2 「葉いもち」の発生をみたら、すぐに防除を!

【第8号】
平成27年6月13日
福光農業改良協議会
砺波農林振興センター 南砺班
福光農業協同組合 営農部
安
全
・
安
心
な
米
づ
く
り
の
た
め
、
生
産
履
歴
記
帳
と
G
A
P
は
こ
ま
め
に
、
確
実
に
実
施
し
ま
し
ょ
う
!
気温が高く推移しているため、水稲の生育は全般的に早くなっており、コシヒカリでは
中干し開始時期を迎えています。
梅雨時期の降雨前に中干しを早急に行いましょう。
水稲の生育状況
品種名
とみちから
五百万石
コシヒカリ
てんこもり
農
作
(6/9: 福光農業改良協議会 良質米実証田生育調査結果)
田植日
H27
平年
草丈(cm)
H27
平年
5/4
5/3
5/14
5/9
36.9
32.3
30.5
27.3
5/5
5/4
5/12
5/8
36.7
30.6
30.6
26.3
株当たり茎数(本)
H27
平年
18.2
14.3
13.4
16.6
17.8
16.3
12.9
17.9
葉齢(葉)
H27
平年
H27
平年
9.0
8.8
7.7
8.7
4.3
4.6
4.2
4.4
4.4
4.6
4.2
4.2
葉色
8.3
8.8
7.4
7.9
(調査筆数:とみちから3筆 五百万石4筆
業
事
故
に
は
コシヒカリ5筆 てんこもり4筆)
1 水管理 ~中干しと間断かん水により、地耐力の確保~
気
・まだ中干しを始めていない場合は、早急に行いましょう。
・中干しとその後の間断かん水により、幼穂形成期頃までに田面の硬さは足跡の深さが
3cm 程度となるようにしましょう。
・落水時に溝の手直しを行い、登熟期まで入水・排水が円滑に行えるようにしましょう。
<水管理のイメージ(例
つ
け
コシヒカリ)>
6月
7月
幼穂形
成期
有効分げつ 6/17 頃
終期
【生育ステージ】
を
ま
8月
出穂期 8/4 頃
7/12 頃
し
溝の手直し
溝切り
ょ
【水管理】
浅水管理
間断かん水
中干し
足跡に水が残る程度の
状態を保つ
飽水管理
20 日の湛水管理
!
【ポイント】
「中干し」と「間断かん水」に
より、幼穂形成期頃までに足跡
の深さが3cm 程度となるように
する
<土壌の硬さのイメージ>
くるぶしが軽く沈む
程度まで 3~4 日間の
田干しを繰り返す
中干し
2~3 日おきに
入水と落水を
繰り返す
間断かん水
2 「葉いもち」の発生をみたら、すぐに防除を!
葉色が濃いほ場は、特に注意してください。
防除の際は、周辺作物への飛散防止に努めましょう。
防除薬剤名
使用時期
使用回数
ブラシン粉剤 DL
収穫7日前まで
2回以内
ブラシンフロアブル
収穫7日前まで
2回以内
10a 当たり散布量
3~4kg
60~150 リットル(1,000 倍)
う
幼穂
形成期
チェック:ほ場に間差し苗が残っている場合は、早急に取り除いてください!
水稲直播
1 中干し
~生育は良好で、中干し開始の目標茎数は確保されています~
まだ中干しを始めていない場合は、早急に始めましょう。
2 葉いもち、紋枯病の防除
6月20日までにオリブライト1キロ粒剤を1kg/10a 必ず散布しましょう。湛水状態
(3~5cm)で散布し、散布後7日間は止水し、湛水状態を保ちましょう。
3 雑草防除
~ヒエやホタルイの多いほ場が散見されます~
雑草が多く残っているほ場では、雑草の種類や大きさを確認して、除草剤を選定・散布
を行いましょう(営農とくらし p.42・43 参照)
。
なお、中干しや葉いもち等防除の作業も重なることから、除草剤散布時の水管理を考慮
して除草剤を選定しましょう。
大
豆
1 培土は2回確実に実施しましょう!
培土は、ほ場が乾いている時に行いましょう。
1 回目
2 回目
時期
高さ
本葉2~3葉期
子葉が
(播種後 20~25 日頃)
埋まる程度
本葉4~5葉期
初生葉が
(播種後 30~35 日頃)
埋まる程度
2 溝の手直し
培土後は、直ちに培土で出来た溝と額縁排水溝を
しっかり連結しましょう。
土寄せされた茎から出る
新根(不定根)の発生は
播種後 20~35 日頃が盛期
2回目
(初生葉まで)
1回目
(子葉まで)
【ポイント】
枕地の畦を切って、
排水溝に直結する溝
を増設する
また、枕地にも溝を増設し、排水溝に直結ましょう。
【要注意】帰化アサガオ類の除草対策
管内で既に難防除雑草「マルバルコウ(帰化アサガオ類)」の
発生を確認しています。
ほ場内に侵入すると、大量に繁茂し、収穫作業への支障や、
作物の倒伏による収量減・品質低下につながります。
ほ場周辺で見つけたら直ぐに、抜き取るか除草剤(バスタ液
剤またはザクサ液剤)を散布してください。
マルバルコウ(幼植物)