第1回看護師特定行為研修 募集要項 指定研修機関番号:1513001 第1回看護師特定行為研修 受講のご案内 看護師特定行為研修制度の目的は、団塊の世代が後期高齢者となる2025年に向けて、 医師又は歯科医師の手順書により役割を拡大し、一定の診療の補助(特定行為)を実施で きる看護師を養成・確保していくことにあります。 本研修を修了した看護師の活躍の場は、キュア中心の急性期医療だけではなく、ケア中 心の慢性期医療や在宅、介護施設等にも拡がります。患者・利用者がますます重症化する 慢性期医療の現場にとって、本研修を終えた看護師は多職種協働のチーム医療をコーディ ネートする場面において、不可欠になると考えます。また、診療に必要な思考過程と高い スキルを身に着ける研修は、エキスパートやベテランと呼ばれる人間力あふれる看護師の キャリアアップの目標となります。さらに、診療の補助の質・量を向上させ、医師への報 告を減らすことで、結果的に医師・看護師等の確保が困難な地域における人員不足を補う 事にもつながると考えています。 そこで当協会では、指定研修機関として「特定行為に係る看護師の研修」を開催してい くために申請の準備を鋭意進めていたところ、平成27年7月30日に開催された第8回 医道審議会「保健師助産師看護師分科会看護師特定行為・研修部会」の審議の結果、保健 師助産師看護師法に基づく特定行為研修の指定研修機関の指定を頂きました。就労支援型 の e-learning を活用した教材を準備し、必修の5か月間の自宅学習、東京研修センターで 実施される2回の筆記試験と5日間の集合研修、7つの特定行為区分から必要な区分を選 択して実施する6か月間の自施設(原則)における臨床実習を経て、研修を修了するプロ グラムを用意いたしました。 より充実した研修を継続するために、まずは研修の趣旨及び内容等を熟知した指導的立 場の看護師の育成を中心に本研修を企画しました。そのため、受講要件は5年以上の看護 実務経験を有する看護師としました。加えて、 ①指導力があり、医師や看護師はもちろん多職種からも人望がある、 ②幅広い看護技術を持ち合わせている、 ③やる気があり、文書や言葉で具体的な目標を周囲に宣言できる、 ④所属施設や関わっている地域社会に対して貢献できる、 といった方に是非受講して頂きたいと考えています。 志ある看護師の皆様が、施設代表者の推薦と看護部長等の所属部門長の同意をもって、 奮ってご応募されることをお待ちしております。 一般社団法人日本慢性期医療協会 会 長 武久洋三 看護師特定行為研修プロジェクト委員会 委員長 富 家 隆 樹 1.日本慢性期医療協会が実施する特定行為研修 (1)開講する特定行為区分 ①呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 ②呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 ③創傷管理関連 ④栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 ⑤感染に係る薬剤投与関連 ⑥血糖コントロールに係る薬剤投与関連 ⑦精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 (2)定員 50名 (3)受講申請書類受付期間 平成27年8月10(月)~31日(月) (4)実施日程 平成27年 平成28年 10月 1日より eラーニング開始 10月 3日午後 開講式 10月~11月下旬 eラーニング講義(共通科目) 12月20日 筆記試験(共通科目)※1日で実施 12月~ eラーニング講義(区分別科目) 3月 2月下旬 6日 筆記試験(区分別科目)※1日で実施 3月14日~18日 集合研修(演習・実習)※5日間で実施 4月~9月 臨床実習(患者に対する実技) 9月下旬 修了式 修了証の交付 (5)研修方法 研修内容 研修方法 必修 講義+演習の事前学習 eラーニング(自宅・勤務先等で受講) 必修 演習+実習(臨床実習以外) 集合研修(5日間) 必要な区分を実施 臨床実習(患者に対する実技) 受講生の所属する施設(原則) ○eラーニングによる講義および演習の事前学習と集合研修における演習・実習は、 全受講生の必修科目です。eラーニングは、インターネットを使って、パソコンや iPad(アイパッド)の画面を見て、職場や自宅等で学習する方法です。 ○臨床実習(患者に対する実技)は、受講生が勤務する現場の必要等に応じて、 7つの特定行為区分から選択して実施できます。 (6)筆記試験 eラーニングで学習した知識を評価するため、 「共通科目」と「区分別科目」のそれぞれについて、筆記試験を実施します。 日程:共通科目 区分別科目 平成27年12月20日(日) 平成28年 3月 6日(日) 場所:東京研修センター(日本慢性期医療協会併設) (7)集合研修(演習+実習(臨床実習以外)) 日程:平成28年3月14日(月)~18日(金)※1クール5日間で実施 場所:東京研修センター(日本慢性期医療協会併設) ※集合研修は、受講生の人数に応じて、追加開催を検討いたします。 (8)カリキュラムの概要 ○共通科目 看護師が手順書により特定行為を実施するために必要な共通の知識・技能 全ての特定行為区分に共通するものの向上を図るための研修 共通科目の内容 時間数(目安) ①臨床病態生理学 45 ②臨床推論 45 ③フィジカルアセスメント 45 ④臨床薬理学 45 ⑤疾病・臨床病態概論 60 ⑥医療安全学 30 ⑦特定行為実践 45 計 315 ○区分別科目 特定行為区分ごとに必要な知識・技能 特定行為区分 時間数(目安) ①呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 63 ②呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 21 ③創傷管理関連 72 ④栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 36 ⑤感染に係る薬剤投与関連 63 ⑥血糖コントロールに係る薬剤投与関連 36 ⑦精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 57 計 348 2.応募要領 当協会の特定行為研修では、原則として、臨床実習(患者に対する実技)を受講生の所 属する施設で実施することとなっております。そのため、受講にあたりましては、下記の 書類のご提出をお願いいたします。 Ⅰ 受講生本人の申請 Ⅱ Ⅲ 受講生の所属施設(臨床実習協力施設)の登録 受講生の所属施設(臨床実習協力施設)における実習指導者の登録 *受講申請書類等の様式は、当協会ホームページからダウンロードできます。 ⇒日本慢性期医療協会ホームページ Ⅰ http://jamcf.jp/ 受講生本人に係る申請(平成27年8月31日必着) (1)受講要件 受講申請時において、5年以上の看護実務経験を有する看護師 (准看護師は対象とはなりません。) (2)受講申請書類 ①受講申込書 ②履歴書 ③看護師免許証の写し ④志望理由書(800字程度) ⑤施設の代表者による受講推薦書 ⑥所属部門長(看護部長等)による受講同意書 (3)選考方法 履歴書および志望理由書等の申請書類により選考します。 (4)選考結果 書類審査の結果を申込担当者様宛に平成27年9月中旬に E-mail で通知します。 ※受講決定者には、受講手続き内容を提示します。 Ⅱ 受講生の所属施設(臨床実習協力施設)の登録(平成27年10月15日必着) (1)申請書類 ※申請書類の様式を協会ホームページに掲載いたします。 ①協力施設申請書(症例数の見込み、安全管理に関する状況 等) ②協力施設承諾書 ③実習に係る緊急時の対応に係る手順を記載した文書(様式自由) ④実習を行うに当たり患者に対する説明の手順を記載した文書 ※④については、参考例として、 「日本慢性期医療協会ガイドライン」を参照してください。 (2)受講生1人あたりが経験すべき症例数 1.呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 ①侵襲的陽圧換気の設定の変更 5 ②非侵襲的陽圧換気の設定の変更 5 ③人工呼吸管理がなされている者に対する鎮静薬の投与量の調整 5 ④人工呼吸器からの離脱 5 2.呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連 ⑤気管カニューレの交換 5 3.創傷管理関連 ⑥褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 5 ⑦創傷に対する陰圧閉鎖療法 5 4.栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 ⑧持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 5 ⑨脱水症状に対する輸液による補正 5 5.感染に係る薬剤投与関連 ⑩感染徴候がある者に対する薬剤の臨時の投与 10 6.血糖コントロールに係る薬剤投与関連 ⑪インスリンの投与量の調整 5 7.精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 Ⅲ ⑫抗けいれん剤の臨時の投与 5 ⑬抗精神病薬の臨時の投与 5 ⑭抗不安薬の臨時の投与 5 受講生の所属施設(協力施設)における実習指導者の登録(平成27年10月15日必着) (1)臨床実習指導者の要件 医師又は歯科医師で、下記①か②のいずれかの要件を満たしていること。 ①「臨床研修指導医講習会」を修了していること ②臨床経験年数が7年以上あり、かつ、研修医への指導の経験があること ※まだ「臨床研修指導医講習会」を修了されていない場合は、インターネットで 各実施機関による開催予定を参照できますので、積極的なご参加をお勧めいたします。 (2)申請書類 ※申請書類の様式を協会ホームページに掲載いたします。 ・協力施設指導者申請書(臨床経験年数、教育歴、指導医講習会の受講の有無 等) (3)「臨床実習調整会議」の開催 ・予定:平成28年3月(事前オリエンテーション)、6月(中間報告)、9月(最終報告) ・平成28年4月~9月までの臨床実習期間中および前後日において、実習計画や実 習指導内容、評価方法について協議するため、実習指導者等を対象とした「臨床実習 調整会議」を開催いたします。必ずご参加ください。 (4)指導者講習会の開催 ※第2回指導者講習会の参加案内は、当協会ホームページに掲載いたしますのでご参照ください。 ・第2回指導者講習会 日 時:平成27年9月27日(日) 場 所:東京研修センター(日本慢性期医療協会併設) 参加費:会員 5,000 円/1 人 定 会員以外 10,000 円/1 人 員:80名 ・平成26年度厚生労働科学研究費補助金「診療の補助における特定行為等に係る研修の体 制整備に関する研究」による「看護師の特定行為研修に係る実習等の指導者研修の開催の 手引き」を踏まえた指導者講習会を開催いたします。現在のところ、指導者講習会の修了 は指導者の必須要件とはなっておりませんが、臨床実習の指導から、実際の特定行為の指 示までを見据えた研修内容となっておりますので、是非、積極的にご参加ください。 ・看護師特定行為研修受講生の所属施設からのご参加を優先いたします。 ○受講申請書類送付先 〒162-0067 東京都新宿区富久町11-5 日本慢性期医療協会「看護師特定行為研修」係 シャトレ市ヶ谷2階 ※封筒の表に、「看護師特定行為研修受講申請書在中」と朱書きしてください。 ※自署以外は、パソコンで入力しても構いません。 ※受講志望者が複数いる場合は、必要な様式をコピーしてご記入ください。 ※受講申請書類が多岐にわたります。書類の不備や不足がある場合は受理できない場合 がございますので、十分ご注意ください。 ○受講料について 【日本慢性期医療協会会員施設からの受講】 eラーニング(講義・演習の事前学習)+5日間集合研修(演習・実習) 臨床 実習 自施設 他施設 受講生の所属する施設または同一・関連法人の施設で実施 1行為につき 例)1区分に 3 行為ある場合、30,000 円×3=90,000 円 当協会が紹介する施設で実施 1行為につき 例)1区分に 3 行為ある場合、50,000 円×3=150,000 円 500,000 円 30,000 円 50,000 円 .... 【日本慢性期医療協会会員以外の施設からの受講】 eラーニング(講義・演習の事前学習)+5日間集合研修(演習・実習) 臨床 実習 自施設 他施設 受講生の所属する施設または同一・関連法人の施設で実施 1行為につき 例)1区分に 3 行為ある場合、30,000 円×3=90,000 円 当協会が紹介する施設で実施 1行為につき 例)1区分に 3 行為ある場合、50,000 円×3=150,000 円 800,000 円 50,000 円 70,000 円 ※臨床実習は、特定行為区分を最小単位として実施することとなっております。 1区分に3つの行為が含まれている場合は、その3行為すべてを実習しなければならず、 1行為ないし2行為をピックアップして実習することはできません。 (行為ごとに異なる協力施設で実習することは可能です。) ※臨床実習を当協会が紹介する施設で実施する場合、下記にご留意ください。 ・実習場所、実習日数は各行為によって異なります。 ・別途、交通費等の諸経費のご負担が必要です。 ※臨床実習のみの受講はお受けいたしません。 ※「特定行為に係る看護師の研修制度」の詳細については、厚生労働省のホームページを 参照してください。 ○受講申請書類の概要 Ⅰ 受講生本人に係る申請(平成27年8月31日必着) ①受講申込書 ②履歴書 ③看護師免許証の写し ④志望理由書(800字程度) ⑤施設の代表者による受講推薦書 ⑥所属部門長(看護部長等)による受講同意書 Ⅱ 受講生の所属施設(臨床実習協力施設)の登録(平成27年10月15日必着) ※申請書類の様式を協会ホームページに掲載いたします。 ①協力施設申請書(症例数の見込み、安全管理に関する状況 等) ②協力施設承諾書 ③実習に係る緊急時の対応に係る手順を記載した文書(様式自由) ④実習を行うに当たり患者に対する説明の手順を記載した文書 Ⅲ 受講生の所属施設(協力施設)における実習指導者の登録(平成27年10月15日必着) ※申請書類の様式を協会ホームページに掲載いたします。 ・協力施設指導者申請書(臨床経験年数、教育歴、指導医講習会の受講の有無 ○問い合わせ先 日本慢性期医療協会「看護師特定行為研修」係 〒162-0067 東京都新宿区富久町11-5シャトレ市ヶ谷2階 TEL.03-3355-3120 FAX.03-3355-3122 等)
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