ひまわり - にのさかクリニック

にのさかクリニック広報誌 発行月 2013年3月
ひまわり
福岡市早良区野芥4-19-34 FAX092-872-1137
TEL 092-872-1136
No.201 号
ホームページ http://www.drnino.jp/
ブログ http://drnino.cocolog-nifty.com/
E-mail [email protected]
在宅ホスピスフェスタ2013へのお誘い
山鹿灯籠で有名な熊本県山鹿市。人口4万人の町で、「認知症サポーター」
が1万人います。市内の城北高校では、全校生徒が研修を受け、全員がサポ
ータになりました。国の重要文化財指定を受けている芝居小屋の八千代座
があり、そこで2月16日(土)地域で認知症を支える集まりが開かれまし
た。山鹿市内各地区の取り組みが、演劇を交えて報告されました。「在宅で
最後まで暮らし続けるために∼死と生に向き合うとき」と題した私の講演の
後、高校生の発表。社会福祉科の3年生が認知症サポーター講座を受け、
「認知症は人ごとではなく、誰にでもおこること」「認知症の方を支えるこ
とは、人間を支え、地域を造ること」といった高校生の言葉に、感銘を受
けました。認知症だけでなく、いろいろな病気や障害を持った方たちを支
える活動や仕組みが各地に広がっていることを感じます。
さて、福岡でもいろいろなイベントが待っています。
今月24日(日)の午後1時からアクロス福岡で『在宅ホスピスフェスタ』が開かれます。(4ページ
をご覧ください。)『看取るということ∼ここまでできる在宅医療・看護』というテーマのもと、体験
コーナー、相談コーナー、語り合うコーナー、情報コーナーなどで、在宅ホスピスを多くの方に知って
もらうことを目指しています。他にもミニコンサート(ゴスペル)やミニ講演「在宅ホスピスボランテ
ィアについて」、そして映像で見る「在宅ホスピスの実際」、情報コーナとして県内各地の在宅ホスピ
スに関わる活動の紹介も見られます。皆さんも一緒に、在宅ホスピスを通して、いのちについて考えて
みませんか?(二ノ坂)
健康教室のご案内
毎週火曜日 13:00∼14:00
場所/にのさかクリニック
5 アレルギー性疾患について
3/
12 スキンケアについて
3/
19 バングラデシュと手をつなぐ会
3/
26 みんなの個展の活動報告
3/
医師 大久保
看護師 金崎・山口
院長 二ノ坂
山田 久美さん
参加
無料
2 輸血と献血について
4/
9 受付のはなし
4/
16 レット・ミー・ディサイド
4/
23 音楽療法について
4/
福岡大学病院 熊川みどり医師
受付 岡村
院長 二ノ坂
野田 恵美さん
※都合により内容を変更する場合がございます。予めご了承ください。
EVENT REPORT 先月行われました公演やイベントのリポートです。
アイルランドの風コンサート
アイリッシュサウンドに包まれて
開催日/2013年2月1日(金) 場所/にのさかクリニック
のアコーディオン)、バゥロン(アイルランドの
太鼓)など、初めて見る楽器と超絶技巧の演奏に
会場は拍手喝采。スプーン二本を打楽器にする演
奏法には皆が笑顔になり歓声も上がりました。
さらに、守安さんと会場との楽しいやりとりで
あっという間に2時間が過ぎて行きました。
音楽って本当に素晴らしい!と感じ、とっても
素敵な時間を皆さんと共有することができたの
アイルランドの伝統音楽の演奏会を開催しまし
た。演奏は守安功さん&雅子さん、以前は一年の三
分の一をアイルランドに滞在していたそうで、現在
日本各地で演奏活動をされているご夫妻です。
この日の会場は二人を中心に半円状の客席、間
近で演奏を見て聴いて感じることができました。
アイリッシュフルート、ホイッスル(たて笛)、
アイリッシュハープ、コンサーティーナ(六角形
で、当クリニックでは毎年2月1日を「にのさか
クリニックアイルランドの日」と制定することに
しました。
来年も同じ2月1日にアイルランドの風コンサ
ートを開催いたしますので、是非お楽しみに!
またコンサート開催にあたり、沢山の力を貸し
て下さったサポーターの皆さんにも心から感謝い
たします。ありがとうございました。
在宅ホスピスボランティア養成講座
これからの在宅ケアの大きな力に
今年度講座終了のご報告
療・訪問看護に一日同行する実習中、3月30日
には修了式を行います。
前年度までと同様、受講生の中には在宅ホスピ
スを経験した家族の方もいます。在宅ホスピスを
支える仲間が増え、共にサポートできることは心
強い限りです。
この取り組みは、住み慣れた我が家で安心して
暮らすことができる地域・いのちを受けとめるま
ちづくりにつながるものと思っています。ご興味
2012年度の養成講座は27名の受講生でし
た。今年度は緩和ケアコミュニティ(福岡市西
区)を事務局に、運営スタッフを「在宅ホスピ
スボランティアの会 手と手」メンバーが担当
し、主な会場をにのさかクリニックとして開講
しました。
全5回の講義では、ホスピスの歴史にはじま
り、コミュニケーションのこと、薬のこと、法
律についてなどを学びました。現在は訪問診
のある方はお気軽にご連絡ください。(寺町)
オランダ在宅ケア組織 ビュートゾルフ
在宅ケア・リレートーク
開催日/2013年2月9日(土) 場所/大阪市東淀川区
オランダで最も急成長を遂げている企業、
は責任者(リーダー)を置かない仕組みになってい
の来日講演とリレートーク・イベントが開かれた
私が印象深く感じたことは、チームにリーダーを
Buurtzorg(ビュートゾルフ)の創業者メンバー
ので当クリニックの看護師と参加してきました。
ビュートゾルフとは、オランダの地域看護師が
起業した在宅ケア組織(チーム)で、チームの自
律性を重視した組織作り、コストを押さえた経営
戦略など高い独創性を持った組織です。
このチームで行う在宅ケアは、訪問看護(看護
師)、訪問介護(ヘルパー)、居宅介護支援(ケ
アマネジャー)の機能を一つのチームで完結させ
るところが特徴です。日本では、それぞれの事業
所が個別に利用者にサービスを提供しています
が、オランダのビュートゾルフはこれらを別々の
事業所に分けず、一つのチーム(同一事業所)で
提供しています。そしてこれらの全てを看護師が
行っているところが、日本のやり方との大きな違
いです。1チーム最大12名以下のチームを一つ
の単位として、専門職の自律性を尊重しチームに
ます。
置かないことで自律性が生まれ働きやすくなり、従
業員の満足度が高まったこと。さらにはそれがコス
トの削減までもたらしたこと。そして、利用者がで
きる限り自分で自分のことが(自己管理)できるよ
うになることを重視したケアの方法を教えること
で、利用者の満足度も高くなっていることです。
利用者満足度はオランダ国内1位、従業員満足度
も高く最優秀雇用者賞を受賞、オランダ政府からも
高く評価されその介護政策に大きな影響を与えてい
る企業です。
現在オランダ国内に540チーム5700人前後の従
業員が働く大企業となりました。オランダと日本で
は医療保険や介護保険、保健や福祉といった社会保
障制度も異なりますが、チームスピリットや運営方
法など学ぶべきところがたくさんあると思いまし
た。(内田)
フォーラム「がんと生きる」 主催:NHKエンタープライズ・読売新聞社
開催日/2013年2月24日(日) 場所/アクロス福岡
「がん」になってもこれまでの暮らしをあきらめ
ない、自分らしく生き抜く。というテーマで、が
ん治療や緩和ケア、患者同士の支え合い、アドバン
ス・ケア・プランニング(今後のことを話し合う
こと)などについて、パネリストが語り、映像で
在宅ホスピスやデイホスピスの実際が紹介されま
した。現在闘病中のがんサバイバーの方々も登場
し、生き抜くという自らの体験を静かにそして熱
く語ってくれました。
NHKエンタープライズと読売新聞社の主催で行
われたこのフォーラムには、たくさんの方々が参
加、定員650名の会場は超満員に。
いまや二人に一人はがんにかかり、三人に一人
はがんで亡くなる時代です。みなさんの関心の高さ
や熱い思いを、改めて感じることができました。
バングラ看護学校建設プロジェクトにご協力を
世界最貧国のひとつと言われる南アジアの国バ
ングラディシュ。日本より人口は多く1億6千万
の人が暮らす国ですが、看護師数は50分の1。
そんなバングラディシュに募金による看護学建設
を目指すプロジェクトがスタートしました。
活動のご案内
バングラデシュと手をつなぐ会(代表・二ノ坂)
が昨年からスタートさせたものです。安全なお産
と女性の自立を目指したこの取り組み。募金活
動、イベントへの参加、ボランティア活動などで
どうぞご参加を。
Event
祭
催し物・イベントのご案内
3/24(日)
在宅ホスピスフェスタ2013 話
看取るということ ここまでできる在宅医療
実際に在宅ホスピス
を体験した家族、在宅
の苦労や喜び、喪失の
悲しみを知っている人
達と話してください。
聴いてください。
【プログラム】
ゴスペルコンサート
語り合うコーナー
体験・実感コーナー
出張相談コーナー
情報コーナー
●日時:3月24日(日) 13:00∼16:30
●場所: アクロス福岡
交流ギャラリー/セミナー室
福岡市中央区天神1-1-1
●参加費:無料
●お問い合わせ:NPO法人
緩和ケアセンターコミュニティ
●TEL:092-834-6741
●主催:福岡県 3/16(土)
心にのこる患者さんたち
∼12人の医師が見届けた患者さん達の
エピソード∼
講演 にのさかクリニック 院長 二ノ坂保喜
●日時:3月16日(土) 14:00∼16:00
●場所:エルガーラオフィス6階
「久留米大学福岡サテライトルーム」
福岡市中央区天神1-4-2
●参加費 1,000円
●お問い合わせ・お申し込み:
ファイナルステージを考える会事務局
(清水クリニック内)TEL:092-502-6767
●主催:
ファイナルステージを考える会
祭
4/14(日)
さわら地域チャリティ・イベント
「チャリティ・バザー」
東日本大震災復興・被災者支援
バングラディシュの医療・教育・生活向上支援
●日時:4月14日(日) 12:00∼14:00
●場所:にのさかクリニック駐車場 福岡市早良区野芥4−19−34
●お問い合わせ:
にのさかクリニック TEL:092-872-1136
●主催:
さわら地域チャリティ・イベント実行委員会
ふくおか在宅ホスピスをすすめる会
● 診 療 の ご 案内●
9:00
13:00
(月)
午前
17:00
18:00
※
外 来 診 療
昼休み
14:00
午後
(火)
健康教室
訪問診療
外来診療
(水)
訪
問
診
療
(木)
(金)
外 来 診 療
昼休み
訪問診療
外来診療
午後5:00∼6:00の外来診療は、訪問診療の都合により、診療開始時間が遅れる
ことがございます。診察をご希望の方は事前にお電話いただけると幸いです。
(土)