大館沢部における遮水壁の仮設工の比較

大館沢部における遮水壁の仮設工の比較
:盛土・撤去案
Case-A(当初計画)
天端高と壁深度
E.L.34m,約 4.0m
Case-B(詳細設計)
:盛土・撤去案
Case-C(詳細設計)
:構台案
E.L.45m,約 15.0m
断面図
概要
・施工機械足場を盛土で築造し、遮水壁構築 ・施工機械足場を盛土で築造し、遮水壁構築
後は大館沢の管理を考慮して撤去する。
後は大館沢の管理を考慮して撤去する。
・遮水壁築造費用が経済的となる。
・壁天端が現状の地下水位最大値(EL 45m)
・施工期間は短いが、さらに濁水対策工に時
と同程度なので,閉塞後水位が上昇しても
間を要する
汚染水が斜面に流出する可能性はない。
・施工機械足場を構台で構築する。
・壁天端が現状の地下水位最大値(EL 45m)
と同程度なので,閉塞後水位が上昇しても
汚染水が斜面に流出する可能性はない。
メリット
・大館沢への影響が少なく、河川下流への濁
水発生もない。また、施工面積も少なく、
環境に配慮した工法となる。
・地下水位が変動すると、汚染水が遮水壁を ・盛土設置時及び撤去時に沢部の濁水養生が ・仮設構台の費用がやや高い。
越えて斜面部に流出する可能性がある。
必要となる。
・仮設工である構台の施工期間がやや長くな
デメリット
・盛土設置時及び撤去時に沢部の濁水対策工 ・盛土材に汚染水が含まれる可能性があるた る。
が必要となる。
め転用できない可能性がある。
汚染拡散
×:水位変動により汚染水が斜面に流出する ◎:汚染水流出の可能性はない。
◎:汚染水流出の可能性はない。
抑止効果
可能性がある。
周辺環境への影響 ×:大館沢部の濁水対策工が必要となる。
×:大館沢部の濁水対策工が必要となる。
○:構台の撤去のみで原状回復が容易。
水処理施設
△:斜面部流出の可能性があるため、揚水井 ○:地下水揚水量の調整が容易であり管理上 ○:地下水揚水量の調整が容易であり管理上
への負担
の揚水量(処理水量)が多くなる。
有利である。
有利である。
○:約7ヶ月(さらに濁水対策工に2カ月を ○:約 10 ヶ月(さらに濁水対策工に2カ月 ○:約 11 ヶ月
施工性
要する)
を要する。
2
経済性
△:約 8.2 万円/m (濁水対策費を含まない) ○:約 7.8 万円/m2(濁水養生費を含まない) ○:約 8.0 万円/m2
×:水位変動により汚染水が斜面に流出する △:大館沢部の濁水対策工が必要となり、施 ◎:汚染拡散防止対策上問題なく、かつ、大
総合評価
可能性がある。
工性や経済性が低下する。
館沢部での濁水対策工も不要で施工性や経
済性に優れている。