第2版 - 農業者年金基金

別紙
農業者年金の加入推進名簿の作成と活用について(第2版)
(農業委員会向け)
(下線部分が第1版から追加された箇所)
平成 28 年 1 月
(独)農業者年金基金
農業者年金の加入推進名簿については、以下の内容を参考に、地域の実情を踏まえつつ、作成
と活用を行うようにしてください。加入推進名簿の管理については、各市町村の個人情報保護条
例に則り行って下さい。
1
加入推進名簿の作成について
(1)各市町村の個人情報保護条例に即しつつ、農業委員会が有する農地台帳の世帯情報、農業
委員会選挙人名簿等をベースに、住民基本台帳、認定農業者リスト(注)、家族経営協定、
認定新規就農者(青年就農給付金受給者)リスト(注)等の情報を参照して、また、国年 1
号該当か否かなど関係部署の協力を得て作成。
(注)認定農業者名簿及び認定新規就農者(青年就農給付金受給者)の個人情報については、市町村は、
計画申請時に本人の同意をあらかじめ得て、関係機関で計画申請書に記載された情報を支援機関に情
報提供し、情報を共有し、連携して支援を図る旨が農林水産省から示されています。「
( 農業経営基盤
強化促進法の基本要綱」平成 24 年 5 月 31 日付け24経営第 564 号
農林水産省経営局通知)
(参考事例)
北海道下
A 市、B 町
長野県下
C市
茨城県下
D町
岩手県下
E市
・ 農地台帳、住民基本台帳をベースに作成している。国年 1 号該当か否かを担当課に照会して
いる。
・
国年 1 号該当の有無照会については、市の個人情報保護条例に基づき、国民年金担当課との
間で協議した上で行っている。(長野県下
・
C 市)
国年1号の免除者か否かの照合については、市の個人情報保護条例第6条第1項第5号(別
添参考1)に基づき、毎年度、個人情報保護管理者宛てに協議書(別添参考2)を提出して行
っている。(岩手県下
E 市)
(2)加入推進名簿の表頭の項目欄には、様式例に記載されている項目以外に加入推進上参考と
なる情報の項目を適宜追加して整理するようにします。
(例:世帯の中での加入状況がわかるように「農年新制度加入有無」、
「保険料(通常加入か
政策支援か)」の欄を設けて情報整理する等)
(3)加入推進に活用しやすいようできるだけ世帯ごとに整理することを目指して、加入推進に
必要な範囲で、かつ可能な範囲で、順次情報を入力していきます。
特に、若い加入対象者への推進では、親への説明の必要性がでてきます。また、女性の加
入対象者への推進では、その配偶者への説明の必要性もでてきます。
60 歳以上の方であっても加入推進上必要な範囲でかつ可能な範囲で、世帯員情報を入力
していきます。
多くの市町村、JA で加入推進強化月間に集中して戸別訪問を行っています。世帯情報の
整理は、強化月間の際の活用に間に合うように順次整理しておきます。
(4)「加入推進状況等」の欄には、加入資格のある農家で一度も戸別訪問等を行ったことがな
い人かどうかが特定できるよう、これまでの推進状況を簡潔に記入します。記入内容につい
ては、戸別訪問を行った後に作成・記入する加入推進記録簿のこれまでの内容を活用して、
加入推進上必要となる参考情報を適宜、簡潔に記入します。
2
加入推進名簿の活用について
(1)加入推進名簿は、戸別訪問対象者の選定・絞り込みに活用します。
各地域ごとの JA と農業委員会の役割分担により、具体的な選定・絞り込みを行います。
例えば、加入推進名簿の各人の情報や、日頃の人間関係等を通じて把握している情報を元
に、今年度に行う戸別訪問の対象者を各JAの支所ごとあるいは地区ごとに選定します。
特に20~39歳の加入対象者や青年就農給付金の給付を受けている新規就農者で、まだ
一度も戸別訪問を行っていない農業者がいる場合は、必ず戸別訪問対象者に含めます。
(2)地区ごとに戸別訪問対象者を選定した後は、レベルの高い個人情報が記載されている加入
推進名簿そのものを外に持ち出したりコピーしたりしないようにし、地区の戸別訪問を行う
推進者には、地区名と氏名と住所(訪問に必要な最小限の住所情報)のみリストにして提供
し、これまでの加入推進記録簿がある場合にはそれを見せ、その他の戸別訪問実施に必要な
情報(親の氏名、配偶者の氏名等)は、口頭で伝えるあるいは、メモをとってもらうなど、
名簿及び加入推進記録簿の管理に十分に気を付けつつ、戸別訪問への利用を行うようにしま
