事例 M社 特徴 会社概要(業種、正社員数(単体)、正社員平均年齢) ・ 医療・介護事業 女性職員が9割を占める医療・介護分野において、良き職員が長く勤められるよ ・ 約 500人(約9割が女性) うに工夫し た労務管理・キャリア形成支援をしている医療・介護施設 ・ 40代後半 ・女性職員が 9 割を占めるなか、良き職員が長く勤められるような職場にしたいと考え、それを考慮した労務管理をしている。 社員のキャリア形成支援 ・女性は男性に比べて、社会の中で様々な役割を担うことが期待されている現状がある(母親として、妻として、娘としてなど)。そ に取り組んでいる背景 れを徹底的に支援しなければ、良き女性職員が長く働けないと考えている。 ・職務内容的に、24 時間 365 日休みがない仕事であり、職員同士でカバーしながら運営しなければならない職場であり、その 人材面での経営課題の解 分、互いの納得感・公平感を保つことに細心の注意を払い、業務の役割分担・業務量と報酬のバランスを取るために工夫してい 決に向 けた社員に対する る。 ・具体的には、常勤・非常勤問わず、全職員が全職員を評価する360度評価制度を実施しており、その結果は、賞与に反映させ キャリア形成支援施策 ている キャリア形成支援施策の ・特に専門の部署を設置していることはないが、常勤・非常勤問わず、全職員が、理事長など経営層や看護師長などと面談をす 実施体制とキャリアに関 る機会などを随時設けるなどで対応している。 する専門人材の役割 キャリア形成支援施策の ・看護師の平均在職期間(常勤・非常勤含めた数字)は 11.2 年、介護職は 10.4 年と、一般的な平均勤続年数と比較して非常に 長くなっている。 効果 今後の方向性・課題 ・良き職員の確保・人材難が課題。 ・働きたい人は 75 歳まで働けるような制度を作りたい。 ・現状、体力が低下した職員に対して、職場では何となく「お荷物」だという認識が広がり、責任感がある優秀な職員ほど、周りに 迷惑をかけたくないと、早く辞めてしまっている。こうした資源の無駄を極力小さくしていきたい。 ・シニアのプロであるが、シニア層が働くことに関して十分な対応ができていない。体がどのように衰えていくかを知っていることを 活かした、シニア層の活用のあり方を模索したい。 平成26年度「キャリア・コンサルティング研究会報告書」~企業経営からみたキャリア・コンサルティングの意義や効果の現状把握と企業の好事例を収集~の詳細はこちら http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000079601.html
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