はいたっく 2016-3

Case Study
株式会社日立物流
I oT
http://www.hitachi-hb.co.jp/
ロジスティクスの未来を変革する
スマートウェアハウス&ドリームウェアハウス
生産・販売に加え、物流や倉庫も含めたサプライチェーンの最適化はグローバル経営の要となる課題です。日立と日立物流は
IoTやAIなどの先端技術を活用し、倉庫運営の高効率化を図る「スマートウェアハウス」
「ドリームウェアハウス」のソリューション
の研究開発を進め、次世代の物流改革を追求しています。
倉庫運営の効率化を図る
渋滞を招くことがあります。そこで日立グ
向上や倉庫内作業の省力化にも貢献し
「スマートウェアハウス」
ループはIoTで集めた人間行動のビッグ
ています。
データをHitachi AI Technology/Hで解
※ Automatic Guided Vehicle
深刻なトラックドライバー不足と人件費
析し、倉庫内の情報を詳細に分析。その
の高騰、倉庫内業務ノウハウの属人化と
結果、AIによって作業指示を柔軟に入
いった、さまざまな課題を解決するため、
れ替えることで渋滞を解消。ある倉庫
物流業界では先端テクノロジーの活用が
での実証実験では、倉庫内の生産性
日立グループがロボット技術とAIによる
急速に進んでいます。
を約8%高められる効 果を生み出しま
最適制御で、効率性とフレキシビリティの
した。
両立を図る未来型物流倉庫として研究
日立物流は、次世代物流ソリューション
未来型倉庫をめざす
「ドリームウェアハウス」
「スマートロジスティクス」を事業コンセプト
また、倉庫内作業の生産性向上を図
に掲げ、日立と新たな物流技術やビジネ
るツールとして、メガネに多様な情報を表
スモデルに関する共同研究を進めていま
示するスマートグラスなどの「ウェアラブル
そこでは、多品種少量の商品を扱う
す。IoTとビッグデータ、AI、ロボットといっ
デバイス」の活用も進めています。これに
倉庫内で、自律的に移動し、棚から商品
た日立の技術と現場ノウハウを組み合わ
より、熟練者の作業手順やノウハウを共
を取り出して箱詰めする「ピッキング用双
せた取り組みの中で、物流倉庫運営の
有でき、人手不足の現場であっても作業
腕ロボット」のほか、
「運搬ロボット」や「補
効率化に特化したソリューションが「ス
員のスキルを容易にアップすることが可能
充ロボット」などが協調しながらスムーズ
マートウェアハウス」です。
となります。
に作業を進められる環境が検討されて
倉庫内作業のうち、注文や出荷指示
さらに、日立 が 開 発した小 型・低 床
開発を進めているのが「ドリームウェアハ
ウス」です。
います。
ラックル
に従い品物を選び出すピッキングでは、特
式 無 人 搬 送 車「Racrew」を活 用した
定の商品棚に作業員が集中し、作業の
AGV※ピッキングシステムも実運用に入り
このように、日立グループが進める「ス
ました。自律走行が可能
マートウェアハウス」
「ドリームウェアハウ
なRacrewは倉庫の保管
ス」は、物流現場で深刻化する人材不足
棚を持ち上げて指定位
やコスト増といった課題の解決にとどまら
置に自動搬送するため、
ず、物流を企業競争力の要にまで高め、
作業員は商品を取るため
かつてないバリューを提供するためのア
に移動する必要がなく、
プローチとなります。これからも日立グルー
定位置での取り出し作業
プは、お客さまのサプライチェーン全体の
に集中できます。人的ミス
効率化と最適化を図る物流改革を推進
の低減による作業品質の
していきます。
お問い合わせ先
(株)日立製作所 スマート情報システム統括本部
https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/it/smart/general/form.jsp
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi-hb.co.jp/
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