日本ばね工業厚生年金基金の解散方針決議について

日ばね厚基発第 38 号
平成 27 年 3 月 3 日
日本ばね工業厚生年金基金
加入事業所 事業主
様
日本ばね工業厚生年金基金
理事長 相羽 繁生
(公印省略)
日本ばね工業厚生年金基金の解散方針決議について
時下益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素より当基金の事業運営につきまして、ご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨年 4 月 1 日から施行されました厚生年金基金制度の見直しを内容とする、「公的
年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律」に伴
う当基金の今後の方針について、去る 2 月 24 日に開催された第 107 回代議員会において、
基金解散の方針を全会一致で決議いたしましたことをご報告申し上げます。
この基金制度の見直し法によりますと、基金存続のためには、国に返還すべき資産の 1.5
倍の保有を義務付けるなど高い積立水準を設けており、仮に、積立不足が発生した場合には、
追加の掛金負担を求めることや国により解散命令が発動されるなど大変厳しい内容となっ
ております。
このため、当基金においては、理事会、代議員会において、①基金存続・②代行返上して
新たな企業年金基金の設立・③基金解散の3つの選択肢について対応方針の検討を重ねてま
いりました。将来及び過去の経済情勢を考慮したときに、年金資産運用の悪化等により積立
不足が発生した場合、事業主の皆様へ更なる掛金負担をお願いすることは企業経営に多大な
る影響を及ぼす恐れがあることなどの認識の一致により、当基金の解散方針を決議いたしま
した。
事業主、加入員及び年金受給権者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが何とぞご理
解ご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
なお、基金の解散認可は、事業主・加入員の皆様の 3 分の 2 以上の同意等により正式な手
続きを進めることとなりますが、通常、解散の認可までには国に返還する代行資産相当額の
算出を行うための年金記録の整理などのために約 2 年程度の期間を要するといわれており
ます。それまでの間につきましては、従来の基金業務を継続していくこととなります。
また、加入員と事業主の掛金折半負担により、今まで当基金が国に代わって年金給付を行
ってきた公的年金部分につきましては、基金解散後は、国が引き継いで年金給付を行うこと
となります。
一方、事業主の掛金全額負担による基金独自の上乗せ部分の年金給付につきましては、基
金解散後は無くなりますが、国に代行資産相当額を返還した後の残余財産に応じて、加入員・
待期者・年金受給者の皆様方に分配されることとなります。
今後、加入事業所様への説明会を予定しておりますので、具体的な日時、会場等は別途ご
連絡申し上げます。また、併せて年金受給権者様への周知も行っていくこととしております。
最後になりますが、今回の当基金の解散方針の決議につきまして、加入員様方に周知を図
っていただきますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。
敬具