山口県長門市ふるさと第１９回キラリ賞ふるさとイベント大賞かよい通くじら祭りおうみじま山口県長門市青海島の東部に位置する通地区は、かつてこしきほげい古式捕鯨で栄え、長州・北浦捕鯨の本拠地として鯨組が組織されていました。通くじら祭りは、その通地区にある鯨の胎児を埋葬した「鯨墓」建立300周年を記念して1992年に始まり、毎年 7月20日前後に開催しています。この祭りは、古式捕鯨のせいぐろ実演、鯨唄、和船競漕大会を通して、通地区の人々が培ってきた文化を後世に伝えていくことを目的としています。古式捕鯨の実演では、ナガス鯨の実物大模型を用い、江戸時代に通地区で赤ふんどし姿の男衆により行われていた捕鯨方法を再現しています。実演後には、捕えられた母鯨の胎内から取り出した子鯨に対して、通鯨唄保存会と古式捕鯨実演者により感謝の気持ちと弔いの気持ちを込めた「鯨唄」が唄われます。地域外からも参加を募った和船競漕大会も行われ、地域内外の交流の架け橋となっています。通くじら祭りは、準備から片付けまで多くの地域住民が行っており、地域のつながりを大切にした祭りです。おすすめの見所赤ふんどし姿の男衆が当時の勇壮な鯨捕りの様子を再現する古式捕鯨の実演は、全国でも通くじら祭りでしか見ることができません。実演後に唄われる鯨唄も貴重な財産であり、通地区の人が培ってきた優しさやいたわりの気持ちを感じることができます。見ても楽しい、参加しても楽しい和船競漕大会もあり、通地区が誇れる祭りとなっています。自治体名山口県長門市（人口36,836人）主催団体通くじら祭り実行委員会開催回数 23回開催日通くじら祭り実行委員会実行委員長安森藤吾さん評価のポイント DATA 開催場所観客動員数 - 19 - ※H26.12末現在の住民基本台帳人口 ●鯨の胎児を埋葬した鯨墓建立300周年を記念して始まり、鯨に対する恩恵と感謝、哀悼の気持ちなどを培ってきた独特のイベントである。 ●「古式捕鯨」や「鯨唄」などの地区の伝統文化や貴重な財産を継承し、後世に伝えていく目的があり、しっかりと地域に定着している。 ●地元有志が中心となって運営にあたっており、祭りを通じて住民が一体となっている。平成２６年７月２０日（日）山口県長門市通小浦埋立地約1,500人次回開催日程 ■開　催　日：平成２7年7月20日前後 ■開催場所：山口県長門市通小浦埋立地 ■問い合わせ：通くじら祭り実行委員会〒759-4107 山口県長門市通671番地2　通公民館内　TEL：0837-28-0008 ＵＲＬ: http://member.hot-cha.tv/~htc09819/ - 20 -