事例 2【施設整備 河道】 ①七瀬川の二層式河川 京都府京都市 ②河道

事例 2【施設整備 河道】
①七瀬川の二層式河川
京都府京都市
②河道・流域特性:七瀬川は、京都市南東部を北西に流れ、淀川水系東高瀬川に合流す
る都市河川であり、東高瀬川合流点から上流約 2.9km が一級河川に指定されている。
③対策のポイント
・河道の拡幅が難しいため、河道を上部と下部に分け、洪水疎通能力を確保している
・景観に配慮している
④対策の概要
*七瀬川の二層式化
平成 4 年から都市基盤河川改修事業として七瀬川の二層式化が行われ,平成 19 年に
完成した。
二層式化とは水路を上部と下部の 2 つに分け、通常は上部のせせらぎ河道に水が流
れているが、洪水時、増水した水は地下の下部河道に流れるようにするものである。
平常時の流量を堰により浄化施設を経由して上部河道に導き、せせらぎとして流し、
洪水時は増水した河川水を地下にある下部河道に流れ込ませることにより、浸水被害
を防ぐ、または軽減する。
洪水を地下河道に流すため、余ったスペースで景観に配慮出来るという利点がある。
*その他の対策
また平成 24 年には、10 年に 1 回の洪水を安全に流下させることを目標として、JR
奈良線付近で河道拡幅と河床掘削により河川の断面積を広げ、流下能力の向上を図
る,京阪電鉄・琵琶湖疎水との交差部では,サイフォンの改築を実施、上流部に遊水
地を整備し、河道流量の低減を図ることが計画された。
⑤対策の契機
七瀬川が属する淀川水系宇治圏域ではたびたび洪水が発生し、浸水被害を引き起こし
ており、七瀬川では平成元年の9月の豪雨により床下浸水が発生している。
このような浸水被害に対して二層式河川がなどの対策がとられた。
⑥対策の効果
不明
⑦参考情報
株式会社エイト日本技術開発 HP
http://www.ejec.ej-hds.co.jp/river_cnst008.html
「淀川水系宇治川系域河川整備計(案)
」 京都府
http://www.pref.kyoto.jp/shingikai/kasen-03/documents/1334061762858.pdf
京都市 HP 都市基盤河川の改修事業-事業の概要
http://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000070775.html