家族会ニュース「Break Times」

第 18 回家族会
第 18 回家族会では、患者様の在宅生活を支える介護保険
の仕組み・活用の仕方を中心に、市町村ごとに提供さ
れている介護保険外サービスのご紹介や私たち医療
ソーシャルワーカーについての説明も交えながら発
表をさせていただきました。また、質疑応答・話し合
いの場では当院居宅介護支援事業所のケアマネジャーか
ら、より在宅介護やサービス利用の実践に近い立場でのア
ドバイスもありました。
今回は 1 月末の開催にもかかわらず、ご家族と患者様を合わせて 20 名ほどの
ご参加をいただき、改めて介護保険というテーマへの皆様の関心の高さを感じ
ました。中には既に介護保険を利用しており、自分自身に直接関係のある問題
として興味深く話を聴いてくださった患者様もいたようです。
患者層の高齢化に加え、病気や怪我により入院前後で身体状況が変わってし
まう場合が多い中で、介護保険の利用は患者様が在宅生活を送るためのキーポ
イントとなることも少なくありません。しかし、実際に制度を理解するには難
しい点も多く、特に初めて利用される方にとっては分からない部分もたくさん
あるかと思います。
今回の家族会参加者様からは、介護サービスについての率直な疑問や介護に
対する不安など様々なお声をいただきました。介護保険の利用は患者様主体で
あることはもちろんですが、ご家族の生活を守るためのものでもあります。患
者様を一番身近で支えていくご家族の生活が守られなければ安定した在宅生活
を送ることはままなりません。介護への悩みをご家族の中だけで抱え込まず、
まずは気軽に質問・相談していただければと思います。
今後は、より分かりやすい制度案内を心掛けると同時にご家族と患者様の声
に耳を傾け、ご自宅に帰る上で何が困るのか・どういった希望があるのかを一
緒に考えながら関わりを続けていきたいです。ありがとうございました。
医療相談室
堀田 純映