＜プレスリリース＞平成 27 年 12 月 15 日硫酸協会平成２７年度第２回総合硫黄源対策 WG の結果について去る 12 月 14 日(月)に硫酸協会会議室にて、硫酸協会、その会員代表、関係団体並びに輸出関係の商社を委員とし、経済産業省の関係部局をオブザーバーとして標記 WG（事務局硫酸協会）が開催され、添付資料のように平成 27 年度の硫黄および硫酸の需要見通しの見直しが策定されましたのでご連絡致します。お問合せ等がございましたらご連絡のほどお願い致します。【添付資料】資料 No. 1-1 No. 1-2 平成 27 年度総合硫黄源(硫黄分)需給見通し(見直し)[概〃 [一覧表] No. 1-3 硫黄の輸出実績 No. 2-1 平成 27 年度総合硫黄源(硫酸分)需給見通し(見直し)[概 No. 2–2 No. 2-3 〃硫酸の輸出実績要] 要] [一覧表] 資料 No.1‐1 平成 27 年度総合硫黄源（硫黄分）需給見通し（見直し） 1. 概要 (1) 供給平成 27 年度の見直し生産量は 1,763 千トンで、7 月見通しの 1,730 千トンに対し、33 千トン増加の見込み（前年度比 101.6％）。 (2) 需要平成 27 年度の見直し国内需要量合計は 521 千トンで、7 月見通しの 532 千トンに対し、 11 千トン減少の見込み（前年度比 99.1％）。 (3) 輸出平成 27 年度の見直し輸出量合計は 1,244 トンで、7 月見通しの 1,200 千トンに対し、 44 千トン増加の見込み（前年度比 104.5％）。 (4) 全体上記結果を前年度と比較すると、期初在庫が 19 千トン増加、生産量は 28 千トン増加し、供給量合計では 47 千トンの増加。一方、国内需要量は 5 千トン減少し、輸出量も 54 千トン増加したため、需要量合計では 49 千トンの増加。従って期末在庫は 2 千トン減少の見込み。 2. 内訳 (1) 供給平成 27 年度上期の回収硫黄生産量は 7 月見通し値に対し 15 千トン増（101.8％）の 845 千トン（前年同期比 101.9％）と増加した。燃料需要の増加を考慮し、下期も 7 月見通し値に対し 18 千トン増の 918 千トンの見込み。 (2) 需要 ① 二硫化炭素：国内需要に大きな変化は無いが、前年度下期より輸出が、やや回復傾向にあることから、下期もやや上回る見込み。 ② 加工硫黄：上期は前年度上期と並あることから、下期は上期並みの見込み。 ③ カプロラクタム：上期では中国でのカプロラクタム工場の稼動などがあったが前年度を上回った。下期では 1 社の液相法設備が生産停止予定であることから、硫黄需要は前年度を下回る見込み。 ④ 硫酸原料：リン酸肥料の需要減等によって硫黄焙焼硫酸の生産は落ち込んでおり、下期の硫酸生産は上期実績より減で、下期の硫黄需要も上期実績より減の 145 千トンを見込み、全体では前年度を下回る見込み。 ⑤ その他：下期は 7 月見通し並みで、全体で前年度を下回る見込み。 (3) 輸出平成 27 年度上期の輸出量は前年度同期比 31 千トン増の 593 千トンで、中国、インド、インドネシア、韓国、タイおよびベトナム向け等に分散し、中国、インド、タイ、ベトナム向けは前年同期を上回り、その他向けは下回った。下期は生産量、内需および在庫を考慮し、前年同期を 23 千トン上回る 651 千トンの見込みで、平成 27 年度では前年度より 54 千トン増の 1,244 千トン（104.5％）の見込み。以上資料No.1‐2 平成２７年度硫黄需給見通し　(見直し） (単位;1,000 t) H26年度実績 [A] H25年度実績上期下期計対前年度％ H27年度見通し (7月) [B] H27年度見通し (見直し) (12月) [C] 対前年度上期上期実績下期見直し下期計比C/A (％) 計対見直し比C/B (％) 期初在庫 140 154 156 154 109.6 172 170 172 172 162 172 112.1 100.0 供　給生　産 1,790 829 906 1,735 96.9 830 900 1,730 845 918 1,763 101.6 101.9 合　計 1,930 983 1,062 1,888 97.8 1,002 1,070 1,902 1,017 1,080 1,935 102.5 101.7 国内需要 542 264 261 526 97.0 273 259 532 262 259 521 99.1 97.9 二硫化炭素 41 15 18 33 82.0 18 17 35 21 19 40 119.3 113.3 加工硫黄 22 9 10 19 84.4 9 10 19 9 9 18 96.0 94.1 石鹸洗剤 10 5 4 9 93.2 4 4 9 4 4 8 93.6 97.1 120 70 69 139 116.1 71 62 134 72 64 135 97.3 101.0 (73) (43) (43) (86) 118.0 (44) (39) (83) (45) (38) (82) 95.4 99.1 332 157 152 309 93.1 151 147 299 149 145 293 94.9 98.2 18 8 8 17 91.8 18 18 37 8 18 26 156.5 71.5 輸　出 1,234 562 628 1,190 96.4 560 640 1,200 593 651 1,244 104.5 103.7 合　計 1,777 826 890 1,716 96.6 833 899 1,732 855 910 1,765 102.8 101.9 154 156 172 172 112.1 170 170 170 162 170 170 99.1 100.2 需　要カプロラクタム硫酸原料その他期末在庫注1）　カプロラクタムの( )数量は硫酸原料用で内数である。 