給食で子どもが変わるとき 学校給食部会

学校給食部会
て子どもがかわった姿」も具体的に書い
てもらうことになりました。
3 具体的な研究内容
なかで、子どもたちが、何を学び、どの
で、学校給食部では、これらを実施する
ま り な い 」と い う 話 が 出 ま し た。そこ
が成長した姿を具体的に示した文献はあ
し、給食時間や食教育を通して「子ども
は、とても数多く出回っています。しか
今、食 に 関 す る 指 導 案 や 指 導 資料など
指 導 計 画 が 作 成 さ れ て い ま す。そして
が義務付けられ、全校に食に関する年間
育基本法が制定され「食に関する指導」
な取り組みが実施されています。更に食
「食べ方と生き方は相通じるものがあ
る」といわれ、食に関して各学校で様々
していきます。今回作成しようとしてい
食教育が発展し、子どもたちの心に浸透
この「生きた教材」としての「給食」
を、学級担任が意欲的に指導することで
2 生きた教材の活用
てくるということです。
食に関する指導資料の活用方法が異なっ
るか」によって、給食時間の過ごし方や
は「学級担任が給食指導をどう捉えてい
す。ところが、学校給食での大きな課題
ても各学校で工夫し、取り組んでいま
す。そしてそのメッセージを伝える手立
日々の給食は季節感や日本・世界の食
文化などを盛り込みながら作っていま
る喜びを実感させることが出来るもの」
「 食 」は、子 ど も た ち の 身 体( 味 覚 )
と頭(知識)を通して「人間として生き
②体験学習を通して、子どもが成長を
遂げたもの
う変わったか
①保育園の実践では和食を中心とした
給食を提供して、子どもたちの嗜好がど
星名久美子
子 ど も が「 食 」を 通 し て 成 長 し た 姿
や、感動した場面などを、できるだけ詳
ように変化し、どのように成長したのか
る「本」は、毎日、給食指導を実施して
ということが見えてくるような本づくり
給食で子どもが変わるとき
を、具体的に示すこととし「給食で子ど
いる教員に、忙しい給食時間でも「子ど
にむけて研究をしています。
しく示すことにしました。
もがかわるとき」
(仮題)というタイト
もたちの発達にとって『食』は大事だ」
です。そして1の課題解決になるのでは
(共同研究者)
護者の方の執筆もあります。
「食事」は学校だけでなく、家
また、
庭での習慣づけも大事であることから保
このほか「本物のおいしさとは何か」
なども討議し盛り込みます。
③中学校の委員会活動での取組みから
生徒が行った自主的な活動など
ルで一冊の本にまとめることにしました。
ないかと考え、学級担任から「食を通し
と考えてもらえるような内容にすること
1 学校給食指導の課題
この本を作成するにあたり、問題点も
挙げられました。
⓫ 子どもと生きる2015 年 4・5月号 No.327