育児・介護休業規則 第1章 目 的 第1条(目的) 本規則は、社員、嘱託社員、転籍契約社員、契約社員、コミュニケーター・事務契約社員及び 登録型派遣社員(以下「従業員」という。)の育児・介護休業、子の看護休暇、介護休暇、育児・介 護のための時間外労働及び深夜業の制限ならびに育児・介護短時間勤務等に関する取り扱い について定めるものである。 第2章 育児休業制度 第2条(育児休業の対象者) 1. 育児のために休業することを希望する従業員(日雇従業員を除く)であって、1 歳に満たない 子と同居し、養育する者は、この規則に定めるところにより育児休業をすることができる。ただ し、期間契約従業員(契約社員・コミュニケーター等)にあたっては、申出時点において、以 下のいずれにも該当する者に限り育児休業することができる。 ① 入社 1 年以上であること ② 子が 1 歳に達する日を超えて雇用関係が継続することが見込まれること ③ 子が 1 歳に達する日から 1 年を経過する日までに雇用契約期間が満了し、更新されな いことが明らかでないこと 2. 前項の定めにかかわらず、会社は労使協定により除外された以下の従業員からの休業の申 出は拒むことができる。 ① 入社 1 年未満の従業員 ② 申出の日から 1 年以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 ③ 1週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 3. 配偶者が従業員と同じ日から、または従業員より先に育児休業をしている場合、従業員は子 が1歳2箇月に達するまでの間で、出生日以後の産前・産後休業期間と育児休業期間との 合計が1年を限度として、育児休業をすることができる。 4. 育児休業中の従業員又は配偶者が育児休業中の従業員は、次の事情がある場合に限り、 子の 1 歳の誕生日から 1 歳 6 箇月に達するまでの間で必要な日数について育児休業をする ことができる。なお、育児休業を開始しようとする日は、子の1歳の誕生日に限るものとする。 ① 保育所に入所を希望しているが、入所できない場合 ② 従業員の配偶者であって育児休業の対象となる子の親であり、1 歳以降育児に当たる 予定であった者が、死亡、負傷、疾病等の事情により子を養育することが困難になった - 1 - 場合 第3条(育児休業の申出の手続等) 1. 育児休業をすることを希望する者は、原則として育児休業を開始しようとする日(以下「育児 休業開始予定日」という)の 1 箇月前(第 2 条第 4 項に基づく 1 歳を超える休業の場合は、2 週間前)までに、育児休業申出書を総務部長に提出することにより申し出るものとする。 なお、育児休業中の期間契約従業員(契約社員・コミュニケーター等)が雇用契約を更新 するに当たり、引き続き休業を希望する場合には、更新された雇用契約期間の初日を育児 休業開始予定日として、育児休業申出書により再度の申出を行うものとする。 2. 申出は、以下のいずれかに該当する場合を除き、一子につき 1 回限りとし、二子以上の場合 もこれを一子とみなす。ただし、産後休業をしていない従業員が、子の出生日または出産予 定日のいずれか遅い方から 8 週間以内にした最初の育児休業については、1 回の申出にカ ウントしない。 ① 第 2 条第1項に基づく休業をした者が、同条第 4 項に基づく休業の申出をしようとする 場合又は1の後段の申出をしようとする場合 ② 配偶者の死亡等特別の事情がある場合 3. 会社は、育児休業申出書を受け取るに当たり、必要最少限度の各種証明書の提出を求める ことがある。 4. 育児休業申出書が提出されたときは、会社は速やかに当該育児休業申出書を提出した者 (以下「申出者」という)に対し、育児休業取扱通知書を交付する。 5. 申出の日後に申出に係る子が出生したときは、申出者は、出生後 2 週間以内に会社に育児 休業対象児出生届を提出しなければならない。 第4条(育児休業の申出の撤回等) 1. 申出者は、育児休業開始予定日の前日までは、育児休業申出撤回届を会社に提出するこ とにより、育児休業の申出を撤回することができる。 2. 育児休業の申出を撤回した者は、特別の事情がない限り同一の子については再度申出を することができない。ただし、第 2 条第 1 項に基づく休業の申出を撤回した者であっても、同 条第 4 項に基づく休業の申出をすることができる。 3. 育児休業開始予定日の前日までに、子の死亡等により申出者が休業申出に係る子を養育し ないこととなった場合には、育児休業の申出はされなかったものとみなす。 この場合において、申出者は、原則として当該事由が発生した日に、会社にその旨を通知し なければならない。 - 2 - 第5条(育児休業の期間等) 1. 