「農林水産部工事完成図書等の電子化処理業務実施要領」 1.用語の定義 この実施要領において使用する用語の意義は、次の各号に定めるところによる。 1 .「 認 定 処 理 機 関 」 と は 、 公 募 に よ り 認 定 さ れ た 、 農 林 水 産 部 工 事 の 完 成 図 書 の 電子化処理または電子化された完成図書の確認・登録業務をおこなうものを いう。 2 .「 工 事 完 成 図 書 等 」と は 、大 分 県 農 林 水 産 部 が 管 理 す る 工 事 の 完 成 図 書 を い う 。 (2の表参照) 3 .「 各 種 台 帳 類 」と は 、治 山( 森 林 整 備 を 含 む )、漁 港 、そ の 他 の 台 帳 を い う 。( 2 の表参照) 4 .「 デ ー タ 」 と は 、 工 事 完 成 図 書 等 及 び 各 種 台 帳 類 を い う 。 5 .「 電 子 フ ァ イ ル 化 」 と は 、 デ ー タ 整 理 、 読 込 処 理 を 行 い 、 電 子 媒 体 に 記 録 す る ことをいう。 6 .「 デ ー タ ベ ー ス 」 と は 、 ユ ー ザ ー に よ り 共 有 さ れ る デ ー タ の 集 合 体 を い う 。 7 .「 登 録 」 と は 、 デ ー タ を デ ー タ ベ ー ス サ ー バ に 検 索 条 件 を 添 付 し て 入 力 す る こ とをいう。 8 .「 電 子 化 処 理 業 務 」 と は 、 電 子 化 フ ァ イ ル 化 、 デ ー タ ベ ー ス サ ー バ へ の 登 録 業 務、及びその登録したデータの管理業務をいう。 9 .「 工 事 受 注 者 等 」 と は 、 大 分 県 が 発 注 す る 工 事 の 受 注 者 を い う 。 10.「 重 要 構 造 物 」 を 以 下 の と お り 参 考 明 記 す る が 、 重 要 構 造 物 を 以 下 の 物 に 限 定 するものではないので、各工事において必要と思われる構造物については、監 督員の判断により随時データベース化を行うこととする。 ● 圃 場 整 備 等 ・ ・ 暗 渠 ( 二 次 製 品 、 現 場 打 ち 含 む )、 橋 梁 ( 上 部 、 下 部 、 基 礎 工 含 む )、 揚 水 機 、 取 水 施 設 ( 堰 及 び ゲ ー ト 等 )、 各 種 擁 壁 (既製品、現場打ち擁壁) ● 農 道 整 備 等 ・ ・ 暗 渠 ( 二 次 製 品 、 現 場 打 ち 含 む )、 橋 梁 ( 上 部 、 下 部 、 基 礎 工 含 む )、 ト ン ネ ル 、 各 種 擁 壁 ( 既 製 品 、 現 場 打 ち 擁 壁 )、 法 面 保 護 工 ( 法 枠 工 、 ア ン カ ー 工 )、 ト ン ネ ル ● 農 地 防 災 等 ・ ・ 抑 止 杭 、各 種 擁 壁( 既 製 品 、現 場 打 ち 擁 壁 )、法 面 保 護 工( 法 枠工、アンカー工) ●灌漑排水、集落排水等 ・ ・ 暗 渠 ( 二 次 製 品 、 現 場 打 ち 含 む )、 橋 梁 ( 上 部 、 下 部 、 基 礎 工 含 む )、 排 水 機 、 処 理 場 、 ゲ ー ト ●ため池整備等・・取水施設、洪水吐、樋門、橋梁(上部、下部、基礎工) ● 治 山 事 業 ・ ・ ・ 治 山 ダ ム( ス リ ッ ト 含 む = 本 堤 、副 堤 、側 壁 、水 叩 )、橋 梁 、 床固工、大型擁壁、排水工、アンカー工、落石防止柵(スト ン ガ ー ド 以 外 )、 杭 工 、 集 水 井 戸 、 井 桁 工 、 ロ ッ ク ボ ル ト ア ン カ ー 、 利 便 施 設 ( 東 屋 、 ト イ レ 等 )、 防 潮 堤 ●林道事業・・・橋梁、トンネル、現場打ちボックスカルバート、特殊法面工 ( 抑 止 杭 、 永 久 ア ン カ ー 等 採 用 工 事 )、 大 型 擁 壁 ( 積 ブ ロ ッ ク 、 重 力 式 擁 壁 、 プ レ キ ャ ス ト L 型 擁 壁 を 除 く )、 利 便 施 設 (東屋、トイレ等) ● 漁 港 事 業 ・ ・ ・ 外 郭 施 設 ( 防 波 堤 ・ 護 岸 )、 係 留 施 設 ( 物 揚 場 ・ 岸 壁 ・ 船 揚 場 )、 輸 送 施 設 ( 道 路 ・ 橋 梁 )、 さ ら に は 水 域 施 設 ( 泊 地 ・ 航路)も対象とする。 