(現行) 3章 地域別構想 (3)地域づくりの方針 ◆土地利用に関する主な方針 愛鷹山麓の良好な自然環境の保全 ○愛鷹山麓の森林や桃沢川などの水辺からなる良好な自然環境や美しい景観は保 全を基本とし、無秩序な利用転換や開発を抑制します。都市的土地利用への転換 や開発に対しては、周辺の自然環境や景観等への影響を十分に検討するなど、慎 重に対応します。 ○美しい自然を守るため、森林や河川の適切な維持・管理、ごみの不法投棄対策な どを進めます。 3章 優良農地の保全、農地の新たな活用の検討 ○元長窪地区や東野地区のまとまりある農地などの優良農地は保全を基本とし、無 秩序な利用転換や開発を抑制します。都市的土地利用への転換や開発に対しては、 周辺の環境や景観等への影響を十分に検討するなど、慎重に対応します。 ○首都圏からの近接性や美しい愛鷹山麓に位置するといった立地条件の良さを生 かし、市民農園・観光農園などのレクリエーション的な要素を含めた農地の活用、 農業・農村体験のプログラムの充実等によるグリーンツーリズムの取り組みを検 討します。 長泉なめり駅周辺における商業・業務地の形成 ○多くの人が行き交う交通結節点であることを生かし、商業・業務機能など、通勤 等で駅を利用する人や近隣住民の日常生活に求められる諸機能の集積を促進し ます。 県立静岡がんセンター周辺における新たな土地利用の形成 ○周辺環境や農業との調和を図りつつ、ファルマバレープロジェクトの中核的地域 として、医療・健康関連の企業の誘致や研究開発機能、人材育成機能等の集積を 検討します。 新東名高速道路長泉沼津IC(仮称)周辺における適正な土地利用の形成 ○周辺の自然的土地利用との調整を図りつつ、新たな活力創出の拠点となるような 適正な土地利用の計画的な誘導を検討します。 第2次長泉町都市計画マスタープラン 57 3章 地域別構想 (現行) 駿河平地区の落ち着いた環境の維持 ○地区計画に基づき、周辺の自然環境と調和のとれた緑豊かなゆとりある住環境及 び落ち着いた環境の中で芸術や文化を楽しむことができる環境を維持します。 工業団地における良好な環境の維持・向上 ○南一色地区の工業団地は、工場敷地内の緑化・修景、大気汚染や水質汚濁等の公 害対策など、周辺の自然環境や居住環境に配慮した環境づくりを促進し、工業団 地として良好な環境の維持・充実を図ります。 ○工業団地周辺において、新たな企業の誘致や市街地内の中小工場の集団化、協業 化に対応した新たな工業用地の確保・整備を検討します。 3章 ◆都市施設に関する主な方針 高速・広域交通ネットワークへの対応 ○伊豆並びに駿東地域における交通網の要、新たな玄関口となる新東名高速道路長 泉沼津IC(仮称)の整備を促進します。 ○新東名高速道路長泉沼津IC(仮称)へのアクセス道路となる(都)片浜池田線、 (都)池田柊線の整備を進めます。 ○本町と沼津市、裾野市を結ぶ主要な南北の連携軸となる(都)納米里本田町線に ついては、交差点改良や拡幅整備を計画的に進め、安全性の向上を図ります。 北部地域と市街地を結ぶ主要な町道の整備・充実 ○北部地域と市街地の交通を支える町道上長窪元長窪線、下長窪駿河平線、城山尾 尻線、駿河平南一色線の安全性の向上に向けた整備・改善を進めます。 ○これら町道は県立静岡がんセンターや水と緑の杜公園、ベルナール・ビュフェ美 術館などの観光レクリエーション施設へのアクセス道路となっていることから、 フラワーロードなどを良い手本とし、良好な沿道景観や環境づくりを進めます。 市街地内、集落地内の生活道路の安全性の向上 ○狭あい道路の拡幅、見通しの悪い交差点などの交通危険箇所の改善などにより、 市街地内、集落地内の生活道路の安全性の向上を図ります。