育児休業の期間は、原則として、子が 1 歳に達するまで(第 2 条第 3 項および第4項に基づ く休業の場合は、それぞれ定められた時期まで)を限度として育児休業申出書に記載された 期間とする。 2. 育児休業を開始しようとする日の 1 箇月前までに申出がなされなかった場合には、前項の定 めに関わらず、会社は育児・介護休業法の定めるところにより休業開始予定日の指定を行な うことができる。なお指定することができる日は申出者が休業を開始しようとする日以後、申出 の日の翌日から起算して 1 箇月を経過する日までの間のいずれかの日とする。 3. 従業員は、出産予定日よりも早く子が出生した場合および配偶者の死亡、病気等特別の事 由がある場合には、育児休業期間変更申出書により会社に、育児休業開始予定日の 1 週間 前までに申し出ることによって、育児休業開始予定日の繰り上げ変更を、また育児休業を終 了しようとする日(以下「育児休業終了予定日」という)の 1 箇月前(第 2 条第 4 項に基づく休 業をしている場合は、2 週間前)までに申し出ることにより、育児休業終了予定日の繰り下げ 変更を行うことができる。 育児休業開始予定日の繰り上げ変更及び育児休業終了予定日の繰り下げ変更とも、原 則として 1 回に限り行うことができるが、第 2 条第 2 項に基づく休業の場合には、第 2 条第 1 項に基づく休業とは別に、子が 1 歳から 1 歳 6 箇月に達するまでの期間内で、1 回、育児休 業終了予定日の繰り下げ変更を行うことができる。 4. 従業員が育児休業終了予定日の繰り上げ変更を希望する場合には、育児休業期間変更申 出書により会社に申し出るものとし、会社がこれを適当と認めた場合には、原則として繰り上 げた育児休業終了予定日の 1 週間前までに、本人に通知する。 5. 以下の各号の一に該当する事由が生じた場合には、育児休業は終了するものとし、当該育 児休業の終了日は当該各号に掲げる日とする。 ① 子の死亡等育児休業に係る子を養育しないこととなった場合 当該事由が発生した日(この場合において本人が出勤する日は事由発生の日から 2 週間以内であって、会社と本人が話し合いの上、決定した日とする) ② 育児休業に係る子が 1 歳(第 2 条第 3 項に基づく休業の場合は 1 歳 6 箇月)に達した 場合 子が該当年齢に達した日 ③ 申出者について産前産後休業、介護休業または新たな育児休業期間が始まった場合 産前産後休業、介護休業または新たな育児休業の開始日の前日 6. 前項第1号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じた日に会社にそ の旨を通知しなければならない。 - 3 - 第3章 介護休業制度 第6条(介護休業の対象者) 1. 要介護状態にある家族を介護する従業員(日雇従業員を除く)は、本規則に定めるところに より介護休業をすることができる。ただし、労使協定により除外された次の従業員はこの限り ではない。 ① 入社1年未満の従業員 ② 介護休業申出の日から 93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 ③ 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 2. この要介護状態にある家族とは、負傷、疾病または身体上もしくは精神上の障害により、2 週 間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態にある次の者をいう。 ① 配偶者 ② 父母 ③ 子 ④ 配偶者の父母 ⑤ 祖父母、兄弟姉妹または孫であって従業員が同居し、かつ扶養している者 ⑥ 上記以外の家族で会社の認めた者 第7条(介護休業の申出の手続等) 1. 介護休業をすることを希望する者は、原則として介護休業を開始しようとする日(以下「介護 休業開始予定日」という)の 2 週間前までに、介護休業申出書を会社に提出することにより申 し出るものとする。なお、介護休業中の期間契約従業員(契約社員・コミュニケーター等)が 雇用契約を更新するに当たり、引き続き休業を希望する場合には、更新された雇用契約期 間の初日を介護休業開始予定日として、介護休業申出書により再度の申出を行うものとす る。 2. 申出は、特段の事情がない限り、対象家族 1 人につき 1 要介護状態ごとに 1 回とする。ただ し、1 の後段の申出をしようとする場合にあっては、この限りではない。 3. 会社は介護休業申出書を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証明書の提出を求めるこ とがある。 4. 介護休業申出書が提出されたときは、会社は速やかに当該介護休業申出書を提出した者 (以下「申出者」という)に対し、介護休業取扱通知書を交付する。 第8条(介護休業の申出の撤回等) 1. 