2) 平成27年度下期の硫黄生産量および輸出量は硫酸協会の推測値硫黄の輸出実績 [単位　Ｓトン ] 年度平成17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 26年度上期 27年度上期対前年同期比中　国 889,615 895,042 972,571 1,117,797 1,186,238 1,155,994 1,050,522 1,021,664 1,050,496 983,161 464,720 477,866 103% 韓　国 137,277 125,851 115,372 45,389 17,137 31,160 46,597 31,018 29,815 38,778 19,413 11,839 61% 台　湾 6 4 1,002 2,609 2,608 4,658 9,524 1,700 11,125 1,345 1,325 20 2% 香　港フィリピン 369 12,098 5,998 9,114 タ　イ 1 18,293 1 460 632 800 ベトナム 408 986 1,719 12,991 5,320 6,833 128% 2 4,398 1,530 3,213 210% インドネシア 130,153 121,432 118,083 93,770 61,770 45,926 53,683 75,647 113,681 113,332 57,642 45,994 80% イ　ン　ド 99,955 69,949 49,968 59,968 74,957 19,982 1 5 27,496 35,997 11,997 46,183 385% 17 17 アラブ首長国連邦メキシコ 16 アメリカ 96 イタリア 160 その他計 2 1,269,106 65 1,218,276 1,256,996 1,329,354 17 1 1,342,728 1,258,198 1,160,959 1,149,127 1,234,334 1 1 1,190,411 561,948 592,951 106% 資料No.1‐3 （財務省貿易統計）資料 No.2‐1 平成 27 年度総合硫黄源(硫酸分)需給見通し（見直し）１．概要（1）供給見直し生産量は 6,300 千トンで、7 月見通しの 6,270 千トンに対し 30 千トン増の 100.5％の見込み（前年度比では 97.8％）。（2）内需見直し国内需要量は 3,601 千トンで、7 月見通しの 3,703 千トンに対し 102 千トン減の 97.2％の見込み（前年度比では 98.2％）。（3）輸出見直し輸出量は 2,718 千トンで、7 月見通しの 2,581 千トンに対し 137 千トン増の 105.3％の見込み（前年度比では 97.7％）。（4）合計上記結果を前年度と比較すると、生産量は 143 千トン減少し、期初在庫が 3 千トン減少しているので供給量全体では 146 千トンの減少。国内需要量は 64 千トン減少し、輸出量は 63 千トン減少し、需要量全体では 128 千トンの減少。このため期末在庫は 19 千トン減少の 200 千トンとなる見込み。２．内訳（1）供給平成 27 年度の銅製錬出および亜鉛製錬出の硫酸生産量はともに前年度実績を下回る見込みであるが、銅製錬出は 7 月見通しを 64 千トン上回る見込み。製錬出合計では 7 月見通しより 55 千トン上回る見込み（前年度比では 98.2％）。硫黄出は 7 月見通しより 28 千トン下回る見込み（前年度比では 95.1％）。平成 27 年度合計では前年度を 146 千トン下回るが（97.8％）、7 月見通しに対しては 30 千トン増の 100.5％の見込み。（2）需要 ①国内向け肥料用では 7 月見通しより 12 千トン減の 319 千トンの見込み（前年度比 99.1％）。カプロラクタム向けは 7 月見通しより 17 千トン増（前年度比 96.7％）、酸化チタン向けは同 19 千トン増（前年度比 107.2％)、硫酸アルミニウム向けは同 7 千トン減（前年度比 101.1％）、フッ化水素酸向けは同 1 千トン減（前年度比 99.8％）、MMA モノマー向けは同 1 千トン減（前年度比 100.7％）、中和石こう向けは同 25 千トン減（前年度比 96.6％）の見込みで、国内向け合計では同 102 千トン減の見込み（前年度比 98.2％）。 ②輸出向け上期は前年同期比 126 千トン増で、インド、タイおよびインドネシア向けは増加したが、フィリピン、チリ、中国向け等が減少した。在庫を考慮し、下期は前年度比 189 千トン減の 1,164 千トンを見込み、平成 27 年度では前年度比 63 千トン減の 2,718 千トンの見込み。以上平成 27 年度硫酸需給見通し（見直し）　年度期初在庫生　産製錬ガス供　給銅出亜鉛出硫化鉱硫　黄その他合　計国内需要肥料カプロラクタム酸化チタン硫酸アルミニウム需　要 [単位　H2SO4　１００％　千トン] H27年度見通し（7月）　Ｂ前年度比 H27度見通し（12月見直し） C 前年度比見通し比上期下期計 (％) 上期実績下期見直し計Ｃ/ＡＣ/Ｂ 219 205 219 98.2 219 209 219 98.2 100.0 3,259 3,011 6,270 97.3 3,302 2,998 6,300 97.8 100.5 2,620 2,384 5,004 97.2 2,675 2,384 5,059 98.2 101.1 2,222 406 2,101 421 4,322 827 2,219 401 1,965 419 4,184 820 96.8 99.1 2,283 