報告書 東京外国語大学 3 年 奥田 美理 1.はじめに 私は昨年の春、同じ学科の友人である小河絵里香と共に「Hallo Deutschland 2013」に 応募した。ワークショップのテーマは「文学」に決定し、数あるドイツ文学の中でも日本 の小学生に馴染み深い「グリム童話」を採用した。更にドイツ語に主体的に関わってもら う為に、グリム童話の劇を「ドイツ語」で小学生ができるような授業内容を計画した。 企画書とプレゼンテーションという選考を経た結果、小学校でワークショップをする機会 を得ることができた。 2.小学校でのワークショップ 計 4 回ワークショップを行った。しかし、一回目は子供たちに対する自信のない立ち振 る舞いや小学生の吸収能力を過小評価していたことが原因で、時間通りにうまく授業を進 めることができず、生徒たちや先生方の期待に添うことができなかった。しかし、積極的 に先生からアドバイスを受け、それに基づいて授業内容に修正を加えた。また、小学生に とってよりわかりやすい授業に近づけるために、二人で知恵を絞り、何度も試行を重ねた。 二回目以降からは私たちの快進撃が始まった。授業はスムーズに行われ、ほぼ計画通りに 進めることができた。また、生徒たちや先生方からも、良いフィードバックを得ることが できた。最後の授業では、生徒たちとも打ち解けることができ、終わってしまうことを名 残惜しく感じた。このワークショップの経験から、とにかくやってみなければ何事もわか らないと学んだ。どれだけ入念に計画を立てたとしても、現場と机上の計画には天と地ほ どの差があった。そのため、実際に現場で計画を実行し、状況に応じて柔軟かつ素早く対 応する事が現場で求められることを常に心がけた。 3.ドイツにおける報告会 昨年 11 月末の一週間、日本代表として私たちのチームと慶應義塾大学のチーム 4 人でド イツへ行き、モンゴル・中国・韓国・香港にて同様に行われたコンテストの優勝者と初め て顔を合わせた。異なる文化背景を持つ人々が、自国でどのようなワークショップを実施 したのかを報告会で知り、こういう授業のアイディアもあったのかと改めて気づかされた。 また、彼らのドイツ語力は非常に高く、ドイツ語学習への意欲を更に高めることができた。 4.おわりに 最後になりましたがこのような貴重な機会を与えてくださり、サポートして下さった ゲーテ・インスティトゥートの皆様、仲良くしてくださった慶應大学のお二人に感謝しま す。ありがとうございました。
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