代行返上及び新制度について - 東京都報道事業厚生年金基金

報道厚基第 72 号
平成 27 年 10 月 14 日
事 業 主 各 位
東京都報道事業厚生年金基金
理 事 長
落
合
勝
安
(公印省略)
代行返上及び新制度について
拝啓
時下益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
日頃より、当基金の事業運営に格別のご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げま
す。
さて、当基金では「今後の当基金の選択肢及び基本標準掛金率の変更について」
(平
成 27 年 3 月 5 日 報道厚基第 11 号)にてご案内のとおり、平成 27 年 2 月の第 92 回
代議員会において、
・昨年 4 月から 5 回に亘る制度移行に関する検討を踏まえた各委員の意見と、企業
年金制度の有る大規模事業所へのヒアリング結果等を踏まえて、代行返上・DB 移
行の方針とする。
・移行後の DB 制度の内容については、本年 4 月以降の基本問題検討委員会で検討
し、9 月の理事会・代議員会で新制度案を決定することとする。
という方針が議決されました。
これを受け、本年 4 月以降、新制度(確定給付企業年金)について、基本問題検討
委員会、理事会及び代議員会にて検討してまいりました。
その結果、平成 27 年 9 月 18 日に開催された第 93 回代議員会において、次のとお
り、取りまとめが行われ承認されました。
【新制度について】
1.給付については、現行給付のほぼ横滑りとします。
ただし、根拠法令が厚生年金保険法から確定給付企業年金法(以下、「DB法」
といいます。
)へ変更されることにより、一部給付に不利益変更となる場合は、原
則として給付減額とならないよう措置します。
2.給付をほぼ横滑りとすることから適用関係もほぼ横滑りとします。
3.予定利率は、現行加算部分 3%、基本上乗せ部分 5.5%となっておりますが、D
B法により予定利率を統一する必要があることから加算部分に合わせて基本上乗
せ部分の予定利率も 3%とします。
4.平成 28 年 4 月に、代行部分の掛金納付先を基金から国へと変更する将来返上を
実施します。
5.平成 26 年度は、5 年に一度行うこととされている財政再計算の年に当たってお
り、その結果、掛金率の合計は変わりませんが、平成 28 年 4 月分から加算部分の
掛金の内訳が次のとおり変更になります。
掛金の種類
現行
負担者 (~平成28年3
月)
再計算・将来返上後
(平成28年4月~)
変更案
代行部分 従業員
(免除保険
基本標準
料)
事業主
掛金
基本上乗
せ部分
16 ‰
16 ‰
国へ納付
(16‰)
国へ納付
(16‰)
現行比
-
-
事業主
1‰
1‰
-
加算標準掛金
事業主
15 ‰
16 ‰
(+1‰)
加算特別掛金
事業主
13 ‰
12 ‰
(▲1‰)
基金へ納付する
掛金率合計
従業員
16 ‰
0‰
(▲16‰)
事業主
45 ‰
29 ‰
(▲16‰)
【代行返上について】
代行返上は、代行部分の掛金納付先を平成28年4月以降国へ変更する「将来返
上」と、平成28年3月以前の代行資産を国に返還し新しい確定給付企業年金を設立
する「過去返上・確定給付企業年金移行」の2段階で行います。
「過去返上・確定給付企業年金移行」の時期は、国と基金の記録整備作業が終了した
段階で決まりますが、現時点では平成 29 年 9 月を予定しています。
今回は、代行返上に関する次の同意①~③が必要になります。
①全事業主の3分の2以上の同意
②全加入員の3分の2以上の同意
③従業員の3分の1以上で組織する労働組合がある場合には
その労働組合の4分の3以上の同意
将来返上までのスケジュールにつきましては、以下のとおりとなっております。
平成 27 年
10 月末頃
新制度に関する説明資料と同意書の送付
・加入員分及び労働組合分は、基金から事業主様
宛にまとめて送付
11 月 4 日(水)
事業主様に対する説明会開催(東京)※
10:30~
会場:三菱 UFJ 信託銀行本店
会議室
東京都千代田区丸の内 1-4-5
14:00~
(2 回開催)
11 月 12 日(木)
事業主様に対する説明会開催(大阪)※
14:00~
会場:三菱 UFJ 信託銀行大阪支店
会議室
大阪府大阪市中央区伏見町 3-6-3
平成 28 年
1 月 15 日(金)
同意書の取りまとめ、提出
2 月下旬頃
第 94 回代議員会において将来返上の議決
行政あて将来返上の認可申請
4 月 1 日(金)
将来返上認可取得
※説明会の詳細につきましては、別紙 1、別紙 2 をご覧ください。
事業主の皆様におかれましては、事業主分の同意書提出に加え、加入員および労働
組合へご説明のうえ同意書のとりまとめをお願いいたします。
ご多忙中誠に恐縮ではございますが、何卒、事情をご賢察いただき、ご理解、ご協
力を賜りますようお願い申し上げます。
敬具
(参考)
将来返上後のスケジュール(予定)