特に通学路について は、子どもの安全を最優先に考え、歩行者空間の確保・充実を図ります。 58 第2次長泉町都市計画マスタープラン (現行) 3章 地域別構想 バス交通の確保 ○既存の民間路線バスを維持するため、住民・地域・交通事業者・行政が連携・協 力しながら、より利用しやすい環境づくりを進めるとともに、利用促進を図りま す。 町のシンボルとなる公園の魅力の向上 ○誰もが継続的に運動やスポーツに取り組むことができ、交流を育む「長泉町健康 公園」の整備を進めます。 ○水と緑の杜公園や長泉町森林公園、駿河平自然公園は、良好な自然環境や美しい 景観を保全するとともに、各公園の特色を生かしながら、自然とのふれあいが楽 しめる場、癒しの場として魅力・機能の充実を図ります。また、遊歩道の整備・ 3章 充実により周辺の観光レクリエーション施設等との連携強化を図ります。 市街地内における身近な公園・広場の整備・充実 ○尾尻公園や宮脇公園などの市街地内の既存の公園を適切に維持・管理するととも に、地域住民の要望等を取り入れながら、安全で利用しやすい環境づくり及びそ れぞれの公園の魅力づくりを進めます。 ○道路沿いや住宅地内の空地などを利用した身近な広場の整備を進めます。 良好な水辺環境を生かした憩いの空間の創出 ○良好な水辺環境・景観を楽しむことができる黄瀬川遊歩道の整備を進めます。 ○桃沢川の良好な水辺環境・景観を生かした憩いの空間の創出などを検討します。 ◆都市環境に関する主な方針 ハイキングコース、散策路の充実 ○愛鷹山麓の良好な自然を楽しむことができるハイキングコース、散策路の整備・ 充実を図ります。また、ハイキングコースのポイントとなる、つるべ落としの滝 や愛鷹山水神社などの町の貴重な資源を保全するとともに、周辺の環境整備等に より魅力の向上を図ります。 第2次長泉町都市計画マスタープラン 59 3章 地域別構想 (現行) 愛鷹山麓の美しい自然景観の保全 ○森林の適正な維持・管理や環境美化、美しい自然景観を損なう恐れのある開発等 への対応策の検討等により、愛鷹山麓一帯の良好な緑地景観を保全します。 ○桃沢川上流等の自然の姿が残る美しい河川景観を保全します。 ○桃沢川下流や黄瀬川などについても、河川の美化や生活排水対策などにより美し い河川景観の回復・維持に努めます。また、今後の河川改修に当たっては、生態 系の保全や各河川の特性にあわせた良好な水辺景観の創出等に配慮します。 良好な眺望の確保 ○愛鷹山麓からの駿河湾や市街地の良好な眺望、市街地からの富士山や愛鷹山の良 好な眺望を確保するため、眺望を阻害する恐れのある大規模建築物や屋外広告物 3章 等への対応策を検討します。 まちの玄関口にふさわしい景観の形成 ○長泉なめり駅周辺は、花や緑による駅前広場の修景や良好な街並み形成に配慮し た建築物や屋外広告物の誘導、富士山の眺望の確保などにより、まちの玄関口と してふさわしい景観を形成します。 国道246号沿道における良好な沿道景観の形成 ○沿道型の店舗・サービス施設の立地が進む国道 246 号沿道は、沿道ᆺ商業・業務地 ࡋ࡚の賑わいを大切にしつつ、地区計画を活用し建築物や屋外広告物の適切な景 観誘導を図り、統一感やまとまりが感じられる沿道景観を形成します。 水害、土砂災害等に対する安全性の向上 ○台風や集中豪雨による土砂災害や水害の被害の軽減を図るため、砂防指定区域や急 傾斜地崩壊危険箇所、土石流危険渓流、黄瀬川浸水想定区域等において、想定され る被害に応じ、河川改修、砂防事業等を関係機関に働きかけるなど、計画的に防災 対策を進めます。 