2.業務の対象図書等 業務の対象図書は下表を標準とするが、事業毎に別途定めがある場合はこれを優先 する。 図 書 等 ●設計書 ①明細書以上 ●図面(最終変更(精算)図面) ①平面図、縦断図、横断図、標準断面図、側線図(地 すべり工事) ②重要構造物 ・一般構造図 工 事 ・配筋図、詳細図 ③施工管理図 ●写真 ①工事の着工前及び竣工後 ②重要構造物 ・着工前、床堀完成時、竣工後、不可視部分(代表箇 所) ・配筋図(施工時の上、中、下段の3枚程度) 各種台帳類 ● 治 山 ( 森 林 整 備 を 含 む )、 漁 港 の 現 況 図 及 び 台 帳 3.業務の内容 (1)工事完成図書等の電子ファイル化業務 上記2に基づき紙データを、抽出、整理した後、スキャニングし電子ファイル 化し、付属1「電子媒体の作成」に従い整理する。 Ⅰ ) 図 面 : 最 大 A0 カ ラ ー 、 白 黒 ア:スキャニング ① ラ ス タ デ ー タ 作 成 に 使 用 す る ス キ ャ ナ の 分 解 能 は 0.1mm 以 内 と し 、 精 度 は 任 意 の 2 点 間 で 0.2 % 以 内 と す る 。 ②スキャニング作業は、図面の縮尺及び精度を確保するよう、貸与する図面 を 原 寸 に て 直 接 読 み 取 る も の と し 、原 図 の 複 製 に よ る 読 み 込 み は 認 め な い 。 ③ ス キ ャ ニ ン グ 時 の 読 み 取 り 解 像 度 は 400dpi、 白 黒 : TIFF(G4) モ ノ ク ロ 2 値 カ ラ - : PNG 256 色 これに拠りがたい場合は、別途監督員と協議すること。 イ:正規化、幾何補正 ①スキャニングしたデータは正規化(幾何補正)により歪みを補正する。 ②補正手法は、図郭四隅の 4 点及び図面中央の計 5 点以上のコントロール ポイント(公共座標を付与する点)を選定し、三角形分割アフィン変換に よってラスタデータ自体を補正するものを標準とする。 これに拠りがたい場合は、別途監督員と協議すること。 Ⅱ)写真:カラー 400dpi JPG,PDF Ⅲ ) 文 書 : 白 黒 、 カ ラ ー 400dpi PDF (2)電子データにより作成された工事完成図書等の確認 受注者が電子データを作成し提出する場合は、認定処理機関はその電子データ が 大 分 県 CALS/EC 基 準 に 適 合 し て い る こ と を 確 認 す る 。 (3)工事の完成図書等の登録業務 上 記( 1 )、( 2 )に よ り 作 成 ま た は 確 認 し た 電 子 デ ー タ は 、付 属 2「 各 種 台 帳 、 成果品、完成図書等の検索項目一覧表」に示す検索項目を付し、農林水産部工 事情報データベース、治山統合管理システム、漁港総合管理システムに登録す る。 (4)各種台帳類とデータベースの管理業務 治山工事、漁港工事は、上記(3)で作成したデータベースを、治山台帳シス テム、漁港台帳管理システムに関連づける。 (5)GIS処理 治山工事は、工事情報に位置情報を付加する。 測地系は、世界測地系を使用し、工種に対応してポリゴンを作成、登録する。 なお工種については別途定めるものとする。 位置情報等の詳細事項は、監督員が別途指示する。 (6)前各号の業務に係るデータの更新・修正、及び利用促進に関する業務 4.電子化処理業務の費用について この業務に要する標準的な費用は、電子ファイル化の種類別(工事受注者が電子デー タを自ら作成する場合、または認定処理機関がすべての作業をする場合)に別途、県 が定め、提示することとするが、この業務に要する経費は必要最小限であり、営利を 目的としたものではない。 ( 1 ) 3 の ( 1 )、( 2 )、( 3 )、( 4 ) 及 び ( 5 ) の 業 務 に 要 す る 費 用 は 、 工 事 受 注 者等が認定処理機関に支払う。 (2)3の(6)の業務は必要に応じ実施し、これに要する費用は、協議のうえ県が 認定処理機関に支払うものとする。 5.登録時期 工事等の検査終了後に速やかに行うこととする。 6.登録場所 県庁内農林水産部工事情報データベースサーバ、治山統合管理システム、 漁港総合管理システム 7.登録業務 受付確認のために、認定処理機関は工事受注者等に対し、登録費用支払後に「受付証 明書」を発行するものとする。 工 事 受 注 者 等 が 、 電 子 デ ー タ を 大 分 県 建 設 CALS/EC基 準 に よ り 、 作 成 し 提 出 し た 場 合 は 、 認 定 処 理 機 関 は そ の 電 子 デ ー タ の 適 合 性 を 確 認 し た 後 、「 受 領 済 証 明 書 」 を 発 行 するものとする。 8.登録確認 認 定 処 理 機 関 は 登 録 完 了 後 、速 や か に「 登 録 済 証 」を 各 発 注 者 に 提 出 す る も の と す る 。 9.特記仕様書 様式等、詳細は別途定める。 10. そ の 他 電子化を依頼する者にその方法が分かるよう各認定処理機関はホームページに詳細な 手順等を掲載すること。 参考資料(様式等) 電子ファイル化の流れ 別紙1 特記仕様書 別紙2 電子化処理業務申込み 様式1 電子化処理業務受理票 様式2 電子化処理受付証明書 様式3 電子化処理受領証明書 様式4(登録のみの場合) 森林土木施設のデータベース化処理業務・治山事業の実施要領 1.設計図面・工事写真関係でファイリングするもの (1)共通事項 ・実施要領の「2.業務の対象図書等」を原則とする (2)施設別事項 ・治山ダム工事(スリット、本堤、副堤、側壁、水叩等) 詳細構造図(スリット詳細図含む)、側面図 上流、下流の写真及び堆砂敷の全景写真数枚 ・流路工工事(護岸工を含む) 詳細構造図、側面図 上下流の写真(起点、終点:中間点数点) ・山腹工事 詳細平面・縦断図、緑化工構造図、法枠工構造図 植栽樹種・本数、植栽工標準図 ・排水トンネル工事 観測機器設置の写真を数枚 ・落石防止柵・網工事、アンカー工事、ロックアンカー(ボルト)工事 緊張写真数枚 ・杭工事、集水井工事 観測機器設置の写真を数枚 ・基礎処理工事 カーテングラウト、コンソリデーショングラウト等は施工状況写真数枚 ・森林整備工事 本数調整伐(除伐)は、伐採率及びその根拠資料、植栽、補植について は樹種及び成立本数に関する資料 ・その他工事 監督員と別途協議し決定する。 2.施工管理図表関係でファイリングするもの ・治山ダム工事(スリット、本堤、副堤、側壁、水叩) ・排水トンネル、杭、アンカー、集水井工事 計器類の観測データ記録管理資料 3.位置情報をGISシステムに登録するもの ・治山事業施行位置情報(ダム工、土留工、水路工、地すべり工事抑止工 等、治山台帳に工種を登載するもの) ・治山工事施工範囲(山腹工施工範囲、地すべり防止工事施工範囲、森林 整備実施範囲) 付属1.電子媒体の作成基準(農林水産部) 電子媒体の作成は、図1に示す基準により作成する。電子データは所定のフォルダに格納すること。 業務概要 ファイル名は、メインフォルダ内で固有の番号を付す。Ex. 001平面図.TIF。連番である必要はない。 オリジナルデータのファイル名はこれと合わせること。 電子データ 図 面 00 図面目次 01 平面図 TIF 02 縦断図 TIF 03 標準断面 TIF オリジナル データ オリジナルファイル数が20以上になる場合 や整理が必要な場合は、サブフォルダを 作成し整理すること。 01 平面図 JWW 02 縦断図 sfc mss 03 標準断面 写 真 00 写真目次 01 1号擁壁 01 着工前 jpg 02 床堀完成 jpg jpg 02 3号橋梁 10 着工前 jpg 11 床堀完成 jpg jpg 図1 電子媒体の格納場所 03 型枠完成 12 型枠完成 付属2.