加工用赤シソ栽培を してみませんか

加工用赤シソ栽培を
してみませんか
眉山支所
営農指導員
麻植
営農だより
優治
近年、米価の価格が低迷し農家所得の減少に歯止めが効かなくなっている中で、注目を浴び
つつある加工用赤シソ。ふりかけの原料となる作物で、夏場の米の転換作物として今後、農家
所得確保に期待される作物でもある。
契約栽培であり、
買取単価が決まっているため、
安定した収入が得られやすいのも魅力です。
今回は加工用赤シソ栽培についてご紹介します。
はじめに
生産販売経費
加工用赤シソを2
0a 作付した時の諸経費は以下のようになります。
区分
摘要
数量
単価
金額
案分
合計金額
収
粗収益
入
収量(2
0a)
1
0a−2,
0
0
0kg
種子代
種 培土
苗 トレイ
費
トンネル育苗
4
7
0
0
2,
8
0
0
1.
0
スーパーミックス
3
0 1,
7
6
0
2,
8
0
0
1.
0 5
トレイ(2
0
0穴)
3
0
0
1
6
5
9,
9
0
0
0
古ビニール
1
0
0
1.
0
ダンポール(2
1
0mm)
9
3
0
0.
2
1
0
0
堆肥 2
0kg
5
0
0
0,
0
0
0
1.
0 5
1
0
苦土石灰 2
0kg
6
2
0
6,
2
0
0
1.
0
6 1,
ようりん 2
0kg
9
8
0
1,
8
8
0
1.
0 1
6 2,
A8
0
5 2
0kg
6
1
0
5,
6
6
0
1.
0 1
2 2,
4
8号 2
0kg
8
0
0
5,
6
0
0
1.
0
1
0 1,
NK 化成 2
0kg
9
9
0
9,
9
0
0
1.
0 1
農薬の種類・回数により変動するため、殺虫・殺菌剤トータ
ルで使用した場合のおおよその概算です。
17
自走式(みのる)
5
0,
0
0
0
5
0,
0
0
0
0.
2 1
3 2,
自走式(収穫袋)
4
0
0
2,
1
6
0
0.
3
刈取機(混合ガソリン)
(1回1
0a 約4
0
0ml 使用)
0
堆肥
肥 土改剤
料
費 元肥
追肥
農
薬
費
収
穫
費
殺虫剤
殺菌剤
動
力
光
熱
費
燃料
電気
刈取機
4,
0
0
0
2
0
0
8
0
0,
0
0
0
水道代
0
2
0a
2
0a
2
0a
合
計
粗収益
当り経費
所得
備考
8
0
0,
0
0
0
0,
0
0
0株/1
0a
6
5,
5
0
0 基本3
1
0
9,
2
4
0
3
0,
0
0
0
1
5
2,
1
6
0
栽培面積1
0a では
あわない
トラクター軽ト
2,
5
0
0 ラックの燃料は含
まず
8
0
0,
0
0
0
3
5
9,
4
0
0
4
4
0,
6
0
0
*諸経費については、概算ですので変動する場合があります。
作型について
作型は、移植栽培(定植)と直播栽培とがあります。
栽培基準として次のように記載しますので、基準に基づき栽培しましょう。
品種
栽培期間
作
型
と 移植栽培
品
種
豊香2号(大葉系品種)
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
トンネル
播種期
定植期
収穫期
直播栽培
播種期
播種床の
移 準備
播種量
植
栽 育種目標
培
間引 間引
収穫期
・播種床は無肥料とし、発芽後キッポ青(液肥)を4
0
0∼5
0
0倍で散布する。
(省力化、発芽むらの補正等)
・1
0ア−ル(1反)当り 2dl(2
0
0ml)
《発芽にばらつきがある為の、予備量を含む。
》
・育種目標は3
5,
0
0
0本/1
0a とする。
・播種は、なるべく薄く播き、間引きが楽になるようにする。
(例)株間1
0㎝×3条植え 約2
5,
0
0
0本
株間1
5㎝×3条植え 約1
7,
0
0
0本
株間1
0㎝×4条植え 約3
3,
0
0
0本
株間1
5㎝×4条植え 約2
2,
0
0
0本
播種後の覆土 ・覆土が厚すぎると、著しく発芽が悪くなる為、種子がかくれる程度に薄くかけ鎮圧(乾燥防止)する。
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始める予感
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トンネル
育苗
移
植
定植準備
栽
培
定植
灌水
直播栽培
直播の問題点
施
土づくり
肥
例 元肥
10a
・種子の発芽及び生育適温は、2
0∼2
2℃とされ、地温1
5∼1
6℃位の頃に発芽する。その為、低温期
