≪ 目指す薬剤師像 ≫ 認定薬剤師(2年の研修を通して試験に

平成 27 年 10 月 24 日
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目指す薬剤師像
≫
認定薬剤師(2年の研修を通して試験に合格)
合併症の多い高齢者の他科受診や生理機能の低下に起因する様々な薬物治療の問題
に対して、改善に必要な基礎知識を習得し、医師の処方意図に基づき検討することが
できる薬剤師
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専門認定薬剤師(認定後 1 年の研修を通して試験に合格)
様々な要因が絡む高齢者の薬物治療における問題に対し、必要な情報を他職種と共
有、評価を行い、患者個々の状況に応じたより良い薬物治療が提供できるよう、処方
の再構築を検討し、処方提案により医師をサポートできる薬剤師
≪ 制度の特徴
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必要な知識は Web ラーニングを利用してご自身のペースで学んでいただけます。
年数回開催されるワークショップでは、学んだ知識の再確認に加え、臨床への
応用力を養います。
日々の業務の中で経験する不適切処方について処方提案レポートを課題として
年間3症例を提出することで、ワークショップで得たスキルの維持を目指します。
ロールプレイを通し、医師や患者さんとのコミュニケーションの仕方を学ぶこと
ができます。
学んだ知識とスキルを生かしファシリテーターとして活動することで、さらなる
学びとスキルの向上を可能にします。
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認定のための研修
Web ラーニング自己学習
1 コマ 15 分×4 の講座視聴
基礎シリーズⅠⅡⅢⅣ
1 年目に受講
集合研修
・1 年目(有害事象への対応)
スタートアップセミナー
Ⅰ. 高齢者の生理機能と薬物動
態、注意すべき疾患
(大谷壽一 先生)
Ⅱ. 高齢者の薬物治療に影響を
及ぼす ADL の低下と環境因子
(海老沢覚 先生)
Ⅲ. 多剤併用による有害事象と
ビアーズ基準等の適用
(今井博久 先生)
Ⅳ. 高齢者によくみられる
疾病・注意点(講師未定)
[ 治療薬シリーズ ]
・ベンゾジアゼピン系薬
・抗精神病薬
・抗うつ薬(SSRI など)
1 年目
・NSAIDs
・中枢神経系用薬(疼痛管理)
・制酸剤
・排便機能促進薬
・降圧剤
・抗不整脈薬
2 年目
・抗血小板薬
・その他の循環器用薬剤
・糖尿病治療薬
・抗アレルギー薬
・オピオイド
等
[ 副作用シリーズ ]
・腎機能低下
1 年目
・消化器系副作用
・薬剤性パーキンソニズム
・平衡障害
・排尿障害
・せん妄
・うつ様症状
等
[ 疾患シリーズ ]
・高血圧
・糖尿病
・心疾患
・脳血管障害
・認知症
・CKD
・精神疾患
・脂質異常症など
・1 年目(有害事象への対応)
セミナー&症例検討 WS Ⅰ
処方提案症例レポート①
セミナー&症例検討 WS Ⅱ
処方提案症例レポート②
ロールプレイ
WS
・1
年のスケジュール
処方提案症例レポート③
前半・後半で同じ内容の
セミナーを開催
(後半を補講として受講可)
・1 年のスケジュール
・2 年目
治療薬・疾患(各論)
3 年間で受講
実践
日々、薬局で受ける様々な不適切処
方について、学んだ知識とスキルを
基に、処方提案にチャレンジします
年間 3 例の処方提案症例レポート
を作成し提出(添削の上返却)
・2 年目
(潜在的な不適切薬剤への対応)
(潜在的な不適切薬剤への対応)
セミナー&症例検討 WS Ⅲ
処方提案症例レポート①
セミナー&症例検討 WS Ⅳ
処方提案症例レポート②
ロールプレイ WS
処方提案症例レポート③
認定試験に合格することで認定を受ける
・3 年目(複雑な問題への対応)
・3 年目(複雑な問題への対応)
より総合的な思考を求められる
症例の検討から処方を再構築
処方提案のスキルを習得する
3 年目より、勤務先等での不適切
処方改善のための活動を展開
処方提案症例レポートを提出
セミナー&症例検討 WS Ⅴ
処方提案症例レポート①
セミナー&症例検討 WS Ⅵ
処方提案症例レポート②
ロールプレイ WS
活動報告書(1 件/年)
認定試験に合格することで認定を受ける
(以降は 3 年毎の更新)
2 年目
等
・4 年目以降(更新者)
・4 年目以降(更新者)
更新者ロールプレイ WS
処方提案症例レポート(2 例/年)
WS ファシリテーター参加
活動報告書(1 件/年)
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
学習内容
【1年目】
日常的に経験することの多い薬物治療の問題の改善に取り組む(有害事象への対応)
[ Web ラーニング ]
・基礎シリーズの受講:加齢による身体機能の低下とその影響を学ぶ
・治療薬・疾患(各論)
