整備などの支援事業を実施してくれました。・商店街で沿道整備まちづくり計画を作成し、沿線の地区ごとで、個性を活かした計画を決めています。お店を閉めた後には必ずお店が入ってもらうよう家主に働きかけたりなど、さまざまな仕組みにより道路整備後の現在、空き店舗はありません。・ボラード兼用フットライトを商店街で独自に整備しました。・街路灯は、音楽を鳴らせるようにしており、時計が付いたものも設置しています。・電気代やプランター、音楽などの維持管理を商店街で行うことができる仕組みをつくっています。対応頂いた方：福住裕さん（松任千代尼通り商店街協議会専務理事）中町商店街でランドセルとスクールウェアの専門店ふくふくらんどを経営されております。整備の検討時からご尽力されてこられた方です。お忙しい中、ありがとうございました！《意見交換》 Q．ボラードに決めた理由はありますか？路上駐車したときのドアの接触も気になります。 A．整備前のアーケード当時は縁石だったのですが、車が曲がるときにこすることがありました。また、自転車に乗っていて、タイヤが縁石とこすれて転倒したといった話もあり危険ではないかと判断しました。バリアフリーであること、歩道の除雪がしやすいことなども考慮してボラードを採用しました。また、イベント等で歩行者天国とした時に、縁石だとつまずく原因にもなります。路上駐車をしてドアをぶつけたという話は聞きません、ボラードの間も割と幅があります。路上駐車がないよう、共同駐車場などの取り組みを行っています。乗り入れの両側には背の高いボラードを置いたり、追加で看板を設置しているところもあります。 Q．電気代は負担になりませんか？ A．LED で、明るさも調節できます。遅い時間帯はフットライトのみ点灯させたりもできます。電気代はアーケード当時より大幅に減少しました。 Q．無電柱化で地上器機（配電盤や変圧器）を歩道に設置しますが、反対意見はありませんでしたか？ A．整備を行うまでは、「置いたら邪魔だな」と感じていましたが、現在は気になっていません。 Q．植栽（プランター）を設けた目的は？ A．アーケード当時から歩道に花壇を整備していたので、整備によって緑を無くしてしまわないように設けました。プランターの花は、白山市から提供してもらい、商店街で管理を行っています。今後の予定、その他のお知らせ ◆◆◆ 今後の予定 ◆◆◆ 第５回能美東西連絡道路修景検討ミーティング日時：４月 2２日（水） 19：30～場所：寺井町民センター ※市から提示された街路灯デザイン案を詰めるのと、縁石かボラードかの再検討を行います。第２回てらかつ委員会日時：５月下旬～６月上旬（予定） ※各チームから昨年度の活動報告と今年度の活動計画を提示して、意見交換や審議などを行います。＜編集後記（編集長Ｋ）＞視察を通して、能美東西連絡道路の完成像がイメージできたのではないでしょうか。お忙しい中参加された方々から、多くの皆さんに情報が伝わることを期待しています。事務局 ■ 能美市産業建設部都市計画課佐賀〒923-1198 能美市寺井町た 35 番地電話 0761-58-2252（直通）