2015平和行動 in 沖縄

2015平和行動
in
沖縄
「次世代に継承」をもって、
戦後70年目からの新たな平和運動をスタートさせよう!
沖縄県では、戦争に惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平
和を希求するとともに、戦没者の霊を慰めるため、太平洋戦争における沖縄戦が終結した
6月23日を「慰霊の日」に制定しています。
2015年度の連合平和行動のスタートとなる「平和行動in沖縄」が6月23日(火)
~24日(水)に開催されました。連合滋賀として、5名が参加、全国から約1400
名が沖縄に集結、沖縄が直面している課題を全国で改めて共有すると共に、今後の平和
運動をさらに拡大してゆくことを誓いました。
【参加者された皆さんからの感想文を掲載します】
三菱重工労働組合 荻田 圭太朗
今回、2015 平和行動 in 沖縄に参加させていただきました。初日の「2015 平和オキナワ集
会」ではパネルディスカッションで体験談をいかに引き継いでいくか熱い議論が交わされ、
また式典では平和への思いを特別決議という形で満場一致、採択されました。
2 日目のピース・フィールドワークでは、防空壕の前で、壮絶な最期を迎えた民間人の状
況を聞き、想像するだけでも胸が締めつけられる想いでした。また、辺野古や嘉手納・普
天間基地周辺の見学や、デモ行進で地元の方々に激励や感謝の言葉をいただいた事からも、
様々な問題が根強く残っている現状を肌で感じることができました。
今までも戦争について自分なりに学習してきたつもりでしたが、今回参加したことで、も
それらの体験談を胸に、戦争をしてはならないと改めて強く感じました。また、今回の交
流会では、若い世代の方々も「戦争」や「平和」というものに真剣に向き合っている姿に
感銘を受けるとともに、こういった活動へ多くの人々が参加し、思いを伝えていく事がい
かに大切であるかを実感しました。
近江ハイヤー労働組合 吉田 岳
2015年6月23日、日本労働組合総連合会1300人の一員として沖縄の地にやっ
てまいりました。70年前の今日23日、日本人19万人(民間人9万人)
、米軍1,2万
人の死者を出した沖縄戦が今村司令官の自決により実質的に終了した日です。
15世紀に誕生した琉球王国は1600年ごろから薩摩藩に実質支配されたとはいえ、
その後200年余り続いた武器を持たない国。その間、日本だけでなく台湾、中国(明、
清)
、ヨーロッパ諸国とも条約を結ぶほどの海洋国家でした。みなさんご存知のように、1
879年の廃藩置県により沖縄県となりました。しかし、たかだか65年で大日本帝国の
盾となり上陸戦で多くの犠牲者を出します。特に防空壕であり、避難地であるはずのチビ
チリガマ(洞窟)等での集団死。またその70年後の今、風光明媚で商業施設や住宅に最
適と思われる宜野湾に隣接する普天間基地、その代替え地と言われる辺野古基地とサンゴ
礁。沖縄県民のみなさんの心中を察するに余りあると言わざる負えません。
自衛隊だろうと軍隊だろうと究極の目的は国民の生命と財産を護ることであるはず。沖
縄戦はその本質が守られず一億総玉砕の命のもとに死を強制されたことが今も禍根を残し
ているように思われます。自ら死を選ぶ自決ではなく、強要された死である集団死であり、
ある意味において殺人に他ならない。沖縄県民は「日本軍に殺された」と言う意見もあっ
たぐらいです。
戦争が悲惨で残酷な行いであることは全世界の誰もが、それこそ幼児でも知っています。
国会審議真っ最中の憲法9条云々も非常に大切な問題ですが、海外派兵や最前線は無い安
定した職場との思いで入隊した方々、逆に交戦規定のない軍隊で今後どう対応していいか
判らず忸怩たる思いをしている現場指揮官や自衛官の方たちにも意見を聞きたいものです。
今回の平和行動に参加して特に思うことは、事実は事実としてはっきりと記録、記憶をし
て次世代への継承がいかに大事かと感じたことであります。「憲法9条をノーベル平和賞
に!」とまでは言わないにしても今後も日本は、日本国民は反軍隊、反戦、反核を世界に
アピールしていくべきだと痛感いたしました。
村田製作所労働組合 土居 省子
今回、6/23~24 におこなわれた沖縄の平和行動に参加しました。例年だと平和行動の様
子はテレビで拝見するくらいだったのですが、実際に参加すると、リアルな現状が伝わっ
てきました。沖縄戦の当時の様子や沖縄県内の米軍基地の圧倒的集中、戦闘機の騒音など、
戦争に対する考え方や米軍基地の課題が山積である現状を痛感しました。これらの課題を
今後どう展開させていくのか、抜本的見直しが急務であると思いました。そして学生時代
の時よりも真剣に戦争の恐ろしさや悲惨さを身に沁みて感じました。今年で戦後 70 年にな
りますが、それと同時に当時の戦争体験者は少なくなり、過去が風化しつつあります。過
去の経験を伝えていくことは、日本だけでなく世界中が戦争のない平和な日常を送るため
に必要なことであり、戦争を経験していない我々の世代こそが語り継ぐ役割を担うべきだ
と感じました。
全印刷彦根支部 奥村 光喜
私は 6 月 23 日~ 6 月 25 日に反戦平和活動ということで沖縄へ行ってきました。今
年は太平洋戦争の終結から 70 年目です。太平洋戦争の中で沖縄はアメリカとの戦いの最
前線ということでとても激しい地上戦があり、約 20 万人の尊い命が犠牲になったと聞き
ました。またその多くの死者はガマの中で集団自決を行い命を失った一般市民です。
フィールドワークでは主に軍用基地周辺を見学してまわりました。基地の近くでは戦闘
機・ヘリコプター・オスプレイなどが低空飛行で飛んでおり、一歩間違えば街に墜落し大
きな被害に繋がると思うぐらいに低かったです。危険と隣り合わせで生活をしているので
とても深刻な問題だと思いました。これからは米軍基地の整理・縮小を進めていき、沖縄
に偏った米軍基地負担を解消していき、安全な沖縄を取り戻せるように取り組んでいって
欲しいです。