MBI同期近況

MBI同期近況
■MBI 第 3 期近況 ― 書道との出会い
★74 歳の手習い
新田
喜男(第 3 期)
今年 7 月第 67 回毎日書道展が開催されました。昨年に続いて今回も漢字 II 部で入選し、7 月 8
日-13 日に東京都立美術館で他の多くの入選者達の作品に混じって私の小品も展示されました。
MBI 同期生の坂上弘さんは、近代詩文書部門で入選より一段上の佳作賞(入賞)を取られて話題に
なりました。
今回、坂上さんの提案もあって、私も 3 年半前に始めた書道について触れたい思いで投稿する次
第です。
漢詩 雨中望呉山
檻外青山縦目収
作者
康熙帝(清第四代皇帝)
檻外(らんがい)の青山目を縦っ(はなって)
収む
繁花初露葉新稠
繁花(はんか)初めて露われ(あらわれ)
葉新たに稠し(しげし)
更教点染煙雲色
更に煙雲の色を点染せしむ
添徳窗前翠欲流
添え得て窗前(とうぜん)翠(すい)流れん
と欲す
(課題
漢字 II 類は漢字 3-20 字、紙サイズ横 2 尺×縦 6 尺)
通釈(日本財団図書館レジャーチャンネルより)
そぼ降る雨の中に窓をはなって呉山を望めば、新緑の山は
花のしげった木々に彩られて
山に満ちて、さらにもやが立ちこめ煙雲の色をつけくわえ、
実に何とも言えない風景。
ほんとうに翠色が天地に流れるような風景が窓の前にみら
れる・・
101
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
康熙帝は唐の時代の詩を全て集めようとして 4 万 8,900 首を編集させた皇帝で、雨中望呉山は皇
帝ご自身の作といわれる。
私の 14 文字は、上記の詩の前半を書にしたものです。毎日書道展の課題に基づき私が師事して
いる先生が、この 14 文字のお手本を書いてくれ、それを基本にして自分流に纏めたものです。
3 年半前に親しい友人に勧められて、創元書道会の高名な永守蒼穹先生(日展の審査委員)が教
えているNHKの文化講座に申し込み、永守先生に師事し、週一度教室に通い指導を受けています。
月一度の宿題があり、毎週半切(縦 136cm 横 35cm)に宿題の漢字と近代詩をそれぞれ 5-6 枚、半
紙(横 24cm 縦 33cm)に漢字 2 書体をそれぞれ 7-8 枚を家で書き、教室で先生のチェックを受け
最終的な作品を毎月「書作」という雑誌に投稿し、等級が発表されます。
まだ初めて 3 年半ですが、
週一度は自室に籠ってほぼ 5-6 時間は筆と墨と半紙と格闘しています。
この間は殆ど何も考えずに、書作に没頭している至福の時間です。時々墨の付いた手で顔をこすり
ますので、部屋から出た時には鼻の周りが真っ黒になっている時もあり、炭焼き小屋のおじいさん
みたいだと家族に笑われます。
74 歳からの手習いですから上達は遅く、先輩たちの域に到達する前に「お迎え」が来るでしょ
うが、健康に気をつけて、その瞬間まで筆を持ち続けられれば幸せだと思います。
先生の一言「書は一日にしてならず、文字の内容を理解し、自分が世界で一番上手いと思って元
気に書きなさい。それが上達の秘訣です」
。
その一言を信じて毎日楽しく過ごしています。
★春秋 2 回、刎頸の交わり
坂上
弘(第 3 期)
3 期の私たちはファミリー・デーにも、イベントにも出席する人はあまり見当らない。しかし実
は、3 期生だけで仲よく春秋盛大に集っている。お互いの変化を語り、家族を語り、小遣い稼ぎを
語り、勿論政治と経済を語る。いつからか、島津さんが社長をされていた都市センターホテルの地
下の「梅林」という和食レストランがおきまりの場所になっている。3 期の頃は、激動の時代、同
期生は生き抜いてきて僚友・盟友・畏友となったのである。
ところで、その道を極めるタイプの一人、新田さんが、四国遍路を極めた後に書に向き合った。
たちまち豪華な筆で毎日書道展の漢字部門で入選を重ねている。
これを聞いて、実は私も近年、同じ毎日書道展の近代詩部門に応募してきたので、びっくりした。
102
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
私の作品は、漢字、仮名部門のように書の歴史への挑戦がないが、新しい書文化の過程を自由に出
