綾部市が目指すまちづくり 1 経過 ・昭和56年に都市計画区域区分(線引き)を実施。 ・市街化区域、市街化調整区域の指定による秩序あるまちづくり。 ・市街化区域では、用途地域を定め計画的な市街地整備。 ・市街化調整区域では、開発行為や建築行為の厳しい制限により、他法令の規制とともに優良農地、 森林などの自然環境と住環境を確保。 ・線引きから30年以上が経過し、少子高齢化の急速な進行など社会経済状況が大きく変化する中、 自分の土地であっても思うような土地利用がしづらいなど、定住促進や地域コミュニティの維持に 支障が生じてきた。 ・このため、将来を見据えて持続的な振興・活性化を図るため、『綾部市都市計画マスタープラン』 (平成 25 年 12 月策定)を策定し、線引きを廃止する方向で検討することとした。 こうした経過を踏まえ、U・Iターンの促進や既存集落の活力維持、産業振興など、 『綾部市 が目指すまちづくり』の実現のため、線引きを廃止して、多様なニーズ等に対応した、新たな 土地利用・規制に関するルールを定めます。 2 綾部市が目指すまちづくり ■地域資源を活かした田園都市 豊かな自然環境や農村の暮らしを守り、活かしつつ、人口減少や過疎化の進展による地域コミュ ニティの維持などに対応するため、U・Iターンなど更なる定住促進を図るとともに、市内の地域 間ネットワークの連携強化を目指します。 恵まれた地域資源や広域結節点機能などを活かし、府北部地域都市とも連携・補完を図りながら、 商工、観光、交流など産業活動の活性化を促進します。 ■広域交通網と工業集積を活かした産業拠点都市 近畿自動車道敦賀線や京都縦貫自動車道等の広域交通網の整備進展による立地優位性などを活 かし、工業・物流業務等の更なる集積を図ると共に、主要幹線道路沿いの都市的土地利用を促進し、 雇用創出や定住促進に繋がる産業拠点都市の形成を目指します。 ■基盤整備を活かした中心市街地の再生 道路、下水道などの社会基盤ストックを活かしながら、JR綾部駅周辺の整備や商業・業務機能 の向上や商店街等の活性化を図ると共に、まちなか居住などの推進により、地域間ネットワークの 核となる中心市街地の再生を目指します。 ■安全・安心のまちづくり 開発事業の増加などに備え、 「まちづくり条例」を新たに制定し、適切な土地利用の規制を行う とともに、住民提案による計画の策定など住民参加のまちづくりを推進し、地域の特性に応じたま ちづくりを目指します。 また、水害や土砂災害等に対応するため、開発事業を行う場合の基準を定め、開発事業者に必要 に応じ防災上の措置などを講ずるよう義務付けるとともに、十分な防災情報等の提供を図ります。 3 線引き廃止後の展望 ◎身近な生活圏内への商業・業務施設等の立地により、生活利便性の向上。 ◎店舗、事務所、小規模工場等の立地により、定住に不可欠な雇用環境の創出。 ◎開発等手続の簡素化により、U・Iターンの促進。 ◎定住促進により、人口減少対策や地域コミュニティの維持・確保につながる。
© Copyright 2025 ExpyDoc