6月14日(金) ,6年生が道徳の研究授業を行い多くの教職員が参観しました。その時の授業の様 子を紹介します。 「頂上はすぐそこに」 (6年生) 【資料】主人公は登山仲間に単独登山に挑戦することを告げた。仲間は「あの山は天候が変わりやすく て危険だ。 」 「万が一の場合は,いろいろな人に迷惑がかかることも考えておかなければ。」など注意と 心配を口にした。しかし,自分の力をどうしても確かめたい主人公は登山届を提出した。入山して3日 目。あと数時間で頂上というところできりが出て,みるみるうちに山をおおいつくしてしまった。道の 両側は,足をすべらせれば転がり落ちそうな斜面である。5日目の朝をむかえた。あいかわらずきりが こく,2m先すら見えない。6日目の朝,少しきりが晴れてきた。安全な登山のためには,まだしばら く待ったほうがよいだろう。しかし,残された時間は十分ではない。たった一人でいるわたしは,頂上 を目指すことも,引き返すことも自由だった。 ※ Т・・・教師,C・・・児童 Т「頂上に行くことも降りることも自由だったわたしはどんなことを考えていましたか。 」 C「食料も体力もあるし,頂上もすぐそこだから目指したい。」 C「登りたいけど,きりがすごいから引き返した方がいい。 」 C「せっかく登山届も出して仲間にも言ったのだから最後まで登頂したい。 」 C「そうなんすると大変だし,他の人にもめいわくがかかるので下山する。 」 C「ここまで来たし,今までやってきたことがむだになるので登る。 」 C「もし登っても,またきりがかかったら仲間にめいわくがかかるのであきらめる。 」 C「ここで引き返すのはもったいないし,どうしよう。 」 C「頂上はすぐそこ。でも,時間が過ぎてみんなにめいわくがかかるからあきらめよう。 」 Т「みんなは自由と思って行動して,困ったことはありませんか。」 C「小さい頃,本が好きで読んでいたら目が悪くなった。」 C「ゲームを自由に何時間もしていたら,目が悪くなった。 」 C「班長になって自分が正しいと思ってやったらまちがっていた。」 C「自由に好きなものを食べすぎて,おなかをこわしてしまった。」 登るのは主人公の自由だが,無理をしたらいろいろな人に迷惑がかかるということについて子どもた ちなりに真剣に考え,意見を発表していました。「本当の自由とは」というテーマについて深く考える ことのできる授業でした。
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