393 1,965 419 4,248 812 98.3 98.1 101.5 99.0 0 575 79 3,505 1,850 162 184 212 136 55 57 36 47 143 39 778 1,428 3,278 227 0 562 77 3,387 1,816 160 164 198 134 56 66 26 47 131 41 793 1,353 3,168 219 0 1,137 156 6,665 3,665 322 349 410 270 111 123 62 94 274 80 1,571 2,781 6,447 219 0 561 78 3,478 1,869 169 165 210 140 56 58 37 50 150 40 794 1,404 3,273 205 0 549 78 3,216 1,834 163 155 210 140 56 67 27 50 140 37 790 1,177 3,011 205 0 1,110 156 6,489 3,703 331 320 420 280 112 125 64 100 290 77 1,584 2,581 6,284 205 － 97.6 100.3 97.4 101.0 102.9 91.8 102.5 103.7 100.7 101.3 103.1 106.8 105.9 96.4 100.8 92.8 97.5 93.6 0 546 81 3,521 1,758 156 182 219 133 55 57 31 47 125 38 715 1,554 3,312 209 0 536 78 3,207 1,843 163 155 220 140 56 67 27 50 140 38 787 1,164 3,007 200 0 1,082 159 6,519 3,601 319 337 439 273 111 124 58 97 265 76 1,502 2,718 6,319 200 － 95.1 102.4 97.8 98.2 99.1 96.7 107.2 101.1 99.8 100.7 93.9 103.2 96.6 94.6 95.6 97.7 98.0 91.5 － 97.5 102.1 100.5 97.2 96.3 105.4 104.6 97.6 99.1 99.4 91.1 96.6 91.2 98.1 94.9 105.3 100.6 97.7 資料No.2‐2 輸　出合　計期末在庫フッ化水素酸 MMAモノマー有機薬品紙・パルプ中和石こう鉱山・製錬その他 H26年度実績　Ａ上期下期計 223 227 223 3,282 3,160 6,443 2,628 2,522 5,150 年度平成17 18 19 20 21 22 23 24 25 (H2SO4 100%,　1,000t) 対前年 26年度上期 27年度上期 26 同期比 100.4 85.8 19.2 22% 中　国 680.2 852.5 690.7 762.9 946.8 506.3 295.7 250.8 127.3 韓　国 0.2 0.1 0.1 0.1 0.1 0.0 0.0 0.1 0.1 0.1 0.0 0.0 台　湾 180.4 180.1 213.0 192.0 191.9 189.2 161.6 195.2 170.8 134.7 69.6 66.3 95% フィリピン 129.1 215.3 276.3 341.4 544.2 498.3 580.6 654.2 921.2 1,376.8 679.7 610.7 90% 0.4 0.4 0.4 10.7 10.3 5.2 10.6 44.3 68.2 47.8 22.7 43.9 194% 10.5 29.6 34.8 11.8 75.4 159.5 15.5 15.5 66.4 429% マレーシアインドネシアベトナム 13.1 10.0 19.6 13.5 10.1 0.1 5.0 25.0 29.6 5.0 5.0 0.0 0% シンガポール 15.9 18.9 18.9 6.8 17.4 16.4 15.7 18.9 14.1 3.6 3.5 10.5 297% タ　イ 31.8 27.4 47.9 24.8 93.8 79.0 73.1 79.8 178.1 132.5 55.6 129.2 233% インド 75.7 210.4 262.1 265.0 231.5 300.5 289.4 330.1 269.8 389.7 230.8 342.9 149% オーストラリア 108.1 145.6 63.0 112.9 48.9 46.7 8.0 199.3 102.0 82.8 24.0 38.0 158% ニュージーランド 19.4 11.5 45.0 7.8 10.0 128% パプア・ニューギニア 18.9 46.9 17.7 17.7 18.8 106% 552.8 429.5 210.7 197.9 94% 1,553.8 109% モロッコ 27.3 ナミビアアメリカ 58.9 21.0 13.6 20.2 18.9 22.0 61.5 39.4 72.3 37.4 58.6 18.5 19.0 37.4 37.1 139.3 50.8 62.0 25.4 802.7 576.7 836.6 42.1 13.4 13.0 21.0 0.0 2,738.4 2,159.1 メキシコブラジルチ　リ 18.7 108.7 227.8 316.3 391.9 417.9 アルゼンチンその他計 0.5 0.1 1,403.0 1,971.1 0.1 1,971.8 2,262.9 2,588.2 0.0 2,925.6 2,651.8 0.0 2,781.0 1,428.4 （財務省貿易統計）資料No.2‐3 硫酸の輸出実績