Ⅱ章 No.09 物質量と 化学反応式 気体どうしの反応の量的関係 1.0L の水素 H2 と,過不足なく反応する体積の塩素 Cl2 を反応させたところ,気体の塩化水素 HCl が生じた。 次の各問に答えよ。 (1) 塩素は,同温・同圧において何 L 必要か。 (2) この反応で生じる塩化水素の体積は,同温・同圧において何 L か。 ヒント: 体積の比は係数と同じなので・・・ ========考査時、図は自分で書くように======== (復習時、下を隠して自力で解けるようにしましょう) 化学反応式を書くと・・・ H2 物質量 (mol) 体積 (L) + Cl2 → 2HCl <体積だけの問題なら mol を求めなくても> 1 1 2 問 23 一酸化炭素 CO5.6L と過不足なく反応する体積の酸素 O2 を混合して反応させたところ,二酸化炭素 CO2 が 生じた。次の各問に答えよ。ただし,気体の体積はいずれも標準状態における値とする。 (1) 一酸化炭素と酸素の反応を化学反応式で表せ。 (2) 一酸化炭素と過不足なく反応した酸素の体積は何 L か。 (3) この反応で生じる二酸化炭素の体積は何 L か。 ヒント: 体積の比は係数と同じなので・・・ ========考査時、図は自分で書くように======== (復習時、下を隠して自力で解けるようにしましょう) (1) 化学反応式を書くと・・・ 2CO + 物質量 (mol) 体積 (L) 質量 (g) O2 → 2CO2 <体積だけの問題なら mol を求めなくても> 5.6 2.8 5.6 過不足のある反応の量的関係 アルミニウム Al の粉末 5.4g を,酸化鉄 (Ⅲ)Fe2O3 の粉末 8.0g と反応させたところ, 酸化アルミニウム Al2O3 と鉄 Fe が生じた。次の各問に答えよ。 (1) アルミニウムと酸化鉄 (Ⅲ) は,どちらが何 g 余るか。 (2) 生じた酸化アルミニウムの質量は何 g か。 ヒント:下の図を参考にやってみよう。 ========考査時、図は自分で書くように======== (復習時、下を隠して自力で解けるようにしましょう) (1) 化学反応式を書くと・・・ 2Al + Fe2O3 → Al2O3 物質量 (mol) 余り 0.1 0 使用 0.1 0.05 5.4/27 = 8/160 = 用意され た分 余り 質量 (g) 0.2 0.05 27 × 0.1= 2.7 102 × 0.05= 使用 用意され た分 0.05 5.1 5.4 8.0 + 2Fe 4 化学変化における諸法則 ●質量保存の法則・・・No.8 表の右側で学習済み 定比例 ●______の法則 同じ化合物中の成分元素の質量比は,常に一定である。 例:だれがどこの実験室で作っても、水 (H2O) のHとOの質量比は 2:16(=1:8) である。 倍数比例 ●________の法則 2 種類の元素 A,B からなる化合物が 2 種類以上あるとき, A の一定質量と化合する B の質量は,化合物どうしで簡単な 整数比になる。 銅と酸素の質量比 { 例:銅の酸化物 酸化銅 (Ⅱ)CuO 3.97 : 1 酸化銅 (Ⅰ)Cu2O 7.94 : 1 1:2 ⇒ 簡単な整数の比となる ●気体反応の法則・・・No.8 表の右側で学習済み ●アボガドロの法則と分子説 原子説の立場から,気体の水素や酸素が原子 1 個からなるとすると,気体反応の法則はうまく説明できな かった (a)。アボガドロはこれらの気体は,原子 2 個が結合した分子からなるとする分子説を唱え, アボガドロの法則を発表した。この法則によって,原子説と気体反応の法則の矛盾が解消された (b)。
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