インベスコ 日本株式市場 スペシャル・レポート

当資料は3枚ものです。当資料ご利用の際は、3枚目をご覧ください。
情報提供用資料
2015年8月25日
インベスコ 日本株式市場 スペシャル・レポート
足下で日本株式市場の値動きが大きくなっています。当レポートでは、その背景や今後の相場見通しなどに
ついてご説明致します。
中国景気に対する悲観論が世界の金融市場を
震撼させています。
8月24日(月)の東京株式市場は、前週末のニューヨー
ク株式市場が3%を超す下落となったことに加え、遅れて
始まった中国株式市場がパニック的な売りを浴びて
大幅安となったことで、日経平均株価で前日比▲895円
の大幅安となりました。この流れは欧米市場にも飛び火
し、英国、ドイツなどの欧州主要国株価指数は5%以上の
下落となった他、米国のニューヨーク・ダウ平均株価
指数も588ポイントの急落となり、弱気相場のサインと言
われる「直近の高値からの下落率が10%を超える水準」
まで売り込まれました。
8月25日(火)に入っても金融市場の動揺は続き、東京
株式市場は朝方急落の後、午前の取引終了時には
前日比でプラスとなる場面も見られましたが、中国株式
市場の下げが止まらないと見ると、午後は再び売り直さ
れる展開となり、結局大引けの日経平均株価は前日比
733円安の17,806円となり、一時2割を超えていた年初
来の上昇幅のそのほとんどを打ち消す水準まで下落し
ております。
図表1:日・米・中の主要株価指数の推移
(期間:2014年12月末~2015年8月24日、日次)
世界第2位の経済規模を誇る中国経済の変調懸念は
商品市況や外国為替市場に飛び火、ニューヨーク商品
取引所(NYMEX)で取引されている原油先物市場では、
25日の取引で米国産標準油種(WTI)の中心限月10月
物が6年振りとなる1バレル=38ドル割れまで売り込まれた
他、ロシア、インドネシア、ブラジル、マレーシア、南アフリ
カ等、新興国の通貨は軒並み対ドルで大幅に売られる
展開となっています。一方で、安全資産と目される米国
債券市場に資金が流入、10年債の利回りは今年4月以
来の2%割れまで低下(債券価格は上昇)した他、円相場
も今年1月以来の水準である116円台まで円高ドル安が
進展する場面も見られました。
図表2:主要新興国通貨の下落幅
(期間:2015年年初~8月24日)
ロシア
ルーブル
インドネシア
ルピア
ブラジル
レアル
マレーシア
リンギット
0%
-5%
-10%
-15%
-20%
-25%
170
TOPIX
S&P 500
中国上海総合
160
150
-30%
出所:ブルームバーグからインベスコ・アセットマネジメント作成
140
インベスコは、国内株式市場の先行きを悲観してい
ません。
130
120
110
100
90
2014年末を100として指数化
80
2015年1月
2015年4月
2015年7月
出所:ブルームバーグからインベスコ・アセットマネジメント作成
これまでの市場の混乱は、8月11日に突然発表された
中国人民銀行による人民元の切り下げがその発端と
なっています。人民元の国際化を目指す中国政府が、
敢えてその流れに逆行し人為的な切り下げに踏み切っ
たことで、投資家の間に『中国の実体経済は景気指標
が示す以上に悪いため、自国の通貨を他国に対して切
り下げることで輸出を増やそうとしているのではないか』
という疑心暗鬼が広がりました。
国内経済は、4-6月期の国内総生産こそ前期比年率で
▲1.6%とマイナス成長となりましたが、米国経済の一時的
なもたつきによる輸出の低迷や、ボーナス支給が7月以
降に後ずれしたこと等が影響していると考えられ、7-9月
期での回復が見込まれています。4-6月期の企業収益は、
好調な国内、及び米国需要を牽引役に東証1部全体で
は3割近い増益となった模様で、2015年度通期でも二桁
の増益が見込まれています。日本企業はこれまで継続的
に励んできたリストラ等の企業努力により、企業の体力・
収益力が大幅に強化されており、昨今の売上増加がより
利益増につながりやすい体質となっています。加えて
過去の企業買収により、海外での成長を取り込めている
例も数多く見られるようになってきました。
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2015年8月25日
インベスコ 日本株式市場 スペシャル・レポート
足下で日本株式市場の値動きが大きくなっています。当レポートでは、その背景や今後の相場見通しなどに
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図表3:実質GDP(国内総生産)とその市場コンセンサス推移
(期間:2014年第4四半期~2016年第3四半期)
(%)
5
4
3
2
1
0
-1
-2
2014年
第4四半期
実質GDP(前期比)
市場コンセンサス
2015年
第2四半期
2015年
第4四半期
2016年
第2四半期
市場の動揺に惑わされず、中長期的観点からの
銘柄選択の実践が重要
翻ってみれば、2013、14年にも中国景気、欧州景気不安
を発端に、世界的に株式市場が動揺する局面がありまし
たが、いずれも比較的短期間で収束しました。投資の
秘訣は、短期的な市場の動揺に惑わされることのない
冷静な投資行動の継続です。過度な楽観は禁物ですが、
簡単そうで意外に難しいその実践こそが、その後の投資
成果を大きく左右します。短期的な市場動向に惑わされ
ず冷静に対応し、中長期的観点からの銘柄選択の実践こ
そが重要だと考えています。
出所:ブルームバーグからインベスコ・アセットマネジメント作成
加えて、昨年より官民共同で推進してきた「コーポレート
ガバナンス」強化の動きは、今後長きにわたってプラス
の効果を生み出していくものと見ています。多彩な顔ぶ
れの取締役会とすることで斬新で大胆な戦略が生み出
され、一層の収益力向上や、株主をより意識した、ある
いは株式価値の向上をより強く意図した経営へのシフト
も今後より鮮明化してくるでしょう。
図表4:持続的に企業価値を向上させる企業経営の変革
出所:インベスコ 例示目的
海外に目を転じれば、世界最大の経済大国である米国
は、緩やかではありますが、順調な景気回復軌道にあり
ますし、量的緩和の効果等により欧州経済も一時の不振
を抜け出し、プラス成長に移行しています。何より主要
先進国はエネルギー輸入国であり、大幅に下落したエネ
ルギー価格は、米国、欧州、日本などには大きなプラス
効果となるはずです。もちろん中国等、新興諸国の動向
には注視が必要ですが、中国には3兆ドルを超える外貨
準備がある他、金利の引き下げ余地も多く、今後追加の
景気対策が実施されることが強く期待されます。
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情報提供用資料
2015年8月25日
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⑤コモディティにかかるリスク、⑥信用リスク、⑦デフォルト・リスク、 ⑧流動性リスク、⑨カントリー・リスク、⑩為替変動
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上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 費 用 の 料 率 に つ き
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