せる。私は原稿を書く人間だから、いつも書の中にいるみたいだ。私にとって、書とは、意味の伝
達の創造である。そして見ていただきたいのは、書のなかに、意識の伝達の成否があるような気が
するのである。デジタルでなくアナログの世界なので、もやもやした意識により近い気がする。
第 67 回毎日展 佳作賞の作品「寒桜」
【佳作賞】
小説家、坂上弘さんが、野間文芸賞受賞の「田園風景」の一節「禅堂の入り口から前庭をふりか
えったとき男はそこに一本の樹木をみた・・・」を線質際立つ味わいのある作品に仕上げ、近代詩
文書佳作賞を受賞した。横 182 センチ、縦 61 センチの大作の中央に配した「寒桜」を題名にした。
第 60 回展から自作の文章で作品を作り出品し、入選、今回初めて入賞を果たした。
「光栄です。原稿用紙にちゃんとした字を書きたいので、習い始めました。近代詩文書という分
野があるのを知り、自分の文章として練り上げた自作を今度は書で一つの世界に表現してみよう
と思いました。受賞の寒桜は、三浦哲郎さんに褒めていただいた場面です」と話した。
(「毎日書道」平成 27 年 7 月 18 日より)
毎日展「寒桜」の前で
103
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
■MBI 第 4 期「マービック会」報告
赤松
秀樹(第 4 期)
2015 年 6 月 30 日、ホテルニューオータニ別館ガーデンコートの「ガンシップ」というレストラ
ンで、4期の同期会「マービック会」を開催しました。今回は、このたび日本取引所グループの
CEO を退任された同期の斉藤惇さんの慰労と、脳梗塞の後遺症でリハビリ中の「団長」仁科さん
の激励を兼ねて久々にマービック会を開催しました。
あいにく当日新幹線車内で焼身自殺騒ぎがあり、神戸から参加の仁科団長と中井さんが新神戸駅
で足止めされ心配しましたが、何とか間に合うことが出来て総勢 9 名の楽しい語らいの場になりま
した。斉藤さんからギリシャ問題の行方や中国経済の見通しなどを伺い、川内さんの近著を頂いた
りの実りの多いひと時でした。
来年は大阪と有馬温泉で再会を、との声もあり今から楽しみです。
MBI 第 4 期 「マービック会」
後列左から:赤松・鈴木・中井・斉藤・杉山・内海・松浦・川内
前列:仁科
104
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
■20・21 期同期会報告
小倉
稔也(第 21 期)
20 期と 21 期は海外研修が一緒に行われた関係で、その後の同期会も一緒に行っている。
最近は、
冬の時期に両国のちゃんこ料理屋「巴潟」でちゃんこ鍋を囲みながら同期会を開くのが恒例になっ
ている。
今年も 2 月 20 日に合同同期会が開かれ、富田、若松、沖田、寺本、佐藤、酒井(進)、服部、高
瀬、小倉(敬称略)の 9 名が参加した。背広・ネクタイ組がまだ 2 名ほどいるが、勤務の融通もつけ
られるようで、その意味で全員が今や「自由人」
、そのせいか開宴前に全員集合。
それぞれが今楽しんでいる趣味やボランティアなどの近況報告をして、いつものように賑やかな
宴会でした。
20・21 期同期会@両国ちゃんこ「巴潟」
105
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
■24 期同期会報告
前田
洋(第 24 期)
MBI 卒業以来毎年 3 の倍数月第一金曜日開催の同期会、今年 2 回目は 6 月 5 日、根津にある串揚
げ屋「はん亭」で 6 名が参加。不忍通りに面する建物は明治時代建築の関東大震災にも耐えた総欅
木造 3 階建の文化庁登録有形文化財。先着は、近隣赤門卒業生の石川・浜野の両氏。その後定刻ま
でに全員が揃い、さすが MBI は時間厳守!(と言うか、暇?)
本日一番の話題は、94 連敗に終止符を打ち六大学最多優勝を誇る法政に勝利した東大野球部。
在学中一度も応援に行ったことがない石川さんと熱烈応援者浜ちゃんがこの奇跡的勝利を熱く語
り、横から長谷川さんが「野球は守りよ守り!」と東大の守備を称える。東都の雄駒澤大学に勤務
する神谷さんは余裕の表情で「うん、東大良くやったね。
」
【その他近況報告】
石川さん⇒明治学院大学総務担当理事として多忙な毎日。今日も日本酒で元気!
