投票区・投票所の見直しについて 平成27年9月 高畠町選挙管理委員会 1 1 はじめに ― 見直しの趣旨・背景 人口減少、自家用車の普及や期日前投票利用者 の増加などによる、社会情勢の変化に伴っての投 票所別有権者数のかい離、投票管理者、立会人の 選定難、町職員数の減少や冬期間の除雪等の課題 に対応していくために、投票区・投票所の見直し を行います。 2 2 投票区についてのこれまでの経過 • 高畠町の投票区及び投票所については、昭和 40年に決定されました。 • 当時は町村合併後10年しか経過していない中 で、合併前の地域意識が強く、必然的に投票区 も地域内単位で設定された経過があります。 • その後、大きな見直しは行われず、現在の投票 区数は28と、他市町に比べても多い状況にあ ります。 3 3 投票区・投票所の現状 • 少子高齢化社会の到来とともに、有権者数の減 少が加速しており、2万人を割り込みました。 • さらには、投票区別の有権者数には大きな開き が出ており、最大と最少では実に十倍以上の開 きが出ています。(例)最小205人→最大2,261人 • 投票所については、バリアフリーに対応できて いない施設も多い状況にあります。 • また、駐車場の確保が十分でないほか、降雪時 の除雪対応が問題となっています。 4 5 4 投票区・投票所運営上の課題 このような状況下で、次のような課題が生じて おり、早急な対策が求められています。 6 課題1 投票区間の有権者数のかい離 • 有権者数が200名を割り込もうとする投票所 がある一方で、2,000名を超える投票所も あり、投票所の運営に支障をきたしていること。 例)最大:第26投票区(生涯学習館)2,261人 最少:第18投票区(中島公民館) 205人 7 課題2 自家用車利用者への対応 • 投票所への自家用車利用が圧倒的に多い現状に あり、駐車スペースの確保が必須となっている。 • 路上駐車を余儀なくされている投票所も多く、 交通への支障や交通事故等の危険性が高い。 • 冬期間について、除雪が困難な投票所も多いこ と。 ⇒主に自治公民館を利用する投票所が該当。 8 課題3 投票管理者・立会人の選定難 ・労働者の勤務形態の多様化や町人口の高齢化に より、投票区ごとに選任の必要がある投票管理者 及び投票立会人の確保が困難となっていること。 ○日曜日の勤務 ○定年の延長(定年後の就業) ○家族の介護 ⇒引き受け手が少なくなりつつある。 9 課題4 経費の削減 • 町の財政難や国及び県からの選挙執行委託費の 減少もあり、経費の削減と効率的運用がより一 層求められていること。 ○ 平成25年に国政選挙の委託経費が見直し。 →従来比で約220万円の減額 ○有権者数が2万人を割り込むことにより、今後、 さらに約60万円減額される見込み。 10 5 環境の変化 期日前投票の利用拡大 • 期日前投票の利用者は、制度が創設された平成 15年以来、増加傾向が続いています。 • 平成26年12月に執行された衆議院総選挙で は、投票者の17.6%(2,080人)が期 日前投票を利用しました。 • 今後も期日前投票の利用者数の増加に対応して いかなければなりません。 • 一方で、投票所での投票者数は減少傾向にあり ます。 11 12 6-1 見直しの必要性と目的 1.見直しの必要性 以上の状況認識に立って、高畠町選挙管理委 員会では、公職選挙法の理念である「選挙が選 挙人の自由に表明せる意思によつて公明且つ適 正に行われることを確保し、もつて民主政治の 健全な発達を期することを目的とする。」こと を厳守しつつも、投開票事務の効率化と将来の IT(インターネット回線の活用)投票を視野に 入れた「投票区及び投票所の見直し」による、 投票区の統合等を進めることで、投票所を減数 することが必要と考えます。 13 6-2 見直しの必要性と目的 2.見直しの目的 投票区を適正な規模と数に再編することによ り、将来に向けて選挙を安定かつ効率的に執行 していくことを目的とします。 14 7 見直しの方法 ① 原則1投票区あたり1,000人前後(地区公民 館等は1,500人)の登録者数となるよう調整を 行います。 ただし、登録者数が2千人を超える現第26投票 区(投票所:生涯学習館)は例外とします。 ② 冬期間の除雪対応や将来のインターネット回線 を活用した投票所事務を想定し、投票所に地区 公民館等の公共施設を有効活用します。 ⇒以上を踏まえ、目安として現在の投票区・投票所 を3分の2程度に減少する見直し案としました。 15 8 見直し案の概要 現行で28か所ある投票区を11減らし、17か所とします。 ◇地区別内訳 地区名 高 畠 二井宿 屋 代 亀 岡 和 田 糠野目 計 現 行 7か所 2か所 5か所 4か所 6か所 4か所 28か所 見直し案 5か所 1か所 3か所 1か所 3か所 4か所 17か所 16 9-1 見直し案(高畠地区) 現 行 投票区 投票所 見直し案 行政区 桜木町 幸町2 第1投票区 幸町三公民館 幸町3 北目 元町3 大町1 大町2(第3投票区域除く) 大町3 第2投票区 総合交流プラザ 横町 幸町1 荒町1 荒町2 高安 投票所 登録者数 投票区 64 83 301 第1投票区 幸町三公民館 387 136 243 207 232 78 第2投票区 総合交流プラザ 97 154 56 185 登録者数 971人 1,252人 17 9-2 見直し案(高畠地区) 現 行 投票区 投票所 見直し案 行政区 大町2(大字高畠376番地) 弥生町 第3投票区 中央公民館 相森(大字中里除く) はとみね荘 たかはた荘 泉岡 第4投票区 泉岡公民館 塩森 飯森 大字中里 旭町 御入水 第5投票区 御入水公民館 青葉町 小郡山 元町 安久津1 第6投票区 安久津公民館 安久津2 緑町 投票所 登録者数 投票区 7 785 484 50 77 第3投票区 中央公民館 344 89 103 5 277 388 141 96 第4投票区 御入水公民館 234 282 176 46 登録者数 1,944人 1,640人 18 9-3 見直し案(高畠地区・二井宿地区) 現 行 投票区 投票所 見直し案 行政区 鳥居町 駄子町 蛭沢 第7投票区 駄子町公民館 入蛭沢 金原湯在家 金原熊之前 金原新田 上駄子町 弁天前 第8投票区 二井宿地区公民館 下宿 上宿 田沢 筋 第9投票区 中公民館 中 入 投票所 登録者数 投票区 209 217 57 22 第5投票区 駄子町公民館 148 70 35 133 49 88 117 第6投票区 二井宿地区公民館 117 109 140 102 登録者数 758人 855人 19 9-4 見直し案(屋代地区) 現 行 投票区 投票所 第10投票区 時沢公民館 行政区 時沢 野手倉 日向 第11投票区 屋代村塾 見直し案 大笹生 細越 山越 投票所 登録者数 投票区 186 107 82 第7投票区 大笹生公民館 111 133 110 登録者数 729人 20 9-5 見直し案(屋代地区) 現 行 投票区 投票所 行政区 根岸 竹上 竹中 第12投票区 屋代地区公民館 竹下 竹向 深上(第13投票区域を除く) 西館(第13投票区域を除く) 三条目 深上(指定住所) 西館(指定住所) 中組 第13投票区 深沼コミュニティセン ター 砂押 大新 中才 たいようパン会社寮 見直し案 投票所 登録者数 投票区 273 144 109 68 117 78 81 209 第8投票区 屋代地区公民館 18 13 64 94 259 137 1 登録者数 1,665人 21 9-6 見直し案(屋代地区) 現 行 投票区 投票所 行政区 東本町 西本町 館ノ内 第14投票区 一本柳公民館 見直し案 粡町 山崎 柏木目 川沼 投票所 登録者数 投票区 214 112 210 106 第9投票区 一本柳公民館 93 73 74 登録者数 882人 22 9-7 見直し案(亀岡地区) 現 行 投票区 投票所 行政区 亀岡1 亀岡2 大字亀岡コミュニティセ 第15投票区 亀岡3 ンター 文殊ヶ丘 大字元和田字石伝 亀岡4 第16投票区 入生田北公民館 入生田西 入生田北 船橋 入生田南 第17投票区 露藤公民館 露藤上 露藤中 露藤下 見直し案 投票所 登録者数 投票区 141 127 127 18 26 124 202 第10投票区 亀岡地区公民館 170 125 157 83 154 78 登録者数 1,532人 23 9-8 見直し案(亀岡地区・和田地区) 現 行 投票区 投票所 第18投票区 中島公民館 見直し案 行政区 中島南 中島北 元和田西(字石伝除く) 第19投票区 下和田公民館 下和田12 下和田北 下和田南 第20投票区 馬頭公民館 馬頭東 馬頭西 