小 唄 稻 舟 派 二 代 目 家 元小唄稻舟派二代目家元 稻 舟 妙 寿稻舟妙寿

 稻舟
たまたま実家の隣に芸妓
さんが住んでおられ、三味線や小
邦楽の新人紹介番組の出演を果た
さり、四十一年、NHKラジオの
その後もいろいろ後押ししてくだ
れました。昭和四十年のことです。
効果音を駆使し、踊りや所作を加
それを補うには、舞台装置や照明、
や 情 景 を 想 像 す る こ と が 難 し い。
だけでは、唄われている物語の筋
と三味線で構成される本来の小唄
︱︱小唄との出会いは。
唄のお稽古に接していて、ものご
しました。
えた演出で小唄の世界を楽しんで
もらうのです。
どで上演したところ予想外の反
三、四年に一度の﹁稻舟派記念
公 演 ﹂ や﹁ 小 唄 リ サ イ タ ル ﹂ な
︱︱どんな方がお稽古にこられ
ますか。
別賞﹂をいただいています。
響 で、﹁ 愛 知 県 芸 術 文 化 選 奨 文 化
賞﹂、﹁名古屋市民芸術祭審査員特
出演が続いています。
以 来 同 局 の﹁ 邦 楽 の ひ と と き ﹂
﹁今日の邦楽﹂といった番組への
ころつく前から口ずさんでいたよ
うです。二十一歳の時、会社の同
僚が先代の家元に小唄を習うこと
に な り、 付 き 添 っ て 伺 っ た の が、
小唄の道に入るきっかけでした。
初心者にとって定番の﹁お伊勢
参り﹂は、最初のお稽古で唄えま
稻舟
小唄は旦那衆のたしなみ
でした。単なる遊びではなく、粋
とかセンス、品格を磨く芸ですね。
した。二、三カ月もすると、小唄
の 虜 に な り、 入 門 か ら 二 年 程 で、
八 曲、﹁ 季 無 し ﹂
待には﹁春夏秋冬﹂
し ゃ い ま し た。 接
りの方々もいらっ
を題材にした新曲づくりや、まど
い ま す。 そ の ほ か、﹃ 源 氏 物 語 ﹄
などでも講演と出張授業を行って
三味線を教えたり、ハワイの大学
稻舟
中学校へ出張授業に赴い
たり、金城学院大学の留学生には
︱︱ほかに取り組んでいること
は。
二曲を唄えればよ
ご覧いただけると思います。
五月に開く﹁稻舟派創立五〇周
年記念公演﹂では、その集大成を
ます。
詩に曲をつけた新作も発表してい
みちおさん、谷川俊太郎さんらの
る 小 唄 〟 で す。 唄
稻舟
そこで私
が 始 め た の が〝 視
ですが。
︱︱ 今 で は 耳 に
する機会が少ない
かった。
理職になったばか
ん は も と よ り、 管
私 が 師 範 に な っ た 頃 は、 社 長 さ
視る小唄で
新しい世界を演出
師範として教室を開くよう勧めら
小唄稻舟派二代目家元
稻舟妙寿
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