神谷さん⇒駒澤大学内部監査部長として、また 24 期世話役としてご活躍。
大東さん⇒MBI 定例幹事会に出席。今後の課題は MBI 卒業生の有効交流と。
長谷川さん⇒先日埼玉県小川町でゴルフと鰻を堪能。生活は年金の範囲内で と。
浜野さん⇒今月から汐留に本社のある企業で非常勤監査役に就任予定。
前田⇒今年は検査の当たり年。決算取締役会も重なり、珍しく多忙。
参加者全員の元気を確認して雨の中散会。次回は 9 月 4 日開催予定。
MBI 第 24 期 同期会 @ はん亭
左から:神谷・長谷川・大東・前田・石川・浜野
106
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
■28 期忘年会報告
中井
正之(第 28 期)
昨年の 12 月 11 日に 28 期の忘年会を新宿高島屋の中華料理店で行いました。
実はそれより少し前に 28 期で北海道在住の仁川さんより私(中井)宛に「久しぶりに東京に行くのでで
きたら同期のみなさんともお会いしたい」旨のメールがありました。そういえば 28 期の年末の飲み会もここ
何年かは開かれていなかったので、それではこれを機に開催を思い、と同期の皆さんに連絡をすることに
しました。
当日は私含めて 12 名の参加となりましたが、時の隔たりを感じることなく、すぐに以前と同じ調子で会
話が弾みます。退職されて悠々自適になられた方、会社を起こして頑張っている方、また大きな病気を経
験された方や配偶者に先立たれた方など近況報告の中でいろいろな出来事があったことを知り、一見変
わらぬ中にも確実に時が経過したのを感じるひと時でした。
せっかくの高層階からの夜景を堪能する余裕もないほど話に花が咲いてあっという間に 2 時間半が経
っていました。最後にリコー製の 360 度カメラにより我々は円卓に座ったままで、たった一度のシャッター
で全員が写真に収まり、またの再開を約束して散会しました。メールアドレスが不明だったり、更新ができ
ていないで連絡できず、当日の参加ができなかった方、申し訳ありませんでした。今後は MBI PLAZA で
連絡も容易になるようですので是非エントリーしましょう。
28 期忘年会@高島屋中華料理店
後列左から:中井・瀬川・高橋・宇野・野村・松岡
前列左から:酒井・小佐野・後藤・中村・岡本・仁川
107
e-Crossroads (No. 5, August 2015)
■MBI 第 29 期同期会報告
二ツ木
英則(第 29 期)
昨年 12 月 20 日(土)にステラハウス貸し切りで、29 期の卒業 20 周年忘年会を開催しました。大阪、
京都からも参加いただき、卒業以来 20 年振りという方々もおられ、11 名で大いに盛り上がりました。
(山本聡さんからの御礼のメール)
先週の忘年会は大変楽しく過ごさせていただき、ありがとうございました。私が失礼していて 20 年
ぶりに皆さんにお会いできたわけですが、過ぎ去った月日の長さを微塵も感じさせないような盛会でし
た。ジグソーパズルになった記憶は完成できませんが、今であれば願ってもかなえられないおじさんた
ちの修学旅行がいかに楽しいものだったか・・・。
企業 OB となられた方々もそれぞれ高尚な趣味を持たれ、あるいはこれからチャレンジしようと意欲
満々であったのには触発されました。小生も今しばらくは会社勤めですが、卒業後はそれに倣って何か
始めたいと思いました。
ママさん手作りの料理、それにワインも美味しく、気持ちよく酔って帰途につくことができました。
次回の同窓会を予定されるような話題が上っていましたが、もし時間が調整できれば参加したいと存じ
ます。その節はよろしくお願いいたします。
山本
聡
29 期 同期会@ステラハウス
後列左から:戸澤・二ツ木・木下・高田・まろみさん(ステラウアウス)
前列左から:山本・相沢・鈴木・髙橋・堀内
(注:牧野さん、坂崎さんは早めに帰ったので残念ながら写っていません)
☆ ☆ ☆
108
e-Crossroads (No. 5, August 2015)