鳥獣被害対策コーディネーター育成研修 カリキュラム(案)

鳥獣被害対策コーディネーター育成研修
カリキュラム(案)
■研修会カリキュラム:(夏季研修)
日程
時間
13:00〜17:45
研修内容
○研修の説明
○座学<総論>
・鳥獣被害対策の基本的な考え方
森林・農林業に対する鳥獣被害、シカが及ぼす被害の特性、関連
法規と対策の現状、シカの森林への影響に対する考え方、森林計
画・施業計画への反映と人材の育成、鳥獣被害対策における順応
的管理等に関する知識を習得することで、鳥獣被害対策の基本的
な考え方を理解する。
1日目
○振り返り(20 分)
9:00~12:00
13:00〜17:45
2 日目
9:00~17:45
3 日目
9:00〜12:00
4 日目
○座学<評価・計画編>
・現状の評価方法
・目標設定と計画立案
対象とする地域のスケール水準に応じた現状把握手法、スケール
に応じた目標設定手法に関する知識や留意点を身に付けること
で、現状評価から目標設定・計画立案に関する考え方を理解する。
○座学<対策編>
・被害防除による鳥獣被害対策
被害防除におけるコーディネーターと地域リーダーの役割、被害
防除の目的、目的に応じた被害防除手法の選択、森林施業と調和
した被害防除計画と実施、事業実施にあたって必要な調査と手
続、被害防除設置事業の事後評価に関する知識を習得し、被害防
除による鳥獣被害対策の計画立案のための基本的な考え方を理
解する。
○フィールド研修
・ガイダンス
○振り返り(20 分)
○フィールド研修
・生息評価、被害評価
・被害防除による鳥獣被害対策
シカを中心とした動物の痕跡判定、シカによる影響を把握するた
めに必要な知識(ディアラインの判定、不嗜好性植物等)、主要
な植生調査方法、植生保護柵の適切な設置方法の知識、有効な設
置環境等の選択に必要な判断能力を身に付ける。
○振り返り(20 分)
○室内実習
・担当地域の鳥獣被害と被害対策体制に関する情報共有と課題提
示
各地域での鳥獣被害と被害対策の実施状況に関する情報を共有
するとともに、秋季研修までに作成する課題の準備・提示を行う。
○振り返り(20 分)
(秋季研修)
日程
時間
13:00〜15:00
1日目
15:30〜16:00
19:00〜21:00
研修内容
○研修の説明と夏季研修の復習
○座学<対策編>
・捕獲による鳥獣被害対策
捕獲におけるコーディネーターと地域リーダーの役割、主な捕獲
手法の特徴と留意点、 殺処分の方法と注意点、 捕獲業務実施の
流れ、捕獲事業着手にあたって必要な調査や手続、捕獲事業の報
告内容と検証すべき項目に関する知識を取得する。
○振り返り(20 分)
○フィールド研修
・ガイダンス(屋内)
○フィールド研修
・ライトセンサス
2 日目
10:00〜17:45
9:00〜12:00
3 日目
13:00〜17:45
4 日目
9:00〜12:00
捕獲手法やわなの設置場所、銃捕獲の実施場所などを決めるため
の予備調査の知識を習得する。
○フィールド研修
・捕獲による鳥獣被害対策
わなの設置場所の選定方法、設置の際の留意点等を実際のわなを
使用して知識を習得する。
○振り返り(20 分)
○座学<対策・効果検証編>
・捕獲による鳥獣被害対策
フィールド研修(捕獲)の内容を踏まえて、捕獲による鳥獣被害
対策の内容を振り返るとともに、捕獲の体制づくり等について学
ぶ。
・被害対策事業の効果検証
コーディネーターと地域リーダーの効果検証に対する基本的考
え方、経時的に変化する事業実施効果の検証、検証結果に基づく
見直し方法に関する座学を通じて、被害対策事業の効果検証に必
要な知識を習得する。
○室内実習
・夏期研修の課題解決案の発表
・担当地域の被害対策(防除・捕獲等)の実施計画策定
夏期研修で出された課題の解決案の発表をするとともに、鳥獣被
害対策コーディネーターとしての企画立案能力の向上を目的と
し、少人数のグループに分かれ、提示された問題を解決するため
の調査設計、被害防除方法の選択、実施体制の構築等を含む計画
の作成実習を行う。
○振り返り(20 分)
○室内実習
・企画発表、質疑応答
前日に作成した鳥獣被害対策における問題解決のための調査設
計、被害防除方法の選択、実施体制の構築等に関する計画の発表
を行い、質疑応答を行う。
○総括
○振り返り(20 分)