申出者は介護休業開始予定日の前日までは介護休業撤回届を会社に提出することにより、 介護休業の申出を撤回することができる。 2. 介護休業の申出を撤回した者について、再度の申出は原則として 1 回とし、特段の事情があ - 4 - る場合について会社がこれを適当と認めた場合には、1 回を超えて申し出ることができるもの とする。 3. 介護休業開始予定日の前日までに申出に係る家族の死亡等により申出者が家族を介護し ないこととなった場合には、介護休業の申出はなかったものとみなす。この場合において申 出者は原則として当該事由が発生した日に、会社にその旨を通知しなければならない。 第9条(介護休業の期間等) 1. 介護休業の期間は、介護を必要とする者1人につき、原則として、通算 93 日間の範囲(介護 休業開始予定日から起算して 93 日を経過する日までをいう)内で、介護休業申出書に記載 された期間とする。 ただし、同一家族について、異なる要介護状態について介護休業をしたことがある場合又 は第 14 条に規定する介護短時間勤務の適用を受けた場合は、その日数も通算して 93 日間 までを原則とする。 2. 介護休業を開始しようとする日の 2 週間前までに申出がなされなかった場合には、前項の定 めに関わらず、会社は育児・介護休業法の定めるところにより休業開始予定日の指定を行な うことができる。なお指定することができる日は申出者が休業を開始しようとする日以後、申出 の日の翌日から起算して 2 週間を経過する日までの間のいずれかの日とする。 3. 従業員は、介護休業期間変更申出書により、介護休業を終了しようとする日(以下「介護休 業終了予定日」という)の 2 週間前までに会社に申し出ることにより介護休業終了予定日の繰 り下げ変更を行うことができる。 この場合において、介護休業開始予定日から変更後の介護休業終了予定日までの期間 は通算 93 日(異なる要介護状態について介護休業をしたことがある場合又は第 14 条に規 定する介護短時間勤務の適用を受けた場合には、93 日からその日数を控除した日数)の範 囲を超えないことを原則とする。 4. 従業員が介護休業終了予定日の繰り上げ変更を希望する場合には、介護休業期間変更申 出書により変更後の介護休業終了予定日の 2 週間前までに会社に申し出るものとし、会社 がこれを適当と認めた場合には、速やかに本人に通知する。 5. 前項第 1 号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じた日に会社にそ の旨を通知しなければならない。 第4章 子の看護休暇 第 10 条(子の看護休暇) 1. 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員(日雇従業員を除く)は、負傷し、も しくは疾病にかかった当該子の世話をし、または当該子に予防接種もしくは健康診断を受け させるために、就業規則等に規定する年次有給休暇とは別に、1 年間につき 6 日間(当該子 - 5 - が 2 人以上の場合にあっては 10 間)を限度として、子の看護休暇を取得することができる。こ の場合の1年間とは、4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間とする。 ただし、労使協定により除外された次の従業員はこの限りではない。 ① 入社 6 箇月未満の従業員 ② 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 2. 取得しようとする者は、原則として、事前に会社に申し出るものとする。 3. 賞与、定期昇給及び退職金の算定に当たっては、取得期間は通常の勤務をしたものとみな す。 4. 看護休暇については無給とする。 第5章 介 護 休 暇 第 11 条(介護休暇) 1. 要介護状態にある対象家族を介護する従業員は、要介護状態にある対象家族を介護し、ま たは対象家族の通院等の付き添い、対象家族が介護サービスの提供を受けるために必要な 手続の代行その他の対象家族に必要な世話をするために、就業規則等に規定する年次有 給休暇とは別に、1 年間につき 5 日間(対象家族が 2 人以上の場合にあっては 10 日間)を 限度として、介護休暇を取得することができる。この場合の1年間とは、毎年 4 月 1 日から翌 年の 3 月 31 日までの期間とする。ただし、労使協定により、介護休暇の対象から除外するこ ととされた次の従業員は除く。 ① 雇入れ後 6 箇月未満の者 ② 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の者 2. 前項の休暇を取得しようとする者は、原則として事前に会社に申し出なければならない。た だし、緊急を要する場合には、事後の申出を認めるものとする。 3. 