キッズラインのホットラインへの統合と新しい事業への取組みについて

キッズラインのホットラインへの統合と新しい事業への取組みについて
電話相談を「子どもの虐待ホットライン」に一本化します。
2006 年の開設より子どもたちの声に寄り添う電話相談として活動してきた「子ども専用フリーダイ
ヤル
キッズライン」について、子どもを取り巻く環境の変化の中、子どもたちにとっての“わかり
やすさ・かけやすさ”について検討を重ねた結果、2015 年 9 月 19 日を持って終了し、電話相談を「子
どもの虐待ホットライン」に一本化することになりました。
平日いつでもかけたい時につながる電話相談として、今後は子どもたちへのホットラインの周知を
図って参ります。
キッズラインでは、これまでにのべ 500 人の子どもたちの声を受け止めました。広報のポスターや
カードは、毎年大阪府内の全教育委員会の協力を得て、学校へ、子どもたちへと届けられました。今
年は府内 2000 校の子どもたちに、キッズラインに替わり「ホットライン」の案内のポスターやチラ
シを「きかせて あなたのきもち」のメッセージと共に届けます。
授業参加の取組みを柱に新たな事業をスタートさせました。
そしてキッズライン活動の中で取り組んできた学校授業参加を柱として、新たな子ども支援の事
業に取り組んでいくこととしました。
私たちは、子どもの虐待を「特別な親の起こす問題」
「自分には関係のないこと」とせず、社会的
な背景や当事者の気持ち、必要な支援などを話し合い、「自分たちならどうするか」「自分たちにで
きることは何か」、主体的に考える参加型授業を実施します(当面は高校で)。さらにこの授業を契
機とした学校主体の研修や授業実施の促進を目指します。
私たちが作成した「
『子ども虐待』について学ぼうとしている皆さんへ」は、これまでの授業参加
の中で生まれたテキストです。授業で出会う子どもたち一人一人に手渡せれば、授業での活用の他、
虐待を受けた時、受けた心の傷が痛む時、将来子育てに悩んだ時、いつでも開き、だれかに相談す
る勇気を得られます。
これからもご支援をお願いします。
「キッズライン」での経験は、
「子どもの虐待ホットライン」に引き継がれます。
今後も授業参加や学校での広報・ホームページを通じ、悩みを抱える子どもたちをホットライン
につないでいきます。こうした活動の充実は、虐待を受けている子どもの支援、子どもの成長、未
来の子どもの虐待予防を可能にします。
皆様のご支援を、今後ともどうぞよろしくお願いします。
2014 年度の大阪府立松原高校の皆さんとの
グループワーク風景
2015 年度総会記念フォーラムで、
松原高校の取り組みを紹介。