情報倫理ビデオ教材の有効活用に向けた知見の共有化

企画セッション: 2F3-2
情報倫理ビデオ教材の有効活用に向けた知見の共有化
企画部会:情報教育部会
オーガナイザー:喜多
一(京都大学),布施
泉(北海道大学)
セッション概要:
大学 ICT 推進協議会では,情報教育部会の下,情報倫理デジタルビデオ小品集の開発を進め,情報倫
理教育を推進してきた。現在,最新版である小品集 5 は,30 以上の大学等で全学ライセンスとして利用
されており,授業や研修等,様々なシーンで活用されていると考える。本企画セッションでは,情報倫理
デジタルビデオ小品集を各大学でどのように利用されているのか,また,実際にお使いになった際に,ど
のような苦労や工夫がなされているかなどをご紹介いただくことで,参加者の知見の共有化を図るととも
に,教材の有効活用に関する議論を進め,今後に向けたコミュニティを形成することを目的とする。また,
次を見据えての教材開発のために,研究で試行的に開発されたビデオ教材例の紹介も行う。
本企画セッションでは,以下の発表と議論を予定している。
1)富山大学における情報倫理デジタルビデオ小品集活用事例
上木 佐季子(富山大学総合情報基盤センター)
富山大学では,2007 年度から本情報倫理デジタルビデオ小品集を積極的に活用していただいてい
る。本企画では,富山大学の具体的な活用事例をご紹介いただくとともに,学生への情報倫理観
育成のために,独自に確認テストをご準備されるなど,苦労や工夫点等をご報告いただく。
2)北海道大学における留学生対象の英語情報教育での情報倫理ビデオの活用事例
エバンズ・ベンジャミン・ルカ(北海道大学大学院情報科学研究科)
北海道大学では,2015 年度から新規に英語での情報教育コースを開講した。本企画では,日本人
学生と留学生との間の文化的背景の違いを含めた教育のために,本情報倫理デジタルビデオ小品
集をどのように活用したか等をご紹介いただく。
3)新たなタイプの情報倫理ビデオの試行的開発
岡部 成玄(北海道大学)
2014 年度に開発された情報倫理ビデオのサンプルと趣旨をご紹介いただく。本情報倫理ビデオ小
品集の著者でもあり,これまでの経緯を踏まえて,違うタイプの情報倫理ビデオを試行的に開発
したものである。参加者の皆さんのご意見、感想などをお聞きできれば幸いである。
本企画セッションでは,上記の発表と話題提供を通じ,確認テスト等学習者への評価,留学生へ向けた
多言語対応,新たな情報倫理ビデオの形態等,共有化が有益なコミュニティのテーマについての議論を行
い,それを踏まえ,今後の検討を進めたいと考えている。情報倫理ビデオ教材を既にお使いの方,お使い
になろうと考えている方等,ご興味のある方の積極的なご参加をお願いするものである。