企画展示『 3.11を忘れない 』 東日本大震災から丸5年を経て、山形県内では震災の記憶が薄れつつあるように感じられます。 しかし、山形県内には、平成28年2月4日現在、福島県からの避難者を中心になお3,478人が 避難しており、震災の影響は今も続いています。 また、今後、南海トラフ大地震など大災害の発生が予想されており、再び被災者・避難者の受入れ が必要となる事態も想定されます。 山形県立図書館は、5度目の「3.11」を機に、皆さまに改めて東日本大震災及び福島原子力災害と その後の現実に目を向けていただくとともに、本県が取り組んだ「避難者受け入れ」の経験を将来に 伝えていくため、企画展示を実施いたします。 【展示内容】 (1)「避難者用借り上げ住宅」に関する山形県行政関係資料 震災直後から避難者の受入れに積極的に動いた山形県当局の取組みのなかから、初めて導入 された民間賃貸住宅を応急仮設住宅として確保・提供する「借り上げ住宅」の仕組みをスピーディー に整え、ピーク時で12,000人を超える避難者を受け入れた山形県県土整備部建築住宅課と県内 不動産関係業界団体の取組みにスポットを当て、その関係行政資料を展示します。 (2)東日本大震災と山形県・山形県民の取組み 山形県の避難者支援・被災地支援の取り組みを記録した行政資料、山形県民が携わった被災者 救援活動や被災地におけるボランティア活動などの記録資料を展示します。また文学作品以外の 震災関連の県人著作を展示します。 (3)被災地の今を知る ①今ふりかえる あの日の記録 あの日、何が起こったのか― 5年前の3.11を振り返る当時の写真や当事者の証言などの記録資料 を展示します。 ②各地の復興への道のり 行政で、民間で、復興に向けて行われている様々な取り組みを振り返る記録資料を展示します。 ③原子力災害がのこしたもの 福島第一原子力発電所の爆発~メルトダウンを検証する書籍、避難指示区域などの現状を伝える 記録・書籍などの資料を展示します。 (4)ことばが伝える震災~東日本大震災と福島原子力災害をめぐることばと表現~ いわゆる「震災文学」、そしてさまざまに交わされる声や意見。巷間に広まった表現から、人知れず ひっそりと書き遺された手記まで、図書館に集まった言葉たちを展示します。 【期間】 平成28年3月1日(火)~4月16日(土) 9:00~19:00 (休館日:3月7・14・21・28日、4月4・11日の月曜、並びに3月20日の日曜) ※ 展示資料は基本的に貸出可能です。(一部禁帯出資料は貸出不可。)
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