校長講話 「読書の効能」 H27.6.17(熊谷) ほん よ 本を 読むと、 おはようございます。先週は「なかよし週間」でしたね。どのクラス いいことが たくさん あります。 も、「なかよし」について勉強したことと思います。勉強したことを活 かして、全校のお友だちと仲良しになってください。 そして、今週は「読書週間」ですね。みなさん、本をたくさん読んで いますか?今日は、「本をたくさん読むと、どういう良いことがあるの か?」というお話をします。 ①まず、本を読むと、いろんな世界のことがわかります。たとえば、大 昔の地球の様子や、反対に、未来の地球はどうなっているのだろうかと いうことについて、想像してみるときの参考になります。 また、簡単には行けない深い海の底の様子や、遠い宇宙の様子。それ に、いろんな外国の様子なども写真つきでのっている本もあります。ほ かにも、動物図鑑や植物図鑑などには、たくさんの動物や植物が紹介さ れているので、とても勉強になります。また、物語の本を読むと、自分 が物語の世界に入り込んだ気分になって、とても楽しいです。 ②2番目の良いことは、「本を読むと、考える力が身につく。」というこ とです。みなさんが本を読んでいるときには、自分の頭で想像しながら、 まるで自分が経験しているような気持ちで読んでいます。この想像する 力が、頭の中にある「大脳」という部分の働きを良くするので、みなさ んの考える力を高めてくれるのです。 ③3番目の良いことは、本をたくさん読む人は、「人の気持ちを汲み取 れる、やさしい人になる」ということです。物語の中の登場人物は、一 人ひとりがいろいろな考えを持っています。登場人物一人ひとりの気持 ちを読み取ることで、物語の中だけではなく、自分のまわりの人の気持 ちもわかり、思いやりのあるやさしい心が育っていきます。たとえば、 小さいときに絵本をたくさん読んだ人は、あまり読まなかった人と比べ ると、高校生くらいになったときに、電車やバスでお年寄りや体の不自由な人に席をゆずろう と思う人の人数が、はるかに多いという調査結果もあるそうです。 ④番目の良いことは、本を読んでいるときには、読書に集中しているの で、たくさん本を読む人は、集中力が身について、勉強やお仕事などに も集中して取り組むことができるようになります。 ⑤5番目には、心があたたまるお話などを読むと、気分がリラックスで きて、心が癒やされるという良さがあります。イギリスの大学の研究に よると、たった 6 分間の読書が、ストレスの 3 分の 2 以上を軽くしてく れる効果があるそうです。また、気分が落ち込んでいるときに、頑張っ ている人などお話を読むと、自分も元気にしてくれる本もたくさんあり ます。 ⑥6番目の良いことは、本を読むと新しい言葉をたくさん覚えるので、 お友だちに分かりやすくお話できるようになったり、人の話を聞いてい るときにも、その人が何を伝えたいのかが良くわかるようになります。 ⑦7番目の良いことは、本をたくさん読むのは、言葉の組み立て方の勉強にみなるので、「作 文」といって文章を書く力が身についたり、自分の考えをしっかりもつことができるようにな ります。そうすると、作文を書いたり意見を発表したりすることが、どんどん楽しくなります。 ふか うみ ? ・ ・ヘ ・・ ・ゥ ・ネ・ 、 ・F ・ ・ソ ・ ・・、 そこ 深い 海の底 ? くに ? いろいろな国 せかい ものがたりの 世界 かんが ちから やしな 考える力を 養う ことが できる あいて きも 相手の 気持ちがわかる、 ひと やさしい人になる。 平成25年2月23日 しゅうちゅうりょく 集中力が アップする。 こうか たか リラックス効果が高く、 かいしょう ストレスを解消できる。 ひと はなし 人の話が、よくわかるようになる。 ことば おぼ 言葉をたくさん覚え、 つた ちから そだ 伝える力が 育つ。 ⑧8番目に良いことは、本に書いてあることをたくさん覚えるので、本に 書いてあったことを参考にして、新しいアイディアを考えつくことができ たり、勉強の成績も良くなります。京都で小学生の読書時間と勉強の成績 の関係を調査したところ、毎日45分以上本を読んでいる人は、30分も 読まない人に比べて、どの教科でも成績が良かったそうです。 ⑨最後に、先生はこれが一番大切なことだと思いますが、歴史の本などを読むことによって、 昔の人が犯したあやまちの原因や、それがどういう結果になったか、どうしたら防ぐことがで きたかについて考えることができるので、昔と同じ過ちを二度と繰り返さないようになれると いうことです。たとえば写真は日本がアメリカやイギリスなどの連合国と戦って負けた太平洋 戦争の写真ですが、広島や長崎に原子爆弾が落とされて大勢の人が亡くなったという、とても 悲しい歴史があります。今、日本人のほとんどの人は「もう二度と、戦争はしないぞ。」とい う気持ちと「世界中が平和になってほしい。」という願いをもっています。 * まだまだほかにも、本を読むことの良さは、たくさんありますが、 今日はここまでの紹介にしておきます。みなさんも是非、本を読むと、 どういう良いことがあるのか、考えたり調べたりしてみてください。 べんきょう せいせき 勉強の成績が よくなる。 あたら 新しいアイデアが う 浮かぶようになる。 京都市総合教育センター研究課 (平成18 年7 月実施) こ ほん こころ ころ はん えいよう 本は心のご飯(栄養) どくしょ じんせい ゆた ・ ・ ・{ ・・ル ・ ・ ・ス ・ュ ・ウ ・ ・ ・ヌ・・ ・ン ・ワ ・オ ・・ ・、 B 「本は心のご飯」とか、「読書は心の栄養」という言葉があります。読書週間は今週いっぱ いで終わりますが、図書館は毎日開いているので、これからもたくさん本を借りて読んで下さ い。たとえば1週間に1冊読んだとしても、1年間には50冊以上読んだことになります。 みなさんも1年間に何冊の本を読むか、目標を決めてみるといいですね。 これでお話を終わります。静かに聴いてくれて、ありがとう。
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