しょねつじゅんか 平成 27 年6月号 今から始めよう! 祇園東中学校 「 暑熱順化 」 ~夏の暑さに耐えられるからだになるために~ 保健室 暑熱順化するとからだはこう変わる 6月となり、気温とともに湿度が上昇し、じめじめとした暑い日が多くなってきました。 梅雨はどこへやら、5 月末から真夏日が続きますね。今より昔、先生たちが中学生だったこ ろは、梅雨の間に暑さに慣らされていました。でも、冷房を使う環境や、温暖化等の影響で 急激に暑くなる環境にさらされている現在では、からだが暑さに慣れる前に夏になってしま います。そのため、夏の暑さに耐えられるからだづくりが必要です!! 今月号では、夏の暑さに耐えられるからだづくり「暑熱順化」について紹介します。 体育祭の練習がスタートします!! 熱中症に気をつけて!! 暑熱順化していない 暑熱順化している ●皮膚の血流が増えにくい ○皮膚の血流が増加しやすい ●汗に含まれる塩分が多い ○汗に含まれる塩分が少ない (濃い塩味の汗が出る) (うすい汗が出る) ●体温が上がりやすい ○体温が上がりにくい ●水分補給で回復しにくい ○水分補給で回復しやすい ●熱を放散しにくい ○熱を放散できる いよいよ、体育祭が今月末に迫り、練習がスタートします。しかし、この時期は、気温・湿 熱中症になりやすい 度ともに高く、熱中症になる危険も大いにあります。しっかりと予防して、充分に力を発揮 できる体育祭にしましょう!! 熱中症を予防するポイントは、体調管理と水分補給です!! からだが暑さに慣れると、血液循環が良くなり、効率よく汗がかけるようになります。大汗を かいても、適切な水分を補給すれば体液バランスがすぐに回復するのです。 Point!! ●体調管理● ・睡眠時間をしっかり確保する。 熱中症になりにくい 手軽にできる暑熱順化の方法としては、3つあります。 1.半身浴で汗をかく ・朝食を食べてから登校する。 38℃くらいの少しぬるめのお風呂でも、入り始めて 10 分くらいすると、じわーっ ・長時間日なたにいない。 と汗が出てきます。梅雨の間、暑くなってきたからといってシャワーで済ませず、浴 ・こまめに汗を拭く。 そうにつかってしっかり汗を流しましょう。ただし、長い時間入りすぎるなどの無理 はしないように。 ●水分補給● 大切な予防法です。体育がある日も、ない日も、毎日お茶を入れた水筒を持ってきて ください。のどが渇いたときには、もう身体が 2.ウォーキングで汗をかく 普段からランニングをするなどの運動習慣がある人は、走っ SOS を出している状態です。のどが渇いていな てもかまいませんが、そうでない人は、ウォーキングから始めてみましょう。水分補 くても、こまめに水分補給をしましょう。 給を忘れずに。 重要なのは、運動前にも必ず水分補給をする ということ。 3.自転車をこいで汗をかく 夜道は避け、できるときに危なくない範囲で挑戦してみてください。 体育の授業の前、配膳中に外に出る前、 部活の前など、事前の水分補給をする ように心がけてください。 せっかく暑熱順化しても、 「もういいだろう」と、運動不足になったり、からだ を暑さにさらさない日が続くと、逆戻りしてしまいます。暑さに強いからだをつ くって、夏を乗り切りましょう!!
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