No.6 「横糸と縦糸」 ・【創造】疑問をもとに生きて働く知恵を創り出す ・【友愛】役割を果たし人のために尽くす ・【健康】強い心と体をもち挑戦し続ける 文責:校長 斎藤俊由紀 2015/6/26 ここ何号か、「自立した社会人の育成」が本校の学校目標だ、という記事を続けています が、昨年度より、小野地区は、県の指定を受けて、「キャリア教育」を進めています。これ は、小野小学校と北中学校、そして小野地区の皆様と連携して、小野地区に育つ児童生徒 を「自分が社会に役立つ人間だという自信を持ち、皆と協力してなりたい自分になろうと する」人間に育てていく、という教育です。言い換えれば、小野地区全体で、 「自立した社 会人」を育てていこう、というものです。 これを受けて、昨年度から、小中学校の交流を今まで以上に深めています。今年度、本 校で理科を担当している村田教諭は、週3回ほど小学校にも出向き、小学校6年生の理科 を担任と共に担当しています。先日は、本校の浅川教諭の英語の授業を、小学校の先生方 にも公開し、その後の授業研究会には、小野小の全職員が参加しました。また逆に、過日 は小野小6年生の授業公開に本校から2名が参観に出かけましたし、本校の定期テスト期 間には、本校職員の多くが、小野小学校の授業参観に代わる代わる出かけて行く予定です。 【丈夫な横糸を張る】 ご存じのように、小学校では、一人の担任が、その学年のほぼ全ての …… 教科を担当します。そして担任は、4月から翌年3月まで、教科だけで 3年 なく、学校生活のほぼ全てに関わり、子ども達を育てていきます。翌年 2年 その子ども達を、別の担任が引き継いでいきます。その様子は、帆布を 1年 織る際、丈夫な横糸を一本一本張っていく作業にも似ています。 (実際の布は、まず縦糸を 張ってから横糸を通していくのですが…)小学校で、このベースとなる横糸をしっかりと 張って下さっているからこそ、子ども達は中学校でしっかりと伸びていけるのです。 【縦糸を通して帆布を編む】 国 数 体 … 中学校では、各教科担任が分担して授業をもちます。本校のような小規模 校では、一つの教科を、一人の教科担任が1年から3年まで通して担当しま す。それはあたかも、小学校で張っていただいた横糸に、各教員が分担して 縦糸を通す作業のようなもの。互いに連絡を取り合いながら作業を進めて行 きます。小学校と中学校では、児童生徒への関わり方は大きく異なりますが、 双方が連携し、協力し合ってこそ、一枚の帆布が完成できるのだと思います。 保護者・地域の皆様には、家庭学習や各種行事等で直接糸を張る際のお手伝いをしてい ただくこともあれば、「あそこの糸の針は弱いよ」「そんなに強く張ったら切れちゃうよ」 などと、貴重なアドバイスをしていただいております。そのお陰で、一人一人大きさが違 っていたり、多少表面が波打ったりしてはいるものの、中学校卒業時には、何とか絵が描 けそうな、まっさらな帆布(キャンバス)が完成するのです。 【それぞれの絵を帆布(キャンバス)に描く】 そうして完成したキャンバスに、自分なりの絵を描く。それが「社会人と して自立する」ということだと思います。どんな絵を描くのか、それは正に 自分次第。私たちにできることは、下絵や、色使いについてのアドバイスが 精一杯。いつか、描き上がった絵を携えて、この小野地区に戻ってくる生徒たちを、今か ら楽しみに待っています。 「小中合同学校保健委員会」開催。 6/18(木)、第1回学校保健委員会が、学校三師(学校医、学校歯科医、学校薬剤師)の先 生方をお招きし、小野小学校との共催で本校体育館にて開催しました。今回のテーマは、 「早寝 早起き 朝ごはん ~排便から考えよう~」です。 はじめに、本校保健委員より、睡眠や食事、排便についての小中学生のアンケート結果 を紹介しました。そして、同じく本校保健委員会から、便や排便について調べたことを発 表し、小野小学校保健委員からは、排便についての寸劇と、谷川俊太郎の詩「うんこ」の 朗読がありました。その後、グループごとに分かれて規則正しい排便についての話し合い を行いました。子ども達のグループからは、 「早寝早起き、水分補給、適度な運動」が欠か せないという意見が出され、保護者グループからは「調理方法の工夫、決まった時刻にトイ レに行く習慣づけ」などを気にかけたいという意見、職員グループからは「トイレの環境 整備、いつでもトイレに行ける雰囲気作り」に気を配る、という意見が出されました。 その後、学校医の新井先生からは、脳内の情報伝達物質であるセロトニンは、9割が腸 内で作られるので、規則正しい排便は精神の安定につながり健康な生活に欠かせないとい うこと、学校歯科医の小澤先生からは、腸内細菌(腸内フローラ)には善玉菌と悪玉菌が あるが、そのバランスをよい方向に向かわせるためには正しい食生活が欠かせない、とい うお話がありました。また、学校薬剤師の奥貫先生からは、中学生男子の起きてから登校 までの時間が短すぎる事への驚きの声と共に、短い時間ですっきり排便できるかどうかが 健康のバロメーター、という指摘を受けました。 その後、この話し合いを学校全体で共有するため、6/23朝 の保健集会で全校生徒に伝えました。学校保健委員会の時は 緊張していた保健委員の生徒たちも、リラックスして分かり やすく伝えることができました。なかなか表に出しにくい排 便の問題と正面から取り組んでくれた生徒たちに、大きな拍 手を送りたいと思います。 県中体連春季大会、閉幕。 群馬県中学校体育連盟春季大会に、本校からはバレーボール部、陸上部が出場しました。 ・バレーボール(6/13(土) 於:藤岡市民体育館) 富岡北中 0-2 富士見中 ・陸上競技(6/13(土) 於:高崎市浜川陸上競技場) 入賞なし 出場者 共通女子800m 畑野あすか / 1年女子800m 吉井叶歩 共通女子1500m 山内星奈 / 1年男子1500m 高橋優 2年女子100m 久保有沙 / 共通女子走り幅跳び 芹沢夢叶 この悔しさを胸に、夏に向けてファイト! 各分野で活躍する生徒達。 ・「歯・口の健康啓発標語コンクール」 入選 輪湖伊武稀(2A) ・「歯・口の健康に関する図画ポスターコンクール」 入選 大河原史帆(2A) ・「よい歯のコンクール」 優秀賞 畑野あすか(3A)・関 滉太(3A) 雷雨に注意!衣服の調整も! 今年の梅雨は、日中に気温が上がり、夕方の雷雨が珍しくありません。 雷雨が近づいているときは、学校でも部活終了時刻を調整していますが、 間に合わない場合は近所の民家の軒先で雨宿りをするなど、臨機応変に 対応できるとよいと思います。また、湿度が高く、蒸し暑い日も多いので、 こまめに衣服を調整して、熱中症にならないよう、指導していきたいと思います。 本通信に関するご意見・ご要望等は、生徒を通じて校長・斎藤までお届け下さい。電話・Fax等でも結構です。 Tel 62-3009/Fax 62-6909
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