60 第2次長泉町都市計画マスタープラン (現行) 3章 地域別構想 北部地域 地域づくり方針図 凡例 【土地利用 ※P32 土地利用基本計画図より】 自然緑地 農地 ○愛鷹山麓の良好な自然環境、美しい景観の保全 ○ハイキングコース、散策路の整備・充実 ○長泉町森林公園における、自然 とのふれあいが楽しめる場、癒し の場としての魅力・機能の充実 集落地 低中層住宅地 中高層住宅地 一般住宅地 沿道住宅地 住工複合地 ○緑豊かなゆとりある住環境、落ち着いた環境の中で 芸術や文化を楽しむことができる環境の維持 長泉町 ごみ焼却場 ○水と緑の杜公園における、自然とのふれあい が楽しめる場、癒しの場としての魅力・機能の 充実 3章 ○愛鷹山麓の良好な自然環境、 美しい景観の保全 商業・業務地 沿道型商業・業務地 ○町道駿河平南一色線の安全性の向上 工業地 ○優良農地の保全 ○市民農園などによる農地の活用の検討 ○駿河平自然公園における、自然とのふれあいが 楽しめる場、癒しの場としての魅力・機能の充実 河川 ○ファルマバレープロジェクトの中核的地域 として、 医療・健康関連の企業の誘致や研究開発機能等の集積の検討 ○町道下長窪駿河平線の安全性の向上 ○工業団地としての良好な環境の維持・充実 ○工業団地周辺における新たな工業用地の確保・整備の検討 川 沢 桃 IC 沼津) 泉 長 (仮称 路 道 速 高 名 東 新 路 速道 高 東名 県立静岡がんセンター 路 道 状 環 湾 河 駿 東 ○優良農地の保全 ○市民農園などの農地の活用の検討 ○町道上長窪元長窪線の安全性の向上 ○IC周辺における新たな活力創出の拠点となるような 適正な土地利用の計画的な誘導の検討 北小 ○(都)片浜池田線の整備 町民体育館 北中 川 黄瀬 T JC 泉 長 (都 )片 浜 池 田 線 長泉IC 国道 246 号 ○新東名高速道路の整備促進 【主な施設等】 高規格幹線道路 主な道路(整備済区間) 主な道路(整備中、未整備区間) ○国道246号沿道における良好な沿道景観の形成 (都)池 田柊線 (都) 納米 里本 田町 線 JR御 殿場 線 ○優良農地の保全 ○市民農園などによる農地の活用の検討 ○桃沢川上流の美しい河川景観の保全 ○桃沢川の良好な水辺環境を生かした憩いの空間の創出の検討 先端健康産業集積地 主な公園・レクリエーション・文化施設等 ○黄瀬川浸水想定区域における計画的かつ 効果的な河川改修の関係機関への働きかけ 長泉なめり駅 ○長泉なめり駅周辺における、近隣住民等の 日常生活に求められる諸機能の集積の促進 ○まちの玄関口にふさわしい景観の形成 ○(都)納米里本田町線の安全性の向上 ○長泉町健康公園の整備 N ○(都)池田柊線の整備 鉄道 ○町道城山尾尻線の安全性の向上 主な公共公益施設 《市街地、集落地全般について》 ○狭あい道路の拡幅、見通しの悪い交差点などの交 通危険箇所の改善などによる、市街地内、集落地 内の生活道路の安全性の向上 ○市街地内における身近な公園・広場の整備・充実 《河川、急傾斜地などについて》 ○河川美化等による美しい河川景観の回復・維持 ○水害や土砂災害に対する安全性の向上 《眺望について》 ○愛鷹山麓からの駿河湾や市街地の眺望、市街地か らの富士山や愛鷹山の眺望の確保 《公共交通について》 0 0.2 0.5 1.0 2.0km ○黄瀬川遊歩道の整備 ○バス交通の確保 第2次長泉町都市計画マスタープラン 61・62
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