す。この場合、戸別訪問は、戸別訪問を行う人と戸別訪問を受ける農家との間に人的つなが
りがあることが基本となります。
(参考事例)
宮城県下 G 市
・ 戸別訪問対象者については、これまでの戸別訪問等の感触から、対象者名簿の中から
絞り込みを行い、旧町村の地区、組ごとに選定している。
長野県下
・
E 町、F 農協
地区、組ごとに加入推進員(農委等)を決めており、担当地域の戸別訪問対象者の氏名、住
所(字のみ)を記したリストを担当加入推進員に渡している。担当加入推進員から求められた
場合には、戸別訪問対象者の親の氏名を伝えている。(長野県下
E 町)
(3)戸別訪問の実施後は、加入推進記録簿に状況を記入します。加入推進記録簿は事務局で保
管しておき、戸別訪問の打合せ時や戸別訪問を行う人が前回の状況を確認したい時など必要
な時に利用できるようにしておきます。また、記録の内容を踏まえ、加入推進名簿の「加入
推進状況等」の欄に簡潔に(例えば戸別訪問年月日等を)記入しておきます。これにより、
加入対象者の中でまだ一度も戸別訪問していない人が特定できるようにしておきます。
(参考1)岩手県下
E市個人情報保護条例(抜粋
下線部分は関係する号)
(利用及び提供の制限)
第6条 実施機関は、個人情報を取り扱う目的以外の目的のために、個人情報を当該実
施機関内部において利用し、又は当該実施機関以外のものに提供してはならない。た
だし、次の各号のいずれかに該当するときは、この限りでない。
(1)本人の同意があるとき又は本人に提供するとき。
(2)法令等の規定に基づくとき。
(3)出版、報道等により公にされている場合において、個人の権利利益を不当に侵害
するおそれがないと認められるとき。
(4)人の生命、身体、健康、生活又は財産を保護するため、緊急かつやむを得ないと
認められるとき。
(5)実施機関の内部で利用し、又は他の実施機関に提供する場合であって、事務の執
行上やむを得ず、かつ、個人の権利利益を不当に侵害するおそれがないと認められ
るとき。
(6)国等に対して当該国等の所掌事務の遂行に不可欠な個人情報を提供する場合であ
って、当該個人情報を提供することにやむを得ない理由があり、かつ、個人の権利
利益を不当に侵害するおそれがないと認められるとき。
(7)前各号に掲げる場合のほか、実施機関が審議会の意見を聴いた上で、公益上の必
要その他相当の理由があると認めたとき。
(参考2)岩手県下 E市
個人情報目的外利用(提供)に係る協議書(様式)
E市個人情報保護管理規定第
様式第2号(第5条関係)
5条第1項第2号に該当(参
考3参照)
平成
年
月
保護管理者 副市長 様
保護責任者(課等の長名)
個人情報目的外利用(提供)に係る協議書
個人情報の目的外利用をしたい(提供を受けたい)ので、次のとおり協議します。
個 人 情 報 の 名 称
利用目的又は理由
利用する個人情報の項
目
利
用
期
間
平成 年 月 日から
平成 年 月 日まで
個人情報の管理方法及
び保管場所
個人情報の廃棄方法及
び廃棄年月日
個人情報の受払方法
備
考
※参考となる資料がある場合は添付のこと。
部長
部次長
所管部課等
目的外利用(提供)の可否区分
□可(条例第6条第1項第5号を適用)
□否
課長
職員
可否の理由
日
(参考3)岩手県下 E市個人情報保護管理規定(抜粋 下線部分は関係する号)
(事前協議)
第5条
保護責任者は、次の各号に該当するときは、あらかじめ当該各号に定め
る協議書により保護管理者に協議しなければならない。
(1)条例第5条第2項第9号若しくは第3項ただし書、第6条第1項第7号又
は第7条ただし書の規定により審議会の意見を求めようとするとき 個人
情報保護審議会諮問に係る協議書(様式第1号)
(2)条例第6条第1項ただし書の規定により、同一の実施機関内部の他の保護
責任者が所管する個人情報を利用しようとするとき又は他の実施機関の保
護責任者が所管する個人情報の提供を受けようとするとき
個人情報目的
外利用(提供)に係る協議書(様式第2号)
(3)新たに電子計算機により個人情報を処理しようとするとき
電子計算機
処理に係る協議書(様式第3号)
2
保護責任者は、前項第2号に該当する場合において、個人情報を所管する保
護責任者が緊急かつやむを得ないと認めたときは、同項同号の協議を省略する
ことができる。この場合において、個人情報を所管する保護責任者は、個人情
報目的外利用(提供)報告書(様式第4号)を保護管理者に提出しなければな
らない。