賞与、昇給、退職金及び退職慰労金の算定にあたっては、取得期間は通常の勤務をしたも のとみなす。 4. 介護休暇中の賃金は無給とする。 第6章 所 定 外 労 働 の 免 除 第 12 条(育児のための所定外労働の免除) 1. 3 歳に満たない子を養育する従業員(日々雇用される者を除く)が当該子を養育する ために申し出た場合には所定労働時間を超えて労働をさせることはない。ただし、事 業の正常な運営に支障がある場合、会社はこの申し出を拒むことができる。 2. 前項の定めにかかわらず、労使協定によって除外された以下の従業員からの所定外労 - 6 - 働の免除の申出は拒むことができる。 ① 入社 1 年未満の従業員 ② 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 3. 申出をしようとする者は、1 回につき、1 ヶ月以上 1 年以内の免除期間(以下この条に おいて「免除期間」という)について、免除を開始しようとする日および免除を終了 しようとする日を明らかにして、原則として、免除を開始しようとする日の 1 ヶ月前 までに、育児のための所定外労働免除申出書を総務部長に提出するものとする。この 場合において、免除期間は、次条第 3 項に規定する免除期間と重複しないようにしな ければならない 4. 会社は、所定外労働免除申出書を受け取るに当たり、必要最小限度の各種証明書の提 出を求めることがある。この場合、従業員は正当な理由なくこれを拒むことはできな い。 5. 申出の日後に申出に係る子が出生したときは、所定外労働免除申出書を提出した申出 者(以下この条において「申出者」という)は、出生後 2 週間以内に総務部に所定外 労働免除対象児出生届(社内様式 3)を提出しなければならない。 6. 免除を開始しようとする日の前日までに、申出に係る子の死亡等により申出者が子を 養育しないこととなった場合には、申出されなかったものとみなす。この場合におい て申出者は原則として当該事由が発生した日に、総務部にその旨を通知しなければな らない。 7. 以下の各号に掲げるいずれかの事由が生じた場合には、 免除期間は終了するものとし、 当該免除期間の終了日は当該各号に掲げる日とする。 ① 子の死亡等免除に係る子を養育しないこととなった場合 当該事由が発生した日 ② 免除に係る子が 3 歳に達した場合 当該 3 歳に達した日 ③ 申出者について、産前産後休職、育児休職または介護休職が始まった場合 産前産後休職、育児休職または介護休職の開始日の前日 8. 前項第①号の事由が生じた場合には、申出者は原則として当該事由が生じた日に、総 務部長にその旨を通知しなければならない。 第7章 時間外労働の制限 第 13 条(育児・介護のための時間外労働の制限) 1. 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員が当該子を養育するため、または要 介護状態にある家族を介護する従業員が当該家族を介護するために請求した場合には、各 種就業規則の規定及び時間外労働に関する協定に関わらず、事業の正常な運営に支障が - 7 - ある場合を除き、1 箇月について 24 時間、1 年について 150 時間を超えて時間外労働をさ せることはない。 2. 前項の定めに関わらず、以下の各号の一に該当する従業員は時間外労働の制限を請求す ることができない。 ① 日々雇用される者 ② 入社 1 年未満の従業員 ③ 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 3. 請求しようとする者は、1 回につき 1 箇月以上 1 年以内の期間(以下「制限期間」という)につ いて、制限を開始しようとする日(以下「制限開始予定日」という)及び制限を終了しようとする 日を明らかにして、原則として制限開始予定日の 1 箇月前までに、育児・介護のための時間 外労働制限請求書を会社に提出しなければならない。この場合において、制限期間は、前 条第 3 項に規定する制限期間と重複しないようにしなければならない。 4. 会社は時間外労働制限請求書を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証明書の提出を 求めることがある。 5. 請求の日後に請求に係る子が出生したときは、時間外労働制限請求書を提出した者(以下 「請求者」という)は、出生後 1 週間以内に会社に時間外労働制限対象児出生届を提出しな ければならない。 6. 制限開始予定日の前日までに、請求に係る家族の死亡等により請求者が子を養育、または 家族を介護しないこととなった場合には、請求はなされなかったものとみなす。 7. 以下の各号の一に該当する事由が生じた場合には、制限期間は終了するものとし、当該制 限期間の終了日は当該各号に掲げる日とする。 ① 家族の死亡等制限に係る子を養育または家族を介護しないこととなった場合 当該事由が発生した日 ② 制限に係る子が小学校就学の始期に達した場合 子が 6 歳に達する日の属する年度の 3 月 31 日 ③ 請求者について産前産後休業、育児休業または介護休業が始まった場合 産前産後休業、育児休業または介護休業の開始日の前日 8. 前項第 1 号の事由が生じた場合には、請求者は原則として当該事由が生じた日に、会社に その旨を通知しなければならない。 第8章 深夜業の制限 第 14 条(育児・介護のための深夜業の制限) 1. 小学校就学の始期に達するまでの子を養育する従業員が当該子を養育するため、または要 介護状態にある家族を介護する従業員が当該家族を介護するために請求した場合には、各 種就業規則の規定に関わらず、事業の正常な運営に支障がある場合を除き、午後 10 時から - 8 - 午前 5 時までの間(以下「深夜」という)に労働させることはない。 2. 前項の定めに関わらず、以下の各号に定める従業員は深夜業の制限を請求することができ ない。 ① 日々雇用される者 ② 入社1年未満の従業員 ③ 請求に係る家族の 16 歳以上の同居の家族が次のいずれにも該当する従業員 イ) 深夜において就業していない者(1 箇月について深夜における就業が 3 日以下の 者を含む)であること。 ロ) 心身の状況が申出に係る子の養育または家族の介護をすることができる者である こと ハ) 6 週間(多胎妊娠の場合にあっては 14 週間)以内に出産予定でないか、または産 後 8 週間以内でない者であること ④ 1週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 ⑤ 所定労働時間の全部が深夜にある従業員 3. 請求しようとする者は、1 回につき 1 箇月以上 6 箇月以内の期間(以下「制限期間」という)に ついて、制限を開始しようとする日(以下「制限開始予定日」という)及び制限を終了しようと する日を明らかにして、原則として制限開始予定日の 1 箇月前までに、育児・介護のための 深夜業制限請求書を会社に提出しなければならない。 4. 会社は深夜業制限請求書を受け取るにあたり、必要最小限度の各種証明書の提出を求め ることがある。 5. 請求の日後に請求に係る子が出生したときは、深夜業制限請求書を提出した者(以下「請求 者」という)は、出生後 2 週間以内に総務部長に深夜業制限対象児出生届を提出しなければ ならない。 6. 制限開始予定日の前日までに、請求に係る家族の死亡等により請求者が子を養育または家 族を介護しないこととなった場合には請求はされなかったものとみなす。 7. 下の各号の一に該当する事由が生じた場合には、制限期間は終了するものとし、当該制限 期間の終了日は当該各号に掲げる日とする。 ① 家族の死亡等制限に係る子を養育または家族を介護しないこととなった場合 当該事由が発生した日 ② 制限に係る子が小学校就学の始期に達した場合 子が 6 歳に達する日の属する年度の 3 月 31 日 ③ 請求者について産前産後休業、育児休業または介護休業が始まった場合 産前産後休業、育児休業または介護休業の開始日の前日 8. 前項第 1 号の事由が生じた場合には、請求者は原則として当該事由が生じた日に会社にそ の旨を通知しなければならない。 9. 制限期間中の給与については、別途定める賃金規則に基づき、時間給換算した額を基礎と - 9 - した実労働時間分の基本給と諸手当を支給する。 10. 深夜業の制限を受ける従業員に対して、会社は必要に応じて昼間勤務へ転換させることが ある。 第9章 勤務時間の短縮等の措置 第 15 条(育児短時間勤務) 1. 従業員で小学校就学の始期に達するまでの子と同居し、養育する者は申し出ることによって、 各種就業規則に定める所定労働時間について、以下の時間に短縮することができる。また 1 歳に満たない子を養育する女性従業員は更に 30 分ずつ 2 回の育児時間を請求することが できる。 ① 1 日の所定労働時間を 6 時間とする勤務 ② 所定労働時間を 1 日につき 2 時間以内で 15 分ごとに短縮することができる勤務 2. 前項の定めにかかわらず、以下のいずれかに該当する従業員からの育児短時間勤務の 申出は拒むことができる。 ① 日々雇用される従業員 ② 1 日の所定労働時間が 6 時間以下である従業員 ③ 労使協定によって除外された以下の従業員 イ) 入社1年未満の従業員 ロ) 1 週間の所定労働日数が 2 日以下の従業員 ハ) 業務の性質または業務の実施体制に照らして所定労働時間の短縮措置を講ず ることが困難と認められる業務として別に定める業務に従事する従業員 3. 前項第 3 号ハ)の従業員は、子が 3 歳に達するまでの間、始業および終業の時刻につ いて、繰り上げまたは繰り下げをする制度またはその他会社が講じる必要な代替措置 を申し出ることができる。 