佐沢上 第21投票区 佐沢公民館 佐沢下 南佐沢 中和田東部 第22投票区 和田地区公民館 中和田西部 元和田北 登録者数 投票区 113 92 128 第11投票区 219 173 86 91 191 172 131 第12投票区 98 151 127 163 投票所 登録者数 下和田公民館 811人 和田地区公民館 1,124人 24 9-9 見直し案(和田地区・糠野目地区) 現 行 投票区 投票所 行政区 上和田第1 上和田第2 第23投票区 上和田交流館 上和田第3 川北上 川北下 両組 第24投票区 両組公民館 海上小倉 立石 三軒屋 上町 仲町 第25投票区 家中公民館 宮町 共栄 家中 小其塚 見直し案 投票所 登録者数 投票区 111 78 115 137 第13投票区 上和田交流館 89 263 100 55 96 177 99 80 第14投票区 家中公民館 176 140 102 登録者数 948人 870人 25 9-10 見直し案(糠野目地区) 現 行 投票区 投票所 行政区 下町(国道13号東側) 沢口(国道13号東側) 駅前 元山崎 第26投票区 生涯学習館 本町 上山崎 若葉平 駅東 前山駅東団地 まほろば荘 下町(国道13号西側) 蛇口 第27投票区 沢口公民館 上平柳 沢口(国道13号西側) 西町 見直し案 投票所 登録者数 投票区 504 302 370 197 443 第15投票区 生涯学習館 134 62 72 97 80 161 87 153 第16投票区 沢口公民館 323 340 登録者数 2,261人 1,064人 26 9-11 見直し案(糠野目地区) 現 行 投票区 投票所 見直し案 行政区 津久茂 第28投票区 津久茂公民館 夏刈 中瀬 石岡 合計 投票所 登録者数 投票区 220 172 第17投票区 津久茂公民館 97 187 19,982 登録者数 676人 19,982人 27 10 見直しの時期 • 見直し案について、平成27年11月号の広報 で周知するほか、説明会を開催したうえで、案 を決定し、同年12月に関係規程を改正します。 • 見直し後初めての選挙は、平成28年7月任期 満了の参議院議員通常選挙を想定します。 28 11-1 見直しによる試算(№1) 1.投票管理者・立会人等 見直し前 見直し後 増減数 増減率 投票管理者 28人 17人 -11人 -39% 投票立会人 56人 34人 -22人 -39% 町職員 85人 57人 -28人 -33% 29 11-2 見直しによる試算(№2) 2.ポスター掲示場数 政令に基づくポスター掲示場の設置数は、下記のとおりになります。 なお、設置数の基準は、投票区の選挙人名簿登録者数と面積により、 規定されています。 設置数 見直し前 見直し後 増減数 増減率 190か所 128か所 -62か所 -33% 30 11-3 見直しによる試算(№3) 3.選挙執行経費削減額 見直し前 見直し後 削減額 削減率 投票所経費 314万円 199万円 -115万円 -37% ポスター掲示 場経費 120万円 81万円 -39万円 -33% 合 計 434万円 280万円 -154万円 -35% ※投票所経費は、町選管主管の選挙を想定し、町職員数の配置体制により、 3人配置か所を1か所11万円、4人配置か所を13万円として試算。 ※ポスター掲示場経費は、掲示板(8区画・税別5,300円)と設置謝 礼費(1,000円)で試算。設置委託費は含んでいない。町議会選挙時に は、区画数が増え、掲示板の単価も増額となる。 31 12 参考資料:選挙種別毎執行経費 (単位:円) 国 県 町 (H26.12衆院選) (H23.4県議選) (H23.8町議選) 6,994,000 5,060,000 3,599,000 757,000 502,000 307,000 3 開票所経費 1,034,000 632,000 736,000 4 ポスター掲示場費 1,918,000 1,685,000 4,390,000 5 事務費及び諸経費 3,046,000 3,948,000 2,801,000 13,749,000 11,827,000 11,833,000 1 投票所経費 2 期日前投票所経費 合計 32
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