:薬効、副作用、疾患と異なる視点から基本的な知識を学ぶ
[ ワークショップテーマ ]
・高齢者に処方される精神神経系薬剤の問題点(ベンゾジアゼピンおよび抗精神病薬)
・鎮痛剤の適正使用(NSAIDs および中枢神経系用薬)
・消化器系薬剤使用で起こる問題と医師への提案(ロールプレイ)(PPI)
[ 処方提案症例レポート(有害事象への対応) ]
・合格基準:処方の問題点を明確にし、根拠をもって処方提案が出来ている。
(疑義照会必須)
【2年目】 慢性疾患患者の気付きにくい問題へのアプローチ(潜在的な不適切薬剤への対応)
[ Web ラーニング ]
・治療薬・疾患(各論)
:薬効、副作用、疾患と異なる視点から基本的な知識を学ぶ
・症例検討シリーズ:実臨床で起こりうる様々な処方の問題と再構築の方法を学ぶ
[ ワークショップテーマ ]
・糖尿病・脂質異常症
・高齢者で注意すべき循環器系薬剤(ARB、抗不整脈薬など)
・抗血栓薬服用患者で起こる問題と医師への提案(ロールプレイ)
[ 処方提案症例レポート(複雑な問題への対応) ]
・合格基準:潜在リスクに対し根拠をもって、処方の再構築、提案が出来ている。
(疑義照会必須)
また、疑義照会後の患者の状況の変化に対しても論理的に考察が出来ている。
【3年目】
様々な要因が絡む高齢者の薬物治療における問題の改善を目指す(複雑な問題への対応)
[ Web ラーニング ]
・治療薬・疾患(各論)
:薬効、副作用、疾患と異なる視点から基本的な知識を学ぶ
・症例検討シリーズ:実臨床で起こりうる様々な処方の問題と再構築の方法を学ぶ
[ ワークショップテーマ
]
・アレルギーや呼吸器疾患に対する処方の問題点
・薬剤性パーキンソニズム
・抗コリン作用を持つ薬剤の処方提案
[ 処方提案症例レポート(複雑な問題への対応)(2 例/年)および活動報告書(1 件)
]
・合格基準: 複数要因に対して多角的な視点から処方提案を行い、論理的な考察が出来ている。
【更新者】 総合的な思考力を必要とする問題処方への挑戦と指導者としての成長
[ ワークショップテーマ(更新者向ワークショップ) ]
・様々な問題処方への挑戦と、後進指導を目指したロールプレイスキルの向上
[ 処方提案症例レポート(2 例/年)および活動報告書(1 件) ]
・合格基準:複数要因に対して多角的な視点から処方提案を行い、論理的な考察が出来ている。
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 今後のスケジュール
・平成 27 年 10 月 24 日(土)スタートアップセミナー〔第1期生〕
「 高齢者の薬物治療(総論) 」 講師:国立保健医療科学院 今井博久先生
・平成 27 年 1 月(未定)スタートアップセミナー〔第1期生〕
「 高齢者の薬物治療(総論) 」 講師:国立保健医療科学院 今井博久先生
・平成 28 年 1 月 17 日(日) セミナー&症例検討 WS-Ⅰ 〔第1期生〕
テーマ 「 高齢者に処方される精神神経系薬剤の問題点 」
[午前の部] セミナー
講師:国立保健医療科学院 今井博久先生
[午後の分] 症例検討①
講師:栃木医療センター内科医長 矢吹拓先生
「ベンゾジアゼピン系薬剤」
症例検討②
講師:地域医療機能推進機構本部 徳田安春先生
「抗精神病薬」
・平成 28 年 3 月 13 日(日) セミナー&症例検討 WS-Ⅱ〔第1期生〕
テーマ 「 鎮痛剤の適正使用 」
[午前の部] セミナー
講師:
座長:国立保健医療科学院 今井博久先生
[午後の分] 症例検討③
講師:栃木医療センター内科医長 矢吹拓先生
「NSAIDs」
症例検討④
講師:
「疼痛に処方される中枢神経系用薬」
・平成 28 年 4 月
(日程未定)
スタートアップセミナー〔第2期生〕
〔第1期生補講〕
「 高齢者の薬物治療(総論) 」 講師:国立保健医療科学院 今井博久先生
・平成 28 年 5 月 8 日(日) ロールプレイ WS-Ⅰ〔第1期生〕
テーマ 「 消化器系薬剤使用で起こる問題と医師への提案 」
[午前の部] セミナー
講師:
座長:国立保健医療科学院 今井博久先生
[午後の分] 症例検討
講師:
ロールプレイ 講師:栃木医療センター内科医長 矢吹拓先生
・平成 28 年 7 月
(日程未定)
セミナー&症例検討 WS-Ⅰ〔第2期生〕〔第1期生補講〕
テーマ 「 高齢者に処方される精神神経系薬剤の問題点 」
・平成 28 年 9 月
(日程未定)
セミナー&症例検討 WS-Ⅱ〔第2期生〕〔第1期生補講〕
テーマ 「 鎮痛剤の適正使用 」
・平成 28 年 10 月
(日程未定) スタートアップセミナー〔第3期生〕
「 高齢者の薬物治療(総論) 」 講師:国立保健医療科学院 今井博久先生
・平成 28 年 11 月
(日程未定)
ロールプレイ WS-Ⅰ〔第2期生〕〔第1期生補講〕
テーマ 「 消化器系薬剤使用で起こる問題と医師への提案 」
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