群馬県生涯学習センター少年科学館プラネタリウム賃貸借業務仕様書 1 業務目的 本業務は、老朽化した群馬県生涯学習センターのプラネタリウムの安定した運用を目 的に、デジタル方式によるプラネタリウムシステム(機器)を導入するとともに、天体 等に対する観覧者の興味・関心を高める多様な全天周デジタルコンテンツ番組を提供で きるプラネタリウムとして必要な機器等の整備を行うものである。 2 業務内容 本業務の主な内容は、次に掲げるものである。 (1)デジタル式プラネタリウムシステムの設計、製作、設置、保守及び撤去 (2)全天周デジタルコンテンツの供給(5年分) (3)機器据え付け調整の現場管理 3 機器等の仕様 設置するデジタル式プラネタリウムシステムについては、次に掲げる条件を満たすも のとする。 (1)デジタル式プラネタリウムシステム ①デジタルプラネタリウム(ソフト) (ア)恒星、惑星、太陽、月、天の川、主要な星雲星団及び座標系が投映できること。 (イ)星座線、星座絵、座標系、名称等任意の投映ができること。 (ウ)主要な天体は、ズーム機能により即座に拡大できること。 (エ)任意の時代の星空が再現できること。 (オ)星座線は、恒星の固有運動に追従して表示されること。 (カ)天体の日周運動、年周運動等の学習効果を上げるために、天体ごとの光跡や時 間経過を表すことができること。 (キ)スカイラインの描写ができ、風景等を再現できること。 (ク)投影用のデジタルプラネタリウムまたは、デジタルプラネタリウムのプログラ ム作成を目的とした編集用アプリケーションを生涯学習センター所有のPC へインストールすること。 (ケ)上記(ア)~(キ)については標準とし、その仕様が備わっていない場合は企 画書に明記すること。また、上記以外の投影における可能な演出効果について も、積極的に企画提案書に記載すること。 ②全天周デジタル投映システム (ア)全天におよそ2K×2K画素以上の高精細なデジタル動画映像を投映できるこ と。 (イ)複数のプロジェクターで映像を分割する際、各プロジェクターから投映される 映像の明るさが均一で、分割部分の継ぎ目(エッジ)が目立たないこと。 - (ウ)プロジェクターに装着するレンズは、納入システムのための専用設計とし、星 空や映像コンテンツ等をドームスクリーン周辺部までレンズの収差等なく精 密に描写できること。 (エ)投映用プロジェクターは、高輝度、高コントラスト性能を有するものとし、星 空や映像コンテンツ等、適切な明るさにバランス調整できる機能を有すること。 (オ)投映される映像が光学式プラネタリウム投映機、観客席等により遮られないこ と。 (カ)ランプ交換は、計画的に交換を行えるよう、投映を担当する者(以下「担当者」 という。)でランプ交換が行えるよう設計されていること。 (キ)各種デジタル映像のインストールについては、担当者が、専門的な知識を有し ない場合でも容易に行えるものとすること。また、インストールした映像は、 ドームスクリーン上の任意の場所に随時投映できること。 (ク)投映システムの光漏れ対策を十分に施すこと。 (ケ)各ソフトウェアのアップグレードが、契約期間中、保証されていること。 (コ)操作画面は周囲を照らさない様、ナイトモードに切り替えられること。 (サ)上記(ア)~(コ)については標準とし、その仕様が備わっていない場合は企 画書に明記すること。また、上記以外の投影システム上の長所についても、積 極的に企画提案書に記載すること。 全天周デジタル映像コンテンツ ① 全天周デジタル映像コンテンツ(以下、番組)の上映権を契約時から5年間で20 本以上とすること。(1つの番組の上映権の期間は1年以上とすること。) ② 番組の内容は、幼児から子ども、大人までの幅広い対象に向けたラインナップを提 示し、それらの選択肢から番組が選べるようにすること。 ③ 番組の内容は、天文や宇宙に限らず、プラネタリウムの利用の促進が図られるもの で、長期間にわたり陳腐化せず、投映できるものであること。 ④ 上記とは別途、春夏秋冬の基本的な星座紹介が行える「解説プログラム」を納入し、 これらの5年間の上映権も付与するものとすること。 (3)その他 ① 既存品で使用できるものについては、再利用を図る提案をすること。 ② その他、必要に応じて上記に掲げた事項以外のこと。 4 留意事項 業務の実施に当たっては、次に掲げる事項に留意すること。 (1)機器管理体制 ① 整備した機器等の瑕疵担保期間及び保証期間は、引渡しから1年間とすること。 (2)担当者研修 ① 担当者への操作研修計画については、発注者と協議の上、実施すること。 ② 研修は、十分な体制をもって行うこと。 - (3)運用面のサポート ① プラネタリウム運用上の操作、非常時の対応等を容易にするためのサポート体制を 示すこと。 ② 共同体による提案の場合は、責任の所在をはっきりとさせておくこと。 ③ 取扱説明書は、日本語で表記されたものを納品すること。 5 設置の考え方 (1)調整を考慮した機器据え付け作業日程(契約から引渡しまで)を示すこと。 6 整備・管理 (1)機器等の運送、搬入等に伴う経路の養生及び安全管理を実施すること。 (2)作業日程の管理を厳密に行うこと。 7 実施条件 (1)業務に関して疑義が生じた場合には、速やかに発注者と協議すること。 8 業務範囲(群馬県生涯学習センター プラネタリウムドーム及び少年科学館事務室内) -
© Copyright 2024 ExpyDoc