大埔の丘から

香港日本人学校小学部大埔校
学校だより
大埔の丘から
2016(平成 28)年 3 月 1 日
March 1, 2016
イーリンヤッロックニン
サームユッ
ヤッヤッ
「5日後に卒業証書授与式、10日後に修了式です」
校 長
野
田
美
裕
2月が逃げて行ってしまいました。今年はうるう年(オリンピック・パラリンピック
イヤー)ですが、『春節(旧正月)』で平日が3日お休みになったのは大きかったと思い
ます。一昨年や昨年なら、素直に「土日と合わせて5連休だ。ヤッター!!」と喜べたで
しょうが、帰る(帰らなければならない)年は複雑です。休みがあって嬉しい反面、学
校が無くて寂しい気持ちになりました。
見出しにも書きましたように、明日から数えて5日目に『卒業証書授与式』の日を、
そして10日目には『修了式』の日を迎えます。1~5年生はカウントダウンに、6年
生はファイナルカウントダウンに入りました。子どもたちだけでなく私たち教職員も、
1日1日を大切にして、悔いの残らない(悔いを残さない)締め括りを心掛けたいと考
えています。
私はこの3年間で、改めて、多くのことを学ぶことができました。中でも、下記2つ
の内容を肝に銘じて、残された2年間の教員生活を続けていこうと思っています。
◯ (飽くまで大埔の子どもたちだから言えるのかも知れませんが、)例え小学校1年
生であっても、適切に指導・支援をすれば、色々なことができる。増してや6年生と
もなれば、僅かな助言で、期待以上の活動・行動が期待できる。
◯ 教職員は子どもたちにとって「鏡」となるべき存在である。保護者の皆さんの存在
と同様に、子どもたちは教職員の背中を見て育つ。聖職者などという大それた呼ばれ
方はされなくても、常に子どもたちの範となる言動を心掛けなければならない。
今回、帰国することになった5名は、全員、
「大埔校で働くことができて本当に良かっ
た」と思っています。但し、私たちもプロの教員ですので、それぞれ地元に戻り、原籍
校、または、原籍市の学校に着任したら、目の前の子どもたちが一番大切な存在になり
ます。
大埔校で作ることのできた数多くの素晴らしい思い出は胸(心)の中にしまって、ま
た、大埔校で学んだことは「いざ」という時のために頭の中の引き出しにしまって、4
月から着任する学校で、それぞれが精一杯、頑張って参ります。
来年20年目を迎える大埔校が更なる発展を遂げますように!!
「週5時間の英語教育」「図画工作科・英語イマージョン教育」の内容が一層充実し、
大埔っ子が未来の日本・香港・世界を引っ張るグローバルな人材に育ちますように!!
IS(国際学級)との交流が、ますます盛んになりますように!!
願っています。
塩見
強(しおみ・つよし)香川県出身 平成25年度派遣
3年間、大変にお世話になりました。明るく素直な子どもたち、そして学校教育を全面
的にサポートしてくださる保護者の皆さまのお蔭で、楽しく充実した3年間を過ごすこと
ができました。毎朝、「今日は朝の会で何の話をしようか」「子どもたちはどんな反応を見
せてくれるだろうか」と思いを巡らせながら学校へ向かいました。子どもたちの顔を見な
がら話をするのがとても楽しみでした。キラキラ輝く瞳で真剣に話を聞いてくれた子ども
たちに心から感謝しています。大埔校での思い出は、私の一生の宝物になりました。
犬木
勝(いぬき・まさる)埼玉県出身 平成25年度派遣
子どもたちの姿から、保護者の皆様の姿勢から、多くのことを学ばせていただいた 3 年
間でした。
「大埔校の子どもたちは、なぜこんなに一生懸命にがんばれるのか?」日々、感
じていることですが、その答えの一つは、子どもたちが「今」の大切さを、わかっている
からだと思っています。多くの別れを経験し、
「今」がずっと続かないかも知れないことを
知っている子どもたち。だからこそ全力で頑張るし、目の前の友だちを大切にできるのか
も知れません。そんな子どもたちと全力で過ごした日々は私の宝物です。この素晴らしい
学校で過ごした 3 年間を胸に、日本でも頑張ります。ありがとうございました。
辻
昇吾(つじ・しょうご)愛知県出身 平成25年度派遣
このたび、3年間の大埔校での勤務を終え、日本(愛知県名古屋市)に帰国することに
なりました。大埔校には、日本の学校では経験できないことがたくさんありました。先生
も子どもたちも本気で盛り上がる大縄大会。大きなグラウンドでできる運動会。学年みん
なで頑張るランタナ祭。先生たちも子どもたちも本気で楽しむハロウィーン。先生たちが
最後まで手を振る下校風景。そして、どんなことにでも一生懸命で、人懐っこくて素直な
子どもたちとその期待に全力で応えようとする先生たち…。このすばらしい学校と香港で
働けたことに心から感謝です。
「みんな、楽しいことをいっぱいできてうれしかったよ!ま
た、世界のどこかで会いましょう。さようなら!」
谷口
周(たにぐち・しゅう)埼玉県出身 平成25年度派遣
今からちょうど 3 年前、大埔校から帰任した先生と話す機会があり、
「大埔校は世界一の
学校ですよ」と言われました。今、私も同じ気持ちです。世界中の学校を見てきた訳では
ないのですが、私の知る限りでは世界一の学校です。元気にがんばれる大埔っ子。その大
埔っ子の元気の源を作り、学校をサポートしてくださる保護者の皆さま。そして、情熱を
絶やさず仕事に取り組む同僚たち。自分の息子を大埔校に入れたいと思っていました。多
くの方々の支えのおかげで、3 年間勤め上げることができました。本当にありがとうござ
います。素晴らしい世界を作っていくため、これからも頑張ります。
野田美裕(のだ・よしひろ)愛知県出身 平成25年度派遣
派遣先決定前から、「アジア、特に中国の可能性が高いかな」と思っていました。最初、
香港と聞いた時には、ブルース―・リーとジャッキー・チェンのことが思い浮かびました。
1回目の派遣の時は30~32歳で、子どもも小さく、こまめに小旅行をした記憶があり
ます。今回は立場も変わり、歳も取り、出張以外で香港を出ることは1度もありませんで
した。何よりも居心地が良かったのが一番の理由かも知れませんが…。何事にも全力で取
り組む大埔っ子・教育熱心でボランティア活動にも積極的に参加してくださる保護者の皆
さま・子どもたちのことが大好きで1日中教室で過ごす教職員のお蔭で、最高の3年間を
過ごすことができました。本当にありがとうございました。Thank you very much. 多謝!!