の発芽・育苗には保温(トンネル)が必要である。
・トンネル等のビニ−ル被覆をしても乾燥させると発芽は困難であるので、発芽までは湿度を保つ。
・直射日光等によりトンネル内が高温になりすぎる(極端な温度差)と発芽しづらくなるので、日
除け(寒冷紗・ダイオネット)等をして日中の高温を避ける。
(古い汚れたビニールを利用)
・トンネルのすき間等も乾燥の原因となり、発芽率の低下につながる。
・トンネル内に潅水チューブを準備するなどの工夫も一つの方法である。
・堆肥や土壌改良資材は定植1ヶ月前に、元肥は1
0日前までに全面施肥し、分解を促進しておく。
・定植前日には、たっぷり灌水しておく。
(乾燥には十分注意が必要)
・本葉4∼5枚時に定植するが、徒長した苗を定植する場合は、斜めに植える。
・定植後(5∼7日程度)は、株元へ手灌水することを基本とし、根の活着を促す。
・雨天続きで圃場の水分が高く、ねり植えの心配がある時は、定植を遅らせる。
(畝を古ビニールで覆い雨を避けるのも一つの方法である。
)
・畝間潅水は、新葉が展開し根が活着してからスタートする。
・畝間に水が溜まったままでは、根が酸欠になり腐るので気をつける。
(移植時)
・高温時の午前1
0時∼午後2時の間は、灌水や農薬散布はさける。
(薬害、根焼け防止の為)
・直播栽培の場合は、ごんべえ播種機を使用する。
・覆土は薄く、鎮圧により乾燥を防ぐ。
・本葉2∼3枚の頃より混み合う部分を間引き、最終1
0∼1
5㎝の株間に整理する。
・欠株箇所は補植する。
・直播で問題になるのは、雑草である。
(現在、効き目の良いものはない。
)
・シソは、初期生育(発芽後5∼6㎝になるまで)に時間がかかる為、発芽後こまめに除草する必
要がある。
(除草回数2∼3回)
堆肥
1,
0
0
0kg
(例)畝幅8
0∼1
0
0cm*条間2
0cm の4条*1
0∼1
5cm
ナンチク鶏糞
7
0
0kg
(軟弱苗は、2∼3本植も可能)
苦土石灰
1
0
0kg
ようりん(BM)
6
0kg
CDU S6
8
2
6
0kg 栽
"
!
0
5%
培
% 有機化成 A8
$
#
又は
6
0kg
%
%
密
8
6'
&アミノアップ4
4
8号(初期追肥)
度
S6
0
4(硝酸態チッソ入)
り
NK 化成
・追肥は、畝間施肥で1
5∼2
0日間隔で散布。
・肥切は、収量低下の大きな原因につながる。
・先の天候は予測しづらいので、多く雨の降る年でも心配が少
ないように排水溝を構える必要がある。
排水溝
・良く乾燥する年でも、畝は少々高い方が管理しやすい。
(排水溝は、深く掘り余分な水分は、圃場外へ出す。
)
(耕土の浅い圃場は特に)
・第1回目の刈取りは、草丈3
5∼4
0㎝である。
(節間が長い時は、遅らせる。
)
《早すぎると樹勢が弱り側枝(腋芽)の出が悪くなる。
》
・1回目の刈取りは、これから先の土台となるので遅くならないように気をつける。
・刈取り位置は、機械刈りの場合は先端より4∼5㎝、手刈りの場合は先端より1
0㎝程度で、なる
べく次の芽を傷つけないように刈取る。
収穫と選別
・次の芽を傷つけないように刈取ることで刈取り間隔が短縮され、増収につながる。
・刈取り間隔は、5∼7日程度。
(適期の追肥や水分管理により刈取り間隔を短縮)
(樹勢の回復を見ながら刈取って廃棄する。)
・台風や大雨等で冠水し汚染された葉の出荷はできません。
・収穫後は、堅い茎を除去・選別する。
作付圃場の写真
軟弱に育った場合は刈取
りを遅らせるか、深刈り
しない。
(節間が長く葉数が少な
い場合)
※セル苗の場合は、低め
から早くかれる。
当
追肥
栽培ポイント
病害虫防除
・肥切れしたり乾燥が強いと、葉が小さくなったり葉色も薄く、香りも弱くなるので追肥と灌水に
は、十分注意しましょう。
・ヨトウムシ類、ダニ類、アブラムシ類、さび病等に注意する。
★青枯病の発生圃場での作付は避けて下さい。
(作付により、病害が広がり栽培出来ません)
☆青枯病発生圃場で収穫したまま次の圃場へ収穫作業を行うと、病気が蔓延しますので、刈取機等
の洗浄を十分に行ってからにしましょう。
・農薬使用基準を順守し、早め早めの防除(発生前∼発生初期)を徹底しましょう。
栽培方法や病害虫防除については、各支所指導員へご相談下さい。
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【全体運】おせっかいになりやすい時期。人の行動に口出しして、トラブルを招かないように。見守る
気持ちを大切にして
【健康運】まずまず快適に過ごせそう。ぜひ運動を 【幸運を呼ぶ食べ物】ワラビ