各種台帳、成果品、完成図書等の検索項目一覧表(暫定、一部事業) 共通検索項目 ID キャビネット名 F1 F2 F3 F4 個別キャビネット検索項目案 F5 F6 F7 F8 F9 F10 F11 F12 F13 F14 F15 F16 1 林道完成図書 振興局名 年度 市町村名 路線番号 路線名 地区名 事業名・種別 路線種別 幅員 延長 工事名 図面・書類名称 工種 設計書番号 請負業者名 登録年月日 2 治山台帳 振興局名 年度 市町村名 台帳番号 事業名 地区名 事業概要 設計書番号 工事名 工種 事業量 図面・書類名称 業者名 請負額 工期 登録年月日 3 地すべり台帳 振興局名 年度 市町村名 台帳番号 事業名 地区名 事業概要 設計書番号 工事名 工種 事業量 図面・書類名称 業者名 請負額 工期 登録年月日 4 農業農村整備事業 振興局名 年度 市町村名 路線番号 事業名 地区名 事業工種 設計書番号 工事名 工種 事業量 図面・書類名称 業者名 請負額 工期 登録年月日 5 漁港台帳 管理者 年度 市町村名 漁港番号 事業名 地区名 事業概要 設計書番号 工事名 工種 事業量 図面・書類名称 業者名 請負額 工期 登録年月日 注1) 治山、地すべり、漁港台帳については、この他に台帳システムで使用する情報の入力を含む。(詳細は、別途協議する。) 別紙1 別紙1 電子ファイル化の流れ 1.受注者が自ら実施する場合(CALS/EC対応)※認定処理機関の作業は登録のみ (1)電子化は、県が示す仕様により受注者が実施する。 (2)受注者は、認定処理機関にデータベース登録を依頼する。 (3)完成検査までに登録受付証明書の写しを提出する。 (4)発注者は受領済証の写しを受理後、工事目的物引渡書を受理する。 (5)電子データは、認定処理機関が審査の後、データベースに登録する。 ⑩-2登録 請負者 受注者 農林水産部土木施 設データベース等 アクセス (外注含む) ⑨-1電子データ受領・確認後 電子データ受領・確認後 に受領済証発行 に受領済証発行 電子データ作 成 ③電子化処理業務申込み 認定処理機関 ⑤登録委託(登録費用支払) 電子データのチェック・選択 ⑨-2電子データのチェック・選択 ④電子化処理業務申込み受理 ⑥受付証明書発行 ⑧電子データの提出 ⑪-1工事目的物の引渡し 監督員確認 ⑩-1受領済証明写し 受領済証明写し ⑦受付証明書の写し 完成検査 精算図面等 ②精算図面等 ①特記仕様書により指示 特記仕様書により指示 発注者 農林水産部内 (振興局農林基盤部) 2.受注者が認定処理機関に代行させる場合 ※認定処理機関の作業は電子化及び登録 (1)完成検査までに受付証明書の写しを提出する。 (2)電子データは、認定処理機関が作成、審査の後、データベースに登録する。 ⑧登録 ⑦随時指定処理機関が収集,受払簿で管理 農林水産部土木施 設データベース等 完成検査 ⑥受付証明書の写し ①特記仕様書により指示 監督員確認 受注者 成果品 登録 アクセス 発注者 農林水産部内 (振興局農林基盤部) ・登録データの選別・電子データ化 ・電子データのチェック ・データベースファイルの作成 ②電子化処理業務申込 ④登録委託(登録費用支払) ③電子化処理業務申込み受理 ⑤受付証明書発 認定処理機関 様式-3 受 付 証 明 書 ***第 平成 年 月 殿 (認定処理機関) **************** 下記のとおり農林水産部工事完成図書等の電子化処理業務を受付しました。 1.受 付 の 種 別 1.登 録 2.電子化と登録 2.工 事 ・ 委 託 名 等 3.路線、河川、地区等の名称 4.発 注 機 関 等 名 5.登 録 受 付 年 月 日 平成 年 月 日 号 日 様式-4 受 領 済 証 明 書 ***第 平成 年 月 殿 (認定処理機関) **************** 下記のとおり農林水産部工事完成図書等電子化処理(農林水産部工事 情報データベースサーバー等登録)に必要な工事データを受領しました。 1.受 付 番 号 2.工 事 ・ 委 託 名 等 3.発 4.受 注 理 機 関 年 等 月 名 日 平成 年 月 ※この様式は、受付種別(1.登録)を指定した場合、電子データの確認、受領時に認定処理機関が発行する。 日 号 日
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