4. 請求しようとする者は、1 回につき 1 箇月以上 1 年以内の期間について、短縮を開始しようと する日及び短縮を終了しようとする日を明らかにして、原則として短縮開始予定日の 1 箇月 前までに会社まで請求しなければならない。その他適用のための手続きについては第 3 条 から第 5 条までの規定(第 3 条第 2 項及び第 4 条第 2 項を除く)を準用する。 5. 本制度の適用を受ける間の給与については、各種規則に基づき、時間給換算した額を基礎 とした実労働時間分の基本給と諸手当を支給する。 6. 賞与はその算定対象期間に本制度の適用を受ける場合においては、その期間に応じて減 額を行なうものとする。 7. 定期昇給、退職金及び退職慰労金の算定にあたっては、本制度の適用を受ける期間は通 常の勤務をしているものとみなす。 8. 第 1 項の定めにかかわらず、子が満 3 歳に達した日以降の期間については、会社は業務都 - 10 - 合を勘案し必要と認めた場合には、育児短時間勤務の内容について当該従業員に対して 変更を申し入れることができるものとする。 第 16 条(介護短時間勤務) 1. 要介護状態にある家族を介護する従業員は、申し出ることによって、対象家族 1 人当たり通 算 93 日間の範囲内を原則として、各種就業規則に定める所定労働時間について、1 時間短 縮することができる。 ただし、同一家族について既に第 9 条に規定する介護休業をした場合又は異なる要介護 状態について介護短時間勤務の適用を受けた場合は、その日数も通算して 93 日間までを 原則とする。 2. 前項の定めに関わらず、日々雇用される者は介護短時間勤務をすることができない。 3. 適用のための手続等については、第 7 条から第 9 条までの規定を準用する。 4. 本制度の適用を受ける間の給与については、各種規則に基づき、時間給換算した額を基礎 とした実労働時間分の基本給と諸手当を支給する。 5. 賞与はその算定対象期間に本制度の適用を受ける場合においては、その期間に応じて減 額を行なうものとする。 6. 定期昇給及び退職金の算定にあたっては、本制度の適用を受ける期間は通常の勤務をし ているものとみなす。 第 17 条(給与等の取扱い) 1. 育児・介護休業の期間については、基本給その他の月毎に支払われる給与は支給しない。 2. 賞与については、その算定対象期間に育児・介護休業をした期間が含まれる場合には、出 勤日数より日割りで計算した額を支給する。 3. 定期昇給は育児・介護休業の期間中は行なわないものとし、育児・介護休業期間中に定期 昇給日が到来した者については、復帰後に昇給させるものとする。 4. 退職金の算定にあたっては、育児・介護休業をした期間を勤務したものとして勤続年数を計 算するものとする。 第 18 条(介護休業期間中の社会保険料の取扱い) 介護休業により給与が支払われない月における社会保険料の被保険者負担分は、各月に会 社が納付した額を翌月 10 日までに従業員に請求するものとし、従業員は会社が指定する日まで に支払うものとする。 第 19 条(教育訓練) 1. 会社は 3 箇月以上の育児休業または 1 箇月以上の介護休業をする従業員で、休業期間中、 職場復帰プログラムの受講を希望する者に同プログラムを実施する。 - 11 - 2. 会社は別に定める職場復帰プログラム基本計画に沿って、当該従業員が休業をしている間、 同プログラムを行なう。 3. 同プログラムの実施に要する費用は会社が負担する。 第 20 条(復職後の勤務) 1. 育児・介護休業後の勤務は原則として、休業直前の部署及び職務とする。 2. 前項の定めに関わらず、本人の希望がある場合及び組織の変更等やむを得ない事情があ る場合には、部署及び職務の変更を行なうことがある。この場合は育児休業終了予定日の 1 箇月前または介護休業終了予定日の 2 週間前までに正式に決定し通知する。 第 21 条(年次有給休暇) 年次有給休暇の権利発生のための出勤率の算定にあたっては、育児・介護休業をした日は出 勤したものとみなす。 第 22 条(法令との関係) 育児・介護休業、育児・介護のための時間外労働及び深夜業の制限ならびに育児・介護短時 間勤務に関して、本規則に定めのないことについては、育児・介護休業法その他の法令の定める ところによる。 付 則 平 成 16 年 9 月 1 日 施 平 成 17 年 6 月 24 日 改定施行 平 成 20 年 9 月 1 日 改定施行 平 成 21 年 7 月 1日 改定施行 平 成 22 年 6 月 30 日 改定施行 平 成 23 年 7 月 1 日 改定施行 平 成 27 年 4 月 1 日 - 12 - 行 改定施行
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