「いま一番勢いがあって面白い旬の落語家は誰だ!」

今回“かっちぇて”に来てくれる落語家たちの情報です。
エンターテイメント系のサイトが、全国の落語ファン2700人にアンケート
を求めました。
「いま一番勢いがあって面白い旬の落語家は誰だ!」
で、その結果のベスト5を発表しました。
一位:春風亭一之輔(三十代半ば)
二位:桃月庵白酒 (四十代半ば)
三位:柳家三三 (四十代前半)
四位:三遊亭兼好 (四十代半ば)
五位:柳家喬太郎 (五十代前半)
喬太郎さんは“すべての落語家”のなかでも一位、二位を争うほど面白いと
いわれており、 “いま旬の落語家”にも五十代でただひとり選ばれている
のは、さすがというか凄い人です。かの鶴瓶も「喬太郎は凄い」と公言して
おります。今回は、このベスト5のうち4人までも! 佐世保に集まってくれ
るのです。
その4人から同じプロとして尊敬されているのが、柳家喜多八(六十半ば)。
喜多八さんは俳優の伊武雅刀から落語演技指導を頼まれ、以来、伊武雅刀が
「自分は喜多八師匠の弟子だ」と嬉しそうに公言しているほどの人なのです。
何度でもいいますが、この五人が揃って、しかも地元の子供たちと共演して
くれる落語会は、全国でも『佐世保かっちぇて落語会』しかありません。
私は、そう言い切れます。STAP細胞があるとは言い切れませんが。
お知らせしたかったことは以上ですが、10回記念として5月23日と24日
の二日連続で開催される『佐世保かっちぇて落語会』は、そういう噺家たちが
来てくれる落語会なのです。
当日はぜひ、皆さん自身の目と耳と感受性で、この五人の師匠方の“勢い・
上手さ・面白さ・渋さ(これは喜多八さんのみ)“と、ふるさとの子供たちの
“がんばり”を体感なさってください。手伝ってくれている仲間たちと会場で
お待ちいたしております。当日は日々の憂さをしばし忘れてお楽しみください。
5月23日(土)出演
柳家喜多八
人情噺であれ滑稽噺であれ、落語の本質である、人間という存在の
おかしみを描くその表現力には、口うるさい落語通も黙る実力者。
私たちの会には次で四回目。一回目の「小言念仏」でおもしろい!と思い、
二回目の「親子酒」でうまい!と思い、三回目の「お直し」ですごいと
思った。さて今度は、どんな喜多八を見せてくれるか。
桃月庵白酒
“とうげつあん・はくしゅ”と読みます。古典落語の伝統的な表現方法を完璧に自分の
ものとしながらも、現代的にして鋭い笑いの感覚で再構築
された“白酒の古典”は、必見必聴の価値あり。「若手真打のなかで誰が
一番おもしろいか」という話題のときには必ず名前が出るひとりだが、
その訳を佐世保の人にも<体感>してほしい。
柳家三三
「三三」と書いて“さんざ”と読みます。人間国宝に選出された、あの
小三治を師匠と仰ぎ、喜多八を兄弟子と慕い、四十そこそこの若さながら“三三の落語”
は“柳家の主流”から外れることなく、“古典落語の王道”をまっすぐに進むその姿、
その確かな表現力、その情感こもる口跡は、
落語通の間でも非常に高く評価されている。
5月24日(日)出演
柳家喬太郎
四年前の記念すべき第一回目に来てくれて「お菊の皿」と「竹の水仙」の二席を熱く熱
く、文字通り熱演してくれました。あのときに初めて“現代の落語のおもしろさや本物
の噺家のすごさ”を<体感>した方は多いと思います。私もそうでした。“かっちぇて”
を続ける決心をしたのも、10回目を迎えられるのも、この人のおかげです。
春風亭一之輔
21人抜きの抜擢で真打となり、「自信をもって送り出します。先行きが
楽しみです」と当時の落語協会会長だった、めったに褒めない小三治
(失礼)に絶賛された、まだ三十半ばの若き逸材。白酒、三三とともに
「若手のなかで、いま一番おもしろい噺家のひとり」に必ず数えられる
ほどであり、“かっちぇて”は初登場。乞うご期待!
(文責:海老原靖芳)