私たちの暮らしと納税

《 私 た ち の 暮 ら し と 納 税 》
江東区立深川第八中学校
三年 関 南美
私の母は私達子どもを一人で育ててくれています。父はたくさん勉強をして、たくさん努
力をし、大きな会社に入り一生懸命に働いて私たちを育ててくれていましたが、病に倒れて
しまいました。私はその事がほとんど理解できない程小さかったのですが、母がいつも泣い
ていたのを覚えています。
そんな辛い日々の中で私たち家族は、何とか明るく生きようと、それぞれが今をしっかり生
きていこうとしています。
母といえば、仕事をし働きながら家族のために家事をして、子育てをして、多忙な日々を
過ごしています。そんな母の働いた大切な大切なお給料の中から、父もそうしていたように、
きちんと税金を納めています。
最近見たニュースで高級車に乗っている人が実は税金を納めていなかったり、実際より
少なく納める大人の話を聞きました。とても嫌な気持ちになりました。頑張っている母を見て
いると、少し不公平な気持ちになってしまいます。
税金によって誰もが平等に教育を受けられ文化にいそしみ、警察と消防で安全が守られ
福祉と保健等で老後の生活が守られているのです。実際、私の住む町では中三の私が病
院に行き診てもらっても医療費が無料で、お金を支払わなくていいのです。毎日見ている信
号機も、私の通う学校も税金で建てられているのです。
豊かで安心して暮らせる社会のために使われている税金を、みんなで助け合いながら、
きちんと納めなくてはいけないと私は思います。
この作文を書く前に母の勤務先に行き、お話を聞かせていただきました。世界には、税金
という制度のない国も存在する中で、日本は税の仕組みが確立し、その制度によって私た
ちの暮らしは成立している。
「税金で日本が動いている」ことも知りました。
私は、日本に住んでいることを幸せに思っています。
だから、立派な父と頑張っている母の子に生まれたことに感謝したい。
将来、私が大人になったら、今度は納税者として返していきたいと考えています。