2014年マイクロ波フォトニクス国際会議

The Murata Science Foundation
2014年マイクロ波フォトニクス国際会議/
アジア太平洋マイクロ波フォトニクス会議(MWP/APMP2014)
International Topical Meeting on Microwave Photonics/
Asia-Pacific Microwave Photonics 2014 (MWP/APMP2014)
H26会自06
開催日 平成26年10月20日~平成26年10月23日(4日間)
開催地 札幌コンベンションセンター(北海道札幌市)
申請者 独立行政法人 情報通信研究機構 光ネットワーク研究所
光通信基盤研究室 室長 川 西 哲 也
た重要な会議となった。
会議の概要と成果
会議の中では、口頭発表64件、ポスター発
マイクロ波・ミリ波フォトニクス分野におけ
表70件が行われ、マイクロ波・ミリ波・THz
る研究は、マイクロ波・ミリ波、光エレクトロ
波分野の研究者と光分野の研究者、システム
ニクス、アンテナ、ワイヤレスシステム、テラ
研究者とデバイス研究者が一堂に会し、活発
ヘルツ波等多岐に渡り、通信や計測システム、
な議論が行われた。発表者の内訳は、日本人
未使用高周波数電波の開拓等、今後の我が国
が46%、海外からが54%であった。
の経済発展や国民生活の向上に欠かせない領
口頭発表のPlenary講演や招待講演では、当
域を多く含んでいる。
該分野を牽引されてきた著名な先生方からの
当該分野の更なる発展を促すために、世界
研究の紹介や今後の展開などについての総括
各国からの研究者・技術者が一堂に会し議論
的な貴重な話が紹介され、さらに、日本、韓国、
する国際交流の場が必要とされている。本国際
オーストラリアなどの各地域を代表する研究者
会議は平成26年10月20日~平成26年10月23日
からは、自国での当該分野の研究の過去、現
の4日間にわたって、札幌コンベンションセン
在、未来という視点からの俯瞰的で示唆に富
ターにて開催された。当初想定していた参加人
んだ講演があり、様々な世代の研究者が興味
数150人を大幅に超えた213人の参加があり盛
を持って聴講することができた。
況な会となった。参加者の内訳は、日本54%、
本会議は参加者全員が一部屋で同じ講演を
中国11%、他のアジアパシフィックエリア(韓
聴講するシングルセッション形式で行われた。
国、台湾、オーストラリアなど)13%、欧州
4日間の中で、ワークショップが2セッション、
15%、北米7%と国際色豊かな開催となった。
plenary & Invited講演が3セッション、通常の
今回の会議が、M W P発足後 20回目を迎え
口頭発表が8セッション、ポストデッドライン
る記念すべき会議であると共に、Asia-Pacific
発表が1セッション、ポスター発表が1セッショ
Microwave Photonicsの共催ということで、本
ン、計15のセッションがあり、その中で口頭
研究分野における節目といった意味合いを持っ
にて64件、ポスターにて70件の発表が行われ
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Annual Report No.29 2015
た。一般投稿論文数は140件であり、採択率
おいて「マイクロ波・ミリ波フォトニクス小特
は78.5%であった。また、会議には隣室にて展
集号」を平成27年8月に発刊予定であり、本国
示会が併設され、28件のブースが出展された。
際会議での発表論文をベースとした内容の最
多数のメーカーや商社、研究機関などから製
新成果の論文を募集しているところである。
品や技術のアピールが行われた。
最後に、ご援助いただいた村田学術振興財
本会議では本分野における我が国の先導性
団に厚くお礼申し上げる。
を訴えるとともに、国際的な議論を行う場を多
くの研究者に提供し、アジア諸国および全世
界に対して技術的・学術的貢献を行うことが
できた。参加者にとって有意義な国際会議と
なり、成功裡に終わらせることができた。
さらに、電子情報通信学会の英文論文誌に
Switzerland 1%
Italy 1%
Germany 1%
Ghana 1%
Ireland 1%
Spain 1%
Russia 1%
Australia 2%
Thailand 2%
Netherland 2%
UK 2%
図2 発表風景
Cyprus 3%
France 3%
USA 3%
Korea 4%
Japan
54%
Taiwan 4%
Canada 4%
P. R. China
11%
図1 参加者213名の国別内訳
図3 展示会場の様子
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