残寒の候、皆様風邪など召されずにお過ごしでしょうか。このたび、生命保 険の保険料につきまして、大きなニュースが御座いましたのでお知らせいたし ます。少しでもお役にたてれば幸いに存じます。 金融庁は、生命保険会社が契約者に実現不可能な利回りを約束することを防 ぐために、標準利率というものを設定しています。2012年9月、金融庁は 2013年4月から標準利率を現行の年1.5%から年1.0%に下げることを発 表しました。標準利率の引き下げは12年ぶりのことです。 生命保険会社は標準利率を元に運用利回り(予定利率)を決めており、保険 料を値引くという形で予定利率分を契約者に還元しています。標準利率が 1.5%から1.0%に下がることで、現行の予定利率も下がることになります。 そうなりますと、契約者様への保険料の値引きが少なくなってしまいます。つ まり、お客様が支払われる保険料が値上げになるということになりますね。 では、予定利率の引き下げの影響を大きく受け、保険料が値上げになってし まう保険はどのような種類の保険かと言いますと、貯蓄性の高い保険と保険期 間の長い保険です。つまり、 「終身保険」 「養老保険」 「個人年金」 「こども保険」 などがこれに当たります。たとえ掛け捨てであっても、保険期間の長い医療保 険やがん保険、長期の定期保険も影響を受けてしまいます。そうしますと、4 月以降に加入する多くの保険の保険料が値上げになるということになります。 これから保険の新規加入や特約付加をお考えの方や、保険を見直して新たに 入り直しが必要と考えていらっしゃる方は、保険料が上がる前の3月までのご 検討をお勧めします。例えば、月々の保険料が1,000円上 がるだけでも、年間では12,000円分負担が増えてしまう ことになりますね。もちろん、保険料が上がるからといって、 必要のない保険に入ることがないように注意も必要です。 まだまだ寒さが厳しいですが